スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(4)
さて、いろいろと探っていたら、リバプールが公式サイトに
アンニュアルレポートを公表していることを発見して、その
発見が嬉しくて、それをもとにイングランドのサッカークラブ
の経営の、特に収入部門について書いてきたのだが、な
んと、先を越して書いておいでの方がいた!!
それは、元浦和レッズの西野選手。
西野努オフィシャルサイト TSUTOMU-NISHINO.COM
なんと、そのまんまリヴァプール大学に、現役引退後に
入学し、フットボール・インダストリーズ・コースを卒業して、
MBAを獲得したとのこと。
そのサイト内で、ちゃんと
「フットボールビジネス」ということで、リヴァプールの
アンニュアルレポートをもとに書いておいでだ!
うわ、やられた。
(って、当たり前か、西野さんの方が本職です)
まあ、いいや。
西野さんには負けると思いますが、分析(?)続けてみます。
④“Retail merchandising”。
(これも、1ポンド=200円で換算してみます)
いわゆるグッズの売り上げですね。
レプリカユニフォームやら、マフラーやらですね。
2003年度が1134.7万ポンド(23億円弱)、2004年度は
1170.1万ポンド(23億円強)。
ほぼ横ばいですが、微増ですね。
実質は販売量は減っているのですが、以前は、ネット
販売は、JVでおこなっていたのを、ウエッブサイトで直売
するようになったので、売上的にはプラスになったという
ことのようです。
しかし、期待よりは、160万ポンド(3億円強)少なかった、
と言っています。
というのも、UEFAカップでの芳しくない結果とか、キープ
レーヤーの動向が不安定だった(特にオーウェンのこと
だったんでしょうね)ので、ファンが気持ちよくグッズを買う
状況になかった、と分析しています。
さて、このグッズというのは、チームとしては、非常に努力
のしがいがある分野だと思います。
レアル・マドリーなんかは、選手補強の際に、ここが大きな
鍵であり、ベッカムの時なんかは世界中でのレプリカユニ
フォーム販売で、移籍金はあっという間にペイした、とも言わ
れています。
ジダンやロナウドなどでも同様。
日本でも、ガンバが2月の北朝鮮戦でブレークした大黒選手
のグッズを急遽企画して発売したり、宮本選手の写真集だっ
たりと、いろいろと商品開発をしてます。
逆に、日本のプロ野球の問題はこの部分ではないでしょうか。
サッカーのサポーターに比べて、プロ野球のファンはレプリカ
ユニフォームを着ている比率が低いように思います。
ほんとだったら、FAなんかで人気選手を獲得したら、その選
手のレプリカユニの売上で、一気に回収できれば良いのです
が、そういうことがあるようには、あまり思えませんね。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント