10月16日、劇団新感線@日生劇場
劇団新感線の「髑髏城の七人」、90年に初上演した作品だが、97年に続き、
今年7年ぶり、三度目の上演。
夏に、東阪で、主演が古田新太でやっていたのだが、年内に、ほぼ全ての
主要キャストを入れ替えて、別劇場で再公演をするという大胆なチャレンジ。
主演は、新感線の客演ではお馴染みとなった市川染五郎。
さらに、これも新感線の客演ではお馴染みの、佐藤アツヒロに、初登場の
池内博之や鈴木杏、ラサール石井ら。
しかし、今回の市川版=アオドクロは、古田版=アカドクロとは違い、
東京公演のみ、ということで、これは行かな、と東京遠征してみた。
で、6時30分開演で、終演は、な、な、なんと、10時10分。
遅すぎますっ!
長すぎますっ!
ストーリーも破天荒で、よく考えるとかなり破綻もあるんだけど、いのうえ歌舞伎の
けれんみたっぷりの、おおげさなストーリーと大仕掛けといった力技によって生み
出される勢いで、その長さと少々のストーリーの破綻も見せきってしまうんだな。
まぁ、ストーリー進行とは関係ない、はっきり言って、くっだらないギャグ部分なども
あって、もっと簡潔にできる部分もあるんだけど、実はそのくっだらないギャグ部分
こそが新感線の新感線たるゆえんである大阪っぽいサービス精神である訳で、
これがなくなったら、きっと新感線じゃなくなっちゃうんだろうな。
鈴木杏は、「奇跡の人」で大竹しのぶを向こうに回してヘレン・ケラー役をやった
くらいだから、達者だというのはわかっていたが、意外な発見は、池内博之。
アカドクロ版の水野美紀とはまた違う色気がありましたよ、十分に。
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コメント
初めまして。TBありがとうございました。
アカドクロご覧になったんですね。いいなあ、みたかったなあ。
お父ちゃんな古田捨之介はどんな渋味だったのか、男装の麗人水野蘭兵衛の狂気はいかに、橋本じゅんちゃんの兵庫の暴れっぷりは..などなど、興味は尽きないです。
冬にDVDが出るそうなのでいまはひたすらそちらの発売待ちです。
投稿: marine | 2004/10/20 01:38