« 「もう一度キックオフ」 | トップページ | 『module』@湊町【お気に入りの食事処 関西篇その3】 »

2004/11/20

「シャンペン・シャワー」

その昔、1983年から86年にかけて、「LaLa」という月刊少女マンガ誌に、
掲載されていた奇跡的なサッカーマンガ。
それが、「シャンペン・シャワー」。
作=かわみ なみ、白泉社文庫、全3巻、2002年発行。
(旧作は、白泉社花とゆめコミックスで全6巻)
私は、連載時に、ちゃんと読んでいました(^^;)>。
今考えると、おそるべし、自分。

南米の架空の国、エスペランサを舞台に、濃ゆ~いキャラクターのサッカー
プレイヤーの面々が、クラブライフと、ワールドカップ予選を戦う代表ライフで
奇想天外の戦いを繰り広げる作品。

なにせ、まだ世界サッカーの仕組みやプレイそのものが、特に少女マンガの
読者層などには、まったくなじみがなかった時代のため、描き文字や作品中の
補足情報が、あんまりにも基礎的なことで、時代を感じます。
なにせ、ハットトリックとはとか、オフサイドとは、とかまで説明しているんすから。
にも関わらず、アウェイゴール倍付けなんて、マニアックなルールまで、
ストーリーの肝の部分に使うというこだわりぶり。
キャラの名前のもととなっているのが、クライフだったり、ジーコだったり、
ビル・シャンクリーだったりするし、明らかにソクラテスがいるし、
最終巻の巻末のおまけが「ワールド杯メキシコ旅行記」ということで、
70年代から80年代にかけてのサッカーへの作者の愛が感じられます。

訳の分からない秘技(笑)とか、くっだらないギャグやら、登場人物の
破天荒なキャラぶりやら、突飛なエピソード(すべて誉めています)などが
ありつつも、トータルとしては、サッカー選手の日々をヴィヴィッドに
描き出した快(怪?)作。

このマンガを読んでおいて、「キャプテン翼」って読んでいないんですよ、
私は。

⇒05/06/08更新
新しい記事をみつけたので、ここまでさかのぼって
TBしてみる。
猫のおなかサン
同じく「シャンペンシャワー」を紹介してくださっています。
ほんと、時代を感じる漫画ですよね(^^)

|

« 「もう一度キックオフ」 | トップページ | 『module』@湊町【お気に入りの食事処 関西篇その3】 »

コメント

えー「キャプテン翼」読んでないんですか?
面白いですよ。いろんな意味で(笑)

投稿: kab | 2004/11/22 03:09

初めまして。
「シャンペン・シャワー」持ってます。ええ、全6巻の方で。
大好きなので、ワールドカップの度に読み返したりしています(笑)
「キャプテン翼」も読んでみることをオススメしておきます。

投稿: yokosima20 | 2004/12/21 15:43

はじめまして!TBいただきありがとうございます。「猫のおなか」のサビねこと申します。
シャンペン・シャワー面白いですよね!もっと語り継がれるべき漫画です(笑)
あ、ちなみに私も今ではすっかりサッカー漬けの日々なのに、「キャプテン翼」は読んでません…。どうも興味が湧かなくて。ストーリーと登場人物は、なんやかやで知ってるんですけどね。

投稿: サビねこ | 2005/06/08 07:38

超遅コメントですが・・・シャンペン・シャワーについて自分のブログで書くので調べていたらここを見つけました。TBもさせてもらいますのでよろしくお願いします。

投稿: くまぞう | 2006/08/20 11:00

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「シャンペン・シャワー」:

» 「シャンペン・シャワー」というサッカー体験。 [猫のおなか]
今から遡ること22年前、まだ日本にプロサッカーは存在せず、ワールドカップも雲の上のお祭りだった頃のことです。 とある少女漫画誌上で、南米の架空の国エスペランサを舞台にしたサッカー漫画がはじまりました。 ボールを追って画面上を走り回るのは、少女漫画にお馴染みのか細い少年ではなく、ある意味少女漫画にはありえないような逞しい青年達だったのです�... [続きを読む]

受信: 2005/06/08 07:39

« 「もう一度キックオフ」 | トップページ | 『module』@湊町【お気に入りの食事処 関西篇その3】 »