『SHIRO』、大阪公演初日です
帝国劇場の東京公演にも一度足を運んだ
劇団新感線の初のロック・ミュージカル「SHIRO」が、
いよいよ大阪上陸!
梅田コマ劇場での公演です。
1月8日~18日、11日間全13公演
1月8日(土) 夜の部(18:30)
1月9日(日) 昼の部(13:00)/夜の部(18:30)
1月10日(祝) 昼の部(13:00)
1月11日(火) 休演日
1月12日(水) 夜の部(18:30)
1月13日(木) 昼の部(13:00)/夜の部(18:30)
1月14日(金) 夜の部(18:30)
1月15日(土) 昼の部(13:00)/夜の部(18:30)
1月16日(日) 昼の部(13:00)
1月17日(月) 夜の部(18:30)
1月18日(火) 昼の部(13:00)
全席指定:S席12,500円、A席8,500円、Z席5,000円
■ストーリー
時は、江戸初期、三代将軍徳川家光の治世。
所は、九州は島原。
重税と度重なる飢饉に苦しみながらも、農民たちは、
キリスト教を信仰していた。
隠れキリシタンの中心的存在の益田甚兵衛(植本潤)、
その娘レシーナお福(杏子)らは、甚兵衛の息子である
益田四郎時貞(上川隆也)が、救世主-「天の御子」と
して現れると、民衆を扇動し、この社会を転覆しようと
していた。
一方、同じ頃、天草にもシロー(中川晃教)という少年
が現れた。天草の入江にある朽ち果てた船を根城に
した、バテレンと日本人との間に生まれた混血児たち
のうちの一人。
シローは不思議な力を持っていた。
人のこころを操る歌という。
キリシタン弾圧をおこなうキリシタン目付け、三宅蔵人
(粟根まこと)も、シローに操られ、彼らを捉えることが
できない。
その一部始終をみていた絵双紙屋のお蜜こと伊賀の
くノ一、水鏡のお蜜(秋山菜津子)。
お蜜は、老中・松平伊豆守信綱(江守徹)の命を受け
江戸から離れた遠い九州・島原で、隠れキリシタンや
豊臣の残党という戦国時代の残り火に、火種を投じて
一気に燃やしつくし、今後の江戸幕府の治世を安定
させるための仕掛けをはかっていた。
シローの不思議な力は、お蜜の妹で、連絡役・伊賀の
くノ一お紅(高田聖子)を通し、すぐに松平伊豆守の
知るところとなった。
そこで、シローが火種として選ばれたのだ。
一方、島原半島の口之津で闇市を主宰する山田
寿庵(高橋由美子)は、闇市で築いた資金をもとに、
四郎を長とする一揆を起こそうと説得を試みていた。
その時を図ったかのように、四郎の父と姉が捕らえ
られたとの知らせが入った。
ここにいたり、四郎はついに立ち上がった。
一方、牢獄では、いよいよ進退窮まったキリシタン
の囚人たちに、死をもって殉教とすることを説く
甚兵衛。しかし、そこに囚われていた天草のシロー
は、生きて自分たちの力で新しい世界を勝ち取る
のだということを歌で鼓舞をした。
シローの不思議な歌で、力を盛り返す囚人たち。
その様子を見て、甚兵衛は、彼こそ我々の待ち
望んでいた天の御子だと宣言し、キリシタンを
率いて牢を打ち破る。
反乱軍を率い、囚われたキリシタンのいる牢獄へ
攻め入る四郎と、シローや甚兵衛、お福らは出会う。
反乱軍を先導する決意に立ち上がった四郎、自らの
歌の力に目覚めたシロー。
二人に率いられて、島原・天草の反乱軍は、島原藩
領主・松倉勝家の軍を打ち破り、原城に篭城し、全国
の反徳川勢の合流を待つ。
しかし、その動きは、全て松平伊豆守の予想の範疇
の中であった・・・・・・。
さて、東京、大阪1本ずつ見ての感想であるが、
ミュージカルと言うには、少ししんどい部分がある
のは否めない。
最初からミュージカルへのチャレンジありきだと
いうことなのだが、やはり無理矢理な部分が
あるのだ。
特に、ミュージカルにありがちな、ストーリーを
進行させるための説明的なつなぎのセリフ
代わりのうたの部分。
ここがこなれているか、こなれていないかが、
ミュージカル作品としてのベースの評価と
なるのだが、本作は、やはりこなれていなくて、
これなら素直にセリフにしてもらった方が良い
なぁ、というのが素直な感想。
それは、Songのこなれなのかもしれないが、
そこにのせる詞の方がもっと問題だったように
感じた。
クライマックスの歌は、涙が出るほどなのだが。
キャストでは、やはりアッキーこと中川くん。
「MOZART!」で、ミュージカル界のプリンス、
井上芳雄と向こうを張っただけのことはある。
神の声を持つ子という役にふさわしい。
一方、上川隆也さん。
舞台で初めて見たのですが、歌がうまい
とかそういうことではないのだが、舞台
映えのする人。
一度、普通の演劇を見てみようと思う。
昨日、1月7日に誕生日を迎えた高橋由美子さん
はじめ1月に誕生日を迎えたキャストの四名に
カーテンコールの場でハッピーバースデイ。
高橋さんは、大泣きでした。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
こんにちは!
TBありがとうございました。こちらもさせていただきました。
カーテンコールでの高橋さんの涙、みたかったです。舞台ならではですね。
「MOZART!」は、今年博多座であるようで、今度こそ見たい!と思ってます。
投稿: ゆき | 2005/01/09 11:17
TBありがとうございました。
今大阪では公演真っ最中なんですね。
東京の公演でも、どんどん舞台が良くなっていく・・・といういい意味での変貌を遂げていたようなので、
大阪ではどんなことになってしまっているでしょうか?
最後に、キリシタンが皆、無抵抗で唄い、進み、次々と倒れていくシーンが今でも思い出されると、ジ~ンときます。
もう一回見たいなぁ。
投稿: maripooo | 2005/01/11 14:46