上原ひろみのバイタリティ、エネルギーに、圧倒される日々。
昨日は、上原ひろみのなんばHatchでのライブに参加。
そのキーボードテクニックに加え、その楽曲の雑食性、タッチの
力強さ、変拍子の使い方、さらにはシンセの音色のつくり方や
フレージングの癖など、先日来日公演したキース・エマーソン様
の後継は、ロック界にいるのではなく、実は彼女なんではないか、
などと私は思っていたりしております。
(変拍子に関しては、エマーソンより凄いかも。右手と左手で違う
変拍子奏でたりするんで)
さて、昨年の秋もライブに行ったことがあるのですが、今回の
公演、さらに演奏のグレードがアップしています。
ベース&ドラムとのトリオでの演奏のコミュニケーション濃度
が、明らかに上がっています。
ピアノの上原がドリブルを仕掛けると、ドラムのマーティン・
バリホラとベースのトニー・グレイが、上原のアクションをじっくり
と観察しつつ、次に何が起こっても対応できるように、インサイド
で、アクションを起こす。
まるで、バルセロナのサッカーのような、即興性も絡めた、
これぞコンビネーション。
ある時は破壊的に力強く、
ある時は静かな湖面のように繊細に、
音が客席を飛びかいます。
終了後、いちはやくセットリストが貼り出されていました。
これは、便利便利(^_^)。
あと、上原のことを描いたノンフィクション本が出ています。
これ読んでもすごい。
特に、p105からp115にかけての法政大学時代の経験。
まずは、
受験勉強に関して、
一年生の頃からきちんと少しずつ勉強していました。~音楽を休む時期をつくらないためには、ふだんからコツコツやっておかなければならないんです。
さらに、
音楽というのは、音楽に関係するものだけからつくるものではないですよね。~だから、他の人と同じような学生生活を送ることは、決して無駄ではないと思っていました。
アメリカへの音楽留学については、
私は、行きたいという気持ちがマックスになるまで待とうと思ったんです。~そういうタイミングで行かないと、向こうの音楽学校へ入っても~必要なことが吸収できないんじゃないか。
さらに、アルバイトと英会話学校のエピソード。
目的意識の持ち方、それを達成するための計画性、そして
具体的な行動力。
おどろくほど。
尊敬です。
「1リットルの涙」、「電池が切れるまで」の読後感とは
また違いますが、比較すると、ほんま自分のちっぽけさが
嫌になるよぉ(+_+;)。
タイムマシンで戻って、10代の自分に読み聞かせたいな。
<本エントリーのTB先>
想い出の樹さんは、先日のWOWOWでの映像をごらんに
なって、「是非生で聴きたい!!」とのこと。
No Music No Lifeさんの、昨年の横浜でのライブの感想。
kuroさんは、大阪に先立っておこなわれた福岡公演参戦!
舟底生活さんは、サードアルバム「spiral」の感想を詳細に
述べておいでです。
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コメント
TBありがとうございます。
福岡2日目はカンフー・ワールド・チャンピオンで始まり、リターン・オブ・カンフー・ワールドチャンピオンで終わりました。(アンコール前)
あとの曲順は覚えてないですが、どの曲もサイコーでした。
その日によって曲順が違うんですね。XYZ聞きたかったよー。
投稿: クロ | 2005/11/16 19:43
はじめまして。
私も先月はKeithEmerson、昨日は上原ひろみの横浜公演と観たクチです。
時折EL&Pだよなあと思いつつ観てましたがそうですね、後継者と言っても良いかもしれませんね。
因みに昨日のスタートはXYZからでした。
投稿: ivanov | 2005/11/21 23:05
2005.12.2 品川ステラボールに上原ひろみライブに行ってきました。生演奏を聴くのは初めてで、最高によかったですねぇ。
投稿: むねむね | 2005/12/04 21:08