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2004/09/03

それでも「なでしこジャパン」は続く

女子サッカー、日本代表の上田監督が、辞任の意向を固めたらしい

しかし、ようやく再上昇気流にのった日本の女子サッカー、そして
女子サッカー日本代表は、上田さんが監督をやめても未来永劫続いていくもの。
「なでしこジャパン」は続いていくのだ。
柳田選手が、この前のヴィッセルVS新潟戦前で挨拶したとおり、
次は満開を目指すのだ。

ところで、この「なでしこジャパン」という表現、
「『なでしこ』さんという監督か?」というような突込みもあった

しかし、代表チームを、あたかも監督個人の占有物のように表現する
「○○(監督名)ジャパン」という表現は、明確に間違っている。

日本代表とは、
まず、日本でサッカーをしている人々のもの。
日本でサッカーに関わる人々のもの。
そして、サッカーを愛するファンのもの。
それは、過去の人々から現在の人々、そして未来の人々へと受け継がれていくのだ。

女子代表は、監督だった鈴木さんのものでも、宮内さんのものでも、
上田さんのものでもない。

だから、「上田ジャパン」ではなく、「なでしこジャパン」で良いのだ。
女子サッカー日本代表は、未来永劫、サッカーに関わる大和撫子の代表として
続いていく、ということを考えれば、これでよいのだ。


一方、男子代表では定着しているこの「○○(監督名)ジャパン」。
ファン、マスコミ、そして選手たちまで、もしかしたらこの言葉に拘束を
されているのではないか。

この表現をすることで、監督が変わるごとに、それまで積み上げたものを
リセットして、またゼロから作り直し、というイメージに、どうしてもなってしまう。

トルシエが積み木を組み立て終わって、雨の宮城でいったんおじゃん。
別の積み木も持ってきて、ジーコが別のものをつくりだす。
そういうイメージ。

でも、本当は違うのだ。
これではだめなのだ、
これでは、経験が、それまでの蓄積が、生きないではないか。
監督よりも、チームが大事なのだ。
チームの継続的成長が大事なのだ。
男子日本代表の方も、はやく「○○(監督名)ジャパン」から脱却をしてほしい。

そして、女子代表の次期監督も、引き継いだ「なでしこ」の苗を、きちんと
育ててくれる人を期待する。

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