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2005/09/02

うわっ、これ行きたいなぁ。映画「リンダ・リンダ・リンダ」公開記念オールナイトイベント@シネセゾン渋谷

現在公開中の映画「リンダ・リンダ・リンダ」。

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ほどよい田舎の高校の軽音部に所属する女の子バンド。
高校生活最後の文化祭のステージに向けて、オリジナル曲の
練習を重ねてきたが、文化祭まであと3日という時になって
ギターの萠が指を骨折。
そのことをきっかけに、キーボードの恵(香椎由宇)とボーカルの
凛子が喧嘩してしまう。

残されたドラムの響子(前田亜季)、ベースの望(関根史織)と
恵は、3人でできる曲を探し、部室に残されていたカセットテープを
再生すると、流れて来たのはブルーハーツの♪リンダ・リンダ。
「これなら私もギター弾ける!」と恵。
しかし、ボーカルはいない。

通りかかった韓国からの留学生・ソン(ぺ・ドゥナ)に声をかけた
ところ、なにを思ったかソンはボーカルを引き受けてしまう。

準備期間は、わずか3日しかない。

4人は、文化祭で、本当に演奏できるようになるのか?
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私は、最近の邦画の小品は、素直に良い作品が多いと思う。

「ウォーター・ボーイズ」にしろ、「スイング・ガール」にしろ、
「下妻物語」にしろ、それぞれ方向性や演出トーンは違うものの
良質な青春映画として、しかも非常にエンターテインメントな
ポピュラリティが感じられる。
もちろん、上記3作のわかりやすぎる明るさ、ギャグとは、
本作は違う。
トーンやリズムが非常に落ち着いており、淡々と進んでいく。
もちろん笑わせる部分もあるのだが、それは、ちょっとした
シチュエーショや会話のズレで、クスッという感じのもの。

青春ものと言っても、熱い友情であるとか、努力や特訓だ、
みたいな、少年ジャンプ的なノリはありません。
また、中年の男性監督が陥りがちな少女憧憬趣味もありません。

実は劇的なことなんてあんまりない、高校生の日常の日々の
リアルさが、柔らかに、ユーモラスに描き出されています。
(上記3作は、アンリアルさ、作品世界の中で完結した
 ふっきれ具合が楽しいのだが)

特に、夜の校舎の屋上の会話の場面とか、ソンが夜の体育館の
中でメンバー紹介をする場面。ライブに遅れたメンバーの場つなぎ
のために、萠や田花子が歌う場面。
よかったなぁ。


私は、大阪のテアトル梅田で見た訳だが、それなりにお客さんは
入っていた。

で、東京でもヒットしているらしく、今週末、渋谷でオールナイト
イベントが開催されるらしい。

『リンダ リンダ リンダ』公開記念オールナイトイベント
「東野翠れん plus 湯川潮音 BLOG off」

映画『リンダ リンダ リンダ』で圧倒的な歌声を披露している湯川潮音。この作品に特写として参加した東野翠れん。
映画の舞台設定でもある「文化祭」で出会ったこのふたりの『リンダ リンダ リンダ』にまつわるトークショーをふたりの選んだ「“女子たちの青春”映画」のオールナイト上映ともにお送りします。

【開催日】2005年9月3日(土)午後11時30分start
【開催場所】シネセゾン渋谷
【トークショーゲスト】湯川潮音、東野翠れん
【上映作品】『リンダ リンダ リンダ』
       『ベルヴィル・ランデブー』<東野翠れんセレクション>
       『地下鉄のザジ』<湯川潮音セレクション>
※『地下鉄のザジ』はプロジェクターでの上映となります。
【入場料金】2500円均一
(『リンダ リンダ リンダ』前売使用で差額料金1000円で入場可)
当日10:45(劇場オープン時)より整理番号付チケットを販売。

映画を見たら、こちらもどうぞ。

<本エントリーのTB先>
本イベントをサポートしているJ-Waveのサイトで、萠役の湯川さんが
Blogをやっている。
『東野翠れん plus 湯川潮音』
高校時代・文化祭の想い出のエピソードをコメント欄で募集してます。

本作をご覧になり好感をもたれた方々が感想をエントリーされてます。
日々徒然ゆ~だけサン
It's a Wonderful Lifeさん
京の昼寝~♪さん
Cinema-Absolutismさん
さぼてん道楽軒さん
Swing des Spoutniksさん
平気の平左さん
デスマッチだよ、人生は! さん
Blog・キネマ文化論さん

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