「イームズ展」@大丸ミュージアム梅田
梅田大丸の大丸ミュージアム梅田に、
イームズ展が巡回してきます。
イームズを始めサーリネンやベルトイヤ、ヤ
コブセンなどのミッドセンチュリーモダンデ
ザインには、一時期かなりはまったなぁ。
さて、20世紀中葉のモダンデザインの旗手
でもあった、デザイナーデュオ、チャールズ
&レイ・イームズ夫妻の家具はもちろん、デ
ザイン原画や試作品などの貴重な資料を6つ
の視点で紹介する本展覧会は、ドイツのヴィ
トラ・デザイン・ミュージアムとアメリカ議
会図書館が共同企画したもので、「イームズ
回顧展」としては過去最大の規模を誇るとの
ことです。
1997年から世界巡回が始まり、イギリスでの
展覧会は、“この年、ロンドンで最もエキサ
イティングな展覧会のひとつ”と評されて、
話題を呼んだそうだ。
イームズ夫妻は、手仕事による一点性の高い
デザインではなく、ローコスト大量生産の工
業製品物としてのデザインを追及したと言っ
てよいだろう。
例えば、合板成型技術による、有名なLCW
チェア、DCMチェアはその代表だ。
さらに、イームズといえばこれ、という成型
ファイバーグラスによるLa Chaiseやアーム
シェルチェアなどは、ニューヨーク近代美術館の
「国際低コスト家具デザイン・コンペティション」で
2等に入賞したほどだ。
しかし、当時の工業製品ですら、今の時代か
ら見ると、なんとなく人の手のあとが感じら
れ、味わいを見出してしまう、というところ
に面白みがあるんだなあ。
また、イームズ・ハウスとして有名なケース
スタディハウスNo8も、本来は、その名の
通り、大量生産住宅のプロトタイプとして設
計デザインされたはずのものだ。
しかし、その明るく空間つかいに優れたイン
テリア、さらに各所に配される玩具や東洋的
な小物などが、結果としては、まさしくイー
ムズ夫妻の生活空間らしいとしか表現できな
い、人間味、温かみのあふれる個性的なもの
となっている。
さて、本展覧会は、そのようなイームズ夫妻
のデザインだけではなく、そのプロセスの思
考が理解できる試作品やデザイン原画、さら
に、彼らの幅広い創作活動の一端でもある短
編映画なども見れるらしい。
デザインに興味のある方は、ぜひ。
「チャールズ&レイ・イームズ展 創造の遺産」
【開催日】2005年3月24日(木)~4月4日(月)
【開催場所】大丸ミュージアム・梅田 [15階] (大阪市北区梅田3-1-1)
【開催時間】午前10時~午後7時30分
(最終日は午後4時30分まで)
【休館日】会期中無給
【料金】一般:900円(700円)
大学・高校生:700円(500円)
中学生以下、無料
( )内は前売り料金
【問い合せ先】
大丸ミュージアム・梅田 TEL:06-6343-1231
さらに、本展覧会の開催を記念しての公演会
もあるようです。
チャールズ&レイ・イームズ展 開催記念
「ギャラリートーク」開催
日時:3月28日(月) 午後6時~(予定)
大丸ミュージアム・梅田(大丸梅田店15階)
講師/藤田治彦氏(大阪大学文学部大学院教授)
大丸東京で開催された東京展にいかれた方で
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コメント
はじめまして。
トラバ有り難うございます。
展示会自体は、ま、椅子に関してはこんあもんか…
てな感じでしたが、椅子以外に彼等が残したものには
感心させられました。
投稿: mfa | 2005/03/18 08:57