「隧道-水の記憶-」@旧湊川隧道
さて、先日ご紹介したこのアートイベント。
ヴィッセルの試合と重なって行けないなぁ、など
と思っていたのだが、スタジアムへの入場が遅く
なることを覚悟して、その前に行った。
阪神淡路大震災で、旧隧道の呑口、吐口ともに
崩壊してしまった。
さらに隧道部分もかなりのダメージがあった。
そこで、旧隧道の北に沿って、新隧道が作られる
ことになった。
その入り口も、旧隧道のイメージを引き継いで
デザインされている。
イベント案内に、「※来場者多数の場合、整理券
を配付し入場制限を行う事がございますのでご了
承下さい」とあったのだが、そんな訳ないやろと
思っていたのです。
ところが、行ってみてびっくり。
意外や意外、大勢の人がいらっしゃっていました。
ただ、なぜか、構内は撮影禁止。
その雰囲気を画像で伝えることはできません。
残念。
ほのかな光の中で、巨大な空間をつつみこむ
明治時代の味わいのあるレンガの壁面。
その空間の中を、水音を模したサウンドアートが
満ち満ちている。
その音自身がひとつの表現作品として完結して
いる訳ではなく、この空間、環境を満たす音環境
としてのサウンドワーク。
また、映像の方は、川の流れ、海の波、水面の
波紋、水滴の落下といった水に関わるイメージを
オーバーラップさせて、まさに水のイメージを象徴
的に表現するビジュアルワークが、トンネルの行き
止まりの壁面に映し出されている。
サウンドとあいまって、なかなか居心地が良くて、
何時間でもいれそうな感じ。
(でもヴィッセルの試合があるからね)
後ろ髪をひかれながら、ウイングスタジアムへ
向かった私。
ところで、湊川隧道の呑口側のそばにある
神戸市立東山小学校には、円形校舎がある。
円形校舎というものは、なかなか興味深い。
たしか神戸市内では美野丘小学校にも
あったと記憶しているし、豊中の梅花にも
あったなぁ。
学校建築というのは、その時々のもっとも
モダンな建築様式でつくられることも多く、
この円形建築というのも戦後モダニズム
建築の挑戦だったのだろう。
しかし、他の建築に波及しなかったことを
見ると、企画倒れだったんだろうな。
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