サポーターと単なるファンを一体化するには・・・
自分自身のサポーターとしてのあり方を書いてみたら、あんさーがあった。
こういうリアクションがあるというのは、嬉しいものだ(^^)。
別に私は自分のサポ論が100%正しいとは思っていないし、
実際のサポ活動にしても、30代後半にして、まだまだ発展途上だと思っている。
だから、いま語るサポ論というのは、決定稿ではなく、
あくまでも発展プロセスの途上である、と思っている。
議論し続けて、前の試合よりも次の試合が、少しでもよりよい姿に近づいていけば
良いのだと思うし、絶対的な正解などには、一生たどりつかないのだと思っている。
というか、絶対的な正解などない。
サポーターの構成が変われば、どうしたって変わったいくし、チームが変われば
変わっていくし、時代が変われば変わっていく。
そういう意味で、少し気になるのが、海外のULTRASを理想のお手本として、
それに近づくことを絶対善とするような意見があることだ。
もちろん長い歴史の上で到達した海外のチームのULTRAS(ヴェローナでも良いし、
リヴァプールでも良い)のスタイルや熱は十二分に参考にすべきであるが、
どうしたって日本とは、神戸とは、その歴史も、文化風土も、人々も違うのだから
参考にはできても、「完コピ」などは無理なんだと思う。
よって、私のサポ論は、参考になりそうな事例の良いとこ取りをどんどんしていけば
良いんじゃないか、ということ。
理想の状態は、スタジアム全体で(サッカーを楽しみつつ)ホームチームを鼓舞し、
奮起を促す、アウェイチームに圧力をかけるような雰囲気を作り出す、という点は
まったく同意。
しかし、前にも書いたけど、都市国家間戦争があったイタリアや、中央政府による
地方への政治的抑圧のあったスペインみたいに、一般市民までが相手を「憎む」
レベルにまではならないのが、日本の現状。
(あ、たとえば会津若松にJのチームができて、鹿児島や山口のチームに対して
市民全員が敵愾心を持つ、とかいうのはあっても良いんですがね)
ということは、すべての客席がコアサポになるくらいコアサポが増えるという、
かなり長い将来まであり得ない状況にならない限り、さほど熱のない
「単なるファン」が大量に客席に含まれている訳だ。
すると、「単なるファン」がいっしょになって雰囲気を作り出してくれないと、そんな
理想的な状態にはならない。
すると、いかに「単なるファン」を、巻き込めるかが鍵になる。
たとえば、あの97・9・7のウズベク戦の時のように。
あの試合だって、メインとかバックは、ミーハーさんや、プラチナチケットを伝で
手に入れた訳アリさんとかもいっぱいいた訳やん。
でも、ULTRAS NIPPON(今や毀誉褒貶はあるようだが)が、試合前にうまく
呼びかけて、そんなメインとかバックまで、あの時はほんとに一体化して、
コールや拍手、声援を繰り返していたよね。
あんな感じ。
しかし、今の状況を見ていると、コアサポが、あまりに海外チームのULTRASを
意識して、先鋭化しすぎてしまうと、「単なるファン」がちょっとひいてしまうのでは
ないか、という気がするんだ。
「ぬる」とはいえ、サポの一角であるという意識のある私ですら、少しひいて
しまいような状況はある訳で。
もちろん、がんばっているコアサポを否定するつもりではなく、
どうやったらコアサポと「単なるファン」とうまく結び付けて、
ほんとのホーム感を作り出すことができるかなぁ、と「ぬるサポ」なりに
考えてみたりするんやけど、なかなかいいアイデアは出ないんだよね。
ゲーフラを駆使した雰囲気作りなんかは、たしかにあるのかもしれないなぁ。
うわ、長文のくせに結論なしです。
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コメント
いやいや、「サポーターとファンの一体化」
これを目指すと考えられてる時点でも一つの結論ですよ。
特に他チームのサポが論ずるところの「サポーター」が皆無の神戸にとっては。
あと、ちょっと思うのですが
他チームサポはいざ知らず、ことヴィッセルのゴル裏に
関しては、海外のウルトラを参考にする以前に、
そういったゴル裏の勉強(?)が足らなさすぎるのではと考えてます。どれほど、まずは身近なお手本としてのJを
そして書籍などで海外のゴル裏の考えを理解しているのか。
甚だ疑問です。
現時点での私の理想は、はっきりいってFC東京です。
ここはチャントなどが本当にゴル裏、メインバック問わず
浸透しているように思います。まさにスタジアムが
一体となる瞬間がある。
観客動員数も、やはりそういった裏づけがあってのことかなと。神戸は絶対に浦和にはなれないと断言します。
ではどうすればいいのか。
よく、「阪神がある関西では・・・」なんていいますが娯楽が
さらにあふれている東京でこれだけの観客動員をほこるFC東京については全てを真似するわけでなく、なんらかのヒントが隠されていると個人的に思っております。
個人的には、「みんなが楽しめるチャントをつくる」
ことも小さいながらもはじめの一歩になるのかな
なんて思ってます。もちろんほんの小さな部分でしかないのですが。
ただ、そういうのも熱いゴル裏があってこそ成り立つかなと。
「ユーモアと狂気」
これを私自信の応援に関するテーマとして掲げていきたいなと。
めちゃめちゃ長くなってすみませんでした(笑)
投稿: あきらた | 2004/09/08 01:13