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2005/10/28

スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(1)

最近の村上ファンドの阪神電鉄株大量取得やら、楽天のTBS
株大量取得の流れの中で、プロ野球球団の上場とか、ビジネス
モデルの議論もなされるようになった。

また、浦和レッズが、第三者割当で5億円の増資をおこなう、
というニュース
も聞こえてきた。

こういったスポーツチームの経営のあるべき姿を議論するため
には、やはり基礎資料が必要な訳だ。

以前、埼玉大学で開催された「スポーツ・マネジメント概論」
での、浦和レッズを事例にJリーグそのものと、サッカー球団
の収益構造について少し触れたりもした。

ということで、日本以外のいわゆるビッグクラブって、どうなって
いるのかなと、ちょっと調べていたら、イングランドのプレミア
リーグのクラブチームであり、昨年のヨーロッパチャンピオンの
リヴァプールの公式サイトに、そこらへんの情報が充実していた
のを発見したので、今回は、リヴァプールの経営状況の基礎
情報をまとめてみようと思う。

リヴァプールのHPに、アンニュアルレポートが、PDF化さ
れて、UPされています

PDFの8枚目に、全ての収入、支出が詳細にわたって記述
されています。

これを見ると、リヴァプールでは、その全収入を5つに分けて
報告しています。

“Cup competition”、
“Premier League; TV revenues”、
“Sponsorship”、
“Retail merchandising”、
“Premier League; Match-related”
の5つです。

さて、その1項目ごとに見てみましょう。
(以下、1ポンド=200円で換算してみます)

①“Cup competition”
これは、チャンピオンズリーグやUEFAカップ、FAカップなどからの
収入(賞金及び放映権配分)です。
リヴァプールは、2004年は545万.5ポンド(11億円)ちょっと。
2003年の1932.7万ポンド(40億円)から72%の大幅減です。

この理由は、2004年はチャンピオンズリーグに出場できず、さらに
UEFAカップでも早期敗退してしまったため、と書かれています。

ですが、2005年はご存知の通りミランを奇跡の逆転でやぶって
優勝。
これは、でかい。
新聞記事などによると、優勝賞金は9億円だそうですが、それを
含めた配分金額は、実に約60億円にものぼるということです。
これに、FAカップやリーグカップからの収入も加わるので、前年比
6~7倍にはなるのではないでしょうか。


この項目は、チームが強くなり、(ヨーロッパを舞台に)結果が出ると
増える、という分かりやすい構造になっていますね。
チーム強化⇒増収、それも数十億円単位な訳ですから、たとえば
10億円で選手補強しても、チャンピオンズリーグで優勝さえすれば、
お釣りが来る訳です。

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