« 『天国の本屋』@大阪厚生年金会館芸術ホール | トップページ | 「ベルリン・フィルと子供たち」 »

2005/01/10

「かってに改蔵」と「読者は踊る」

「かってに改蔵」
久米田康治作、小学館少年サンデーコミックス、全26巻、

「読者は踊る」
斎藤 美奈子著、文春文庫、2001年、¥710 (税込)

見た目、まったく違うものを並列しましたが、
実はこの2冊(改蔵の方は全26巻ですが)は、
メディアリテラシーと言うか、メディアの言説を
批判的に読み解くための個人側のスタンスと
して、非常に参考になると思われます。

斎藤美奈子氏は、基本的にはフェミニズム
というかジェンダークリティシズムのスタンス
をとっています。
で、最近の著作は、やや「フェミ」すぎるきらい
が感じられないでもないのですが、初期の
作品である本書は、もっとシンプルな、身も
ふたも無い突っ込み、というのが炸裂。

メディア上の言説を、きちんと読み解くためには
このくらいの身もふたもない突込みを、内在化
させながら批判的に読んでいくことが必要なの
ではないかなぁ、と私は常々思っています。

また、「改蔵」の方は、そうだなぁ、何巻くらいから
かなあ、特にエンタテインメントコンテンツの
仕掛けについて、とか、世の中のメジャーな
ムーブメントについてへの突込みを一話一話の
柱として展開しています。
各話の冒頭で問われる「●●しちゃったこと
ありますか?」みたいな突っ込みとか、たとえと
して挙げられている突っ込み対象が、非常に
面白いのです。
単なる享受者としてではなく、自分を相対化する
視点をもつためには、この「改蔵」の作品の中の
突っ込みの始点を内在化しておくのはおもしろい
のではないかなぁ。

「かってに改蔵」のネタを解析してくれている
サイトはこちら

|

« 『天国の本屋』@大阪厚生年金会館芸術ホール | トップページ | 「ベルリン・フィルと子供たち」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/44021/2524025

この記事へのトラックバック一覧です: 「かってに改蔵」と「読者は踊る」:

» 斎藤美奈子 [PukiWiki/TrackBack 0.1]
Counter: 7845, today: 35, yesterday: 46 斎藤美奈子 † 名前:斎藤(さいとう)美奈子(みなこ) 【... [続きを読む]

受信: 2005/01/31 13:48

« 『天国の本屋』@大阪厚生年金会館芸術ホール | トップページ | 「ベルリン・フィルと子供たち」 »