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2005/10/29

スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(4)

さて、いろいろと探っていたら、リバプールが公式サイトに
アンニュアルレポートを公表していることを発見して、その
発見が嬉しくて、それをもとにイングランドのサッカークラブ
の経営の、特に収入部門について書いてきたのだが、な
んと、先を越して書いておいでの方がいた!!

それは、元浦和レッズの西野選手。

西野努オフィシャルサイト TSUTOMU-NISHINO.COM

なんと、そのまんまリヴァプール大学に、現役引退後に
入学し、フットボール・インダストリーズ・コースを卒業して、
MBAを獲得したとのこと。

そのサイト内で、ちゃんと
「フットボールビジネス」ということで、リヴァプールの
アンニュアルレポートをもとに書いておいでだ!

うわ、やられた。
(って、当たり前か、西野さんの方が本職です)

まあ、いいや。
西野さんには負けると思いますが、分析(?)続けてみます。


④“Retail merchandising”。
(これも、1ポンド=200円で換算してみます)
いわゆるグッズの売り上げですね。
レプリカユニフォームやら、マフラーやらですね。

2003年度が1134.7万ポンド(23億円弱)、2004年度は
1170.1万ポンド(23億円強)。
ほぼ横ばいですが、微増ですね。

実質は販売量は減っているのですが、以前は、ネット
販売は、JVでおこなっていたのを、ウエッブサイトで直売
するようになったので、売上的にはプラスになったという
ことのようです。

しかし、期待よりは、160万ポンド(3億円強)少なかった、
と言っています。
というのも、UEFAカップでの芳しくない結果とか、キープ
レーヤーの動向が不安定だった(特にオーウェンのこと
だったんでしょうね)ので、ファンが気持ちよくグッズを買う
状況になかった、と分析しています。


さて、このグッズというのは、チームとしては、非常に努力
のしがいがある分野だと思います。

レアル・マドリーなんかは、選手補強の際に、ここが大きな
鍵であり、ベッカムの時なんかは世界中でのレプリカユニ
フォーム販売で、移籍金はあっという間にペイした、とも言わ
れています。
ジダンやロナウドなどでも同様。

日本でも、ガンバが2月の北朝鮮戦でブレークした大黒選手
のグッズを急遽企画して発売したり、宮本選手の写真集だっ
たりと、いろいろと商品開発をしてます。

逆に、日本のプロ野球の問題はこの部分ではないでしょうか。
サッカーのサポーターに比べて、プロ野球のファンはレプリカ
ユニフォームを着ている比率が低いように思います。

ほんとだったら、FAなんかで人気選手を獲得したら、その選
手のレプリカユニの売上で、一気に回収できれば良いのです
が、そういうことがあるようには、あまり思えませんね。


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