松たか子の『オイル』以来のNODA・MAP出演は、なんと『贋作・罪と罰』
いい大人のくせして、単なるミーハーである私が、舞台があれば
必ず見に行く人の中に、松たか子がいる。
(そのほかに、山口祐一郎、井上芳雄、古田新太、岡本健一、
中川晃教、高橋由美子、岩崎ひろみ、大塚ちひろ、坂本真綾など)
一時期、月9を中心に、キムタクとの共演で“視聴率女優”であった
松たか子ですが、最近はテレビから、めっきり姿を消して、もっぱら
舞台での活動が中心となっています。
さて、顔の造作的には決して美人とは言えない松さんですが、
その立ち居振る舞い、たたずまいなど、舞台上の松たか子の
存在感は、テレビを通じて見る以上のものがあるのです。
さて、その松さん。
今年も串田和美さんの『コーカサスの白墨の輪』に、父上のライフ
ワークである『ラ・マンチャの男』と舞台を続けていたのですが、
このたびさらに次の舞台への出演が発表された。
『オイル』以来のNODA・MAP出演となる『贋作・罪と罰』。
(『オイル』大阪公演には、5回行ったっす(爆!))
10年前に上演された『贋作・罪と罰』の主演は、大竹しのぶ。
ドストエフスキーの小説「罪と罰」を、エンターテイメントな推理小説と
して大胆に読み替え。
設定を日本の幕末に置き換え、主人公を幕末の理想に燃え勉強する
塾生に設定。
その理想を追って生きてきた彼女が、「理想」の名のもとで犯す殺人。
(殺されるのは、原作と同様、金貸しの老婆です)
その彼女と、彼女を追う捜査官との、追い詰める側と追い詰められる
側の謎解き的な描写を中心に、彼女と理想をともにする同志たち(坂
本龍馬なんかがいます)との交流と絡み合う。
主人公の、自覚的には、理想を求めるというきれいな行為のはずが、
そこから遊離し破綻してしまう、その過程が、野田流の輻輳し、たたみ
こむような展開の中で描かれる。
さて、初演の際には、ちょうと阪神大震災後で、オウム事件の真っ最
中であったので、『オイル』=米国のイラク侵攻と同様、舞台の内容と
時代がシンクロするということがあった。
さて、10年後の今、そういった時代性から解き放たれて、今回は、
どういう風に味わうことができるだろうか。
■NODA・MAP『贋作・罪と罰』大阪公演
作・演出:野田秀樹
出演:
松たか子/古田新太/段田安則/宇梶剛士/美波/マギー
/右近健一/小松和重/村岡希美/中村まこと/進藤健太郎
/野田秀樹
公演日】2006年2月初旬~中旬
会場】シアターBRAVA!(旧劇団四季「MBS劇場」)
料金】未定
なお、東京公演は、
公演日】12月初旬~2006年1月末
会場】Bunkamuraシアターコクーン
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コメント
「冷静と情熱の~」のカメです。
拙ブログの紹介ありがとうございます。
ただ、松さんファンと紹介されても、あまりブログには大したことを書いていないので、非常に心苦しいのですが(汗)
野田マップと松さんといえば、「オイル」での熱演が素晴らしかったですね。私は地方者なので、舞台を実際に見に行けるかわかりませんが今から楽しみにしています。
投稿: カメ | 2005/08/09 12:35