スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(2)
さて、続いての項目を見ていきましょう。
(同じく1ポンド=200円で換算してみます)
②“Premier League; TV revenues”
これはプレミアリーグから得る放映権料収入配分です。
プレミアリーグは、リーグとして一括でスカイTVと交渉し、その放映権
収入を得ています。
そして、その総収入を所属各チームに配分します。
これは、Jリーグと同じ構造。
日本のプロ野球とはまったく違いますね。
配分のルールは、
まず、放映権料の全体の50%を全プレミアリーグクラブで均等に分け
合うそうです。
そして、25%を最終順位によって配分。
つまり、上位ほど、配分が厚くなります。
さらに、残りの25%を放映回数によって配分します。
こちらは、上位であることも大切ですが、人気チームである、ということ
も影響するでしょう。
その結果、リヴァプールは、2003年は3047.2万ポンド(約60億円)、
2004年が3077.3万ポンド(約60億円)と、ほとんど横ばいです。
クラブ収入の中に占める比率が約3割ともっとも高い、きわめて重要
な収入源となっています。
イングランド内はもとよりヨーロッパ、世界のサッカー界におけるプレ
ミアシップのリーグとしての価値があらわれています。
しかし、この項目、半分が順位に関係なく均等配分される、ということ
ですので、リーグ自身の交渉力に委ねられる訳です。
しかも、高騰しすぎたヨーロッパサッカーの放映権料の「適正化」が
うたわれている現在、今後は徐々に減少していくのではないか、と
予想されているそうです。
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