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2005/08/19

これからしばらく、女子サッカーの持つ意味をちょっと考えてみたいと思います

さて、Jリーグも明日から再開。
ヴィッセル神戸は、これからの一戦一戦がすべて正念場。

さて、こういった日々新しく起こっていくネタを、
例えば、
プロの湯浅健二さんのようなプロはもちろん、
blog武藤文雄のサッカー講釈さんや、
蹴閑ガゼッタさん、
majestic blue さん
といったノンプロの方でも、
リアルタイムで、毎日のように的確に分析して書かれている
ことに、ほんと、いつも感心します。

が、私は、どうにも考えをまとめるのが遅い上に、それを人に
伝わるようなロジカルな文章にするのも遅い。
(つまり、まぁ、あまり頭が良くないってこった)
よって、リアルタイムネタを主張のあるまとまった書き物には
なかなかできない。

ということで、ここ1年半ほどきちんと追ってきたつもりの女子
サッカーについて、ちょっとまとまった書き物にするために、
リアルタイムネタは少し置いておいて、じっくりと考えてみたい。

さて、
私は現在最優先で、女子サッカーをサポートしている。
そして、比較的多くの方も、恵まれないプレー環境にめげず、
ひたむきにプレーする女子代表の戦いぶりは、支持をされている
ように思われる。

しかし、一方では、ネット上での発言をみていると、男子と比べて、
そのレベルの低さをこと挙げする方々もいる。

今回の東アジア選手権での試合の放送を見て、大いに感動した
と書く人もいれば、なんだこのレベルの低い試合は、放送に値し
ないというまでの発言も見た。

たしかに、Jビレッジで合宿をおこなうことも多いなでしこジャパン、
女子サッカー日本代表は、全国的強豪でもない地元の高校の
男子チームと練習試合をして、負けることもある。
磐城高に3-0で勝利(今年2月)
勿来工高に0-5で完敗(今年7月)

これは、大橋監督になってからだけのことではなく、上田監督
時代でも同様だ。
いやアトランタ世代以後上田監督以前の一時期落ち込んだ
“暗黒時代”は、練習試合でも勝つことはまれだったようだ。

つまり、女子代表の国際試合であっても、レベル的に言うと、
高校の地区予選レベル、という評価も、間違っていないかも
しれない。

「だから女子サッカーなんか、おもろない。あんなレベルの
低いものを見る人の気が知れん」という人もいる。
(Yahoo!掲示板とか2ちゃんとかでもよくあるよね、そういう
 書き込み)

こういったもの言いは、これは、“レベルが高い”ものしか面白く
ない、しかも目の前のものだけでそれが判断できる、という思想
からの批判のように思う。
同じような批判は、野球やラグビーでも、高校野球や高校ラグビー
なんて、下手なもんっておもろいか?というかたちでなされる。

しかし、人間がある対象を見る時に、そんな単純なもんではない
だろう。その大会やゲームの歴史やそれの持つ意味、戦っている
チームや選手の過去の情報や置かれている状況についての情報、
そういったものからまったく無縁な、完璧にニュートラルな環境下で
スポーツを見れるわけがない。
そして、そういった情報をもとに、われわれは目の前のプレーその
ものの楽しさ、魅力と同じくらい、いや下手したらそれ以上の意味
を読み取り、感情の動きを持つことができる。
逆に、それがなけりゃ、つまんない。
思い入れをベースにした、感情の振幅。
それこそが、人間がスポーツを見るってことだ、と私は思う。

もちろん、そういった事前情報/思い入れで、プレー魅力を判断
することを先入観だと批判をする人もいるかもしんない。

しかし、例えば、通として、プレーレベルの判断が自分(だけ)
にはニュートラルにでき、その結果、Jよりも、日本代表がらみの
試合よりも、ワールドカップよりも、プレーのレベルが高いから
おもしろい、と言って、チャンピオンズリーグ以外見る気もせん、
とそれ以外を否定するような物言いをする人(杉山茂樹なんかか)
も、実は、目の前のプレーのレベルだけ判断している訳じゃない
だろう。
もちろんレベルが高いことは前提だ。
しかし、それ以上に、それに参加している伝統チーム(マドリーや
 バルサ、リバプール、ユーベ、ミラン、マンU、アヤックス、どこで
もいい)や、チャンピオンズリーグそのものの歴史のもつ意味など
の事前知識/先入観の影響をたっぷりと受けて、プラスαの価
値づけをもって、目の前のゲームを見て、楽しんでいる訳だ。

だから、たとえ女子サッカーのレベルが少々低かろうとも、その
背景をしっかりと知って、思いっきり先入観をもって、それ込みでの
思い入れをすれば、非常に楽しめるのだ。
しかも、見方のポイントさえきちんとしぼれば、プレーレベルでも
十分に楽しめる部分はある。
十二分にエンターテインメントなコンペティションである。
そこを力説したいと思う。

ああ、うまく言いたいこと伝わるように書けただろうか。

とにかく男子の、それも代表レベルや強豪国のクラブレベルと
比べて、プレーレベルだけで、とやかく言うな!ということなん
です。

この話続けます。

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