「1リットルの涙」に教えられる大切な言葉、「ゴメン」じゃなくて「ありがとう」
ほんとに、もうあかんです。
涙ボロボロです。
鼻水までズルズルです。(←汚くてすみません)
ドラマ「1リットルの涙」の第5回「障害者手帳」
今回は、入院を終え、夏休みが明けて2学期も始まり、
障害の度合いの強まった亜也が、学校での生活を再開
しました。
妹の亜湖や、友人のまりや早希のサポートを得ながらの
日常生活や学校生活。
亜湖の、ぶっきらぼうな言葉とは裏腹の、さりげない気遣い。
また、まりや早希の素直で明るい応援。
それから、遥斗の影ながら見守る視線。
もちろん、両親の献身。
でも、亜也は、それらのひとつひとつに、「ごめんね」という
言葉を連発します。
わかるんです。
“健常者”は、誰の手助けも受けずに、自分の力だけで、
“ふつう”の日常生活をすごしているように思います。
だから、具体的に「手助け」を受けた時には、人に迷惑を
かけてしまったという感じを過剰に持ってしまい、そこに、
どうしても申し訳ないと意識してしまいがちなのです。
でも、それは、明快に目に見える形での「手助け」がない
だけで、実は、目に見えない部分の「手助け」なんか、い
くらでも受けている訳です。
水野医師が言ったように、
「みんなに迷惑をかけるっていうけど、それが社会っていうものじゃないのかな。ただの一度も、誰にも迷惑をかけずに生きた人なんていない。君だけが特別なんじゃない」はずなのです。
亜也もそれに気づいたのか、「ゴメン」ではなく、「ありがとう」
という、前向きな言葉を発するように意識を変える。
実は、私もなるべく「ありがとう」という言葉を発するように
心がけている。
日常生活の中で、なにかをしてもらった時に、例えば、会社
で電話を取り次いでもらった時、お店で水のおかわりを入れて
もらった時、実家でお茶を入れてもらった時、そんな時でも、
「すみません」なんてあいまいな言葉ですますのではなく、
なるべく笑顔で「ありがとう」と言う。
それだけで、きっと前向きなポジティブなエネルギーを発す
ることができるんじゃないかな。
(で、もし本当に謝らなければならないときには、きちんと
「ごめんなさい」「申し訳ない」と謝る)
感謝と謝罪は、きちんと言葉を使い分ける。
これは、大切だと思います。
また、ついに家族全員に亜也の病気が告げられました。
幼い妹弟たちはとまどいながらも受け入れ、姉をサポート
することを誓います。
しかし、ここでの亜湖のとまどい。
わかります。
弘樹、理加のように、よくわからないままに「味方だ」と言う
ほど、無邪気でもありません。
重さが理解できるだけに、受け入れがたい気持ち。
どうしたら良いのか、想像もつかない。
もうひとつ今回のテーマは、「障害者手帳」というものの存在。
これは、ほんと難しい。
たしかに、今の世の中の「障害者」に対する偏見や差別を考え
ると、障害者というレッテル貼りを自らしたくない、という父親・
瑞生の気持ちは理解できない訳ではありません。
障害に、病気に、正面から立ち向かっていくためには、事実を
きちんと認めないといけない、受け入れないといけないという
ことは理解しつつも……。
これは、本当に重たい問題提起です。
次回、弟・弘樹の友達が、亜也に対して、心無い発言をする
ようです。世の中は、特に子供の世界においては、障害者に
対する遠慮の無い発言・視線はありがちです。
その結果、亜也を支えようとする弘樹の気持ちも揺らいでしま
うようです。
辛いけれども、下手に、全ての人が良い人の甘い虚構の世界
ではなく、そこのリアルを描いてこそ、このドラマの持つ、しっか
りと考えさせるという意味があるのでしょう。
次回も、しっかりと見たいと思います。
で、ここで、広告関係業界に勤めている者として、このドラマを
ご覧になっておいでの方にお願いが。
これだけ多くの方の涙を引き出している「1リットルの涙」。
ご覧になった方の多くが感動する、満足度の高い、いわゆる
「視聴質」※の高いドラマだと思います。
しかし、先日のエントリーにも書いたように、残念ながら「鬼嫁
日記」(私にとっては、続きの番宣見るだけで不快に思えてし
まうような、クオリティ面に大いに疑問のあるドラマだと思う)よ
りも視聴率低いんですよ。
だから、いくら良いドラマだったね、と思っていたとしても、この
声がスポンサーに届かなければ、単に見た人の数の多さ(の
比率)=視聴率での評価になってしまいます。
提供スポンサーに対して、「良いドラマを番組提供してくれて
ありがとう。御社に対するイメージが向上しました」的な電話
をしてほしいのです。
テレビ局に対して「良い番組や」と電話するよりも、こちらの
方が遥かに良い番組ができるためには効果があるのです。
ぜひ、よろしくお願いいたします。
※「視聴質」には、もうひとつ視聴者の構成比率の筋のよさ、
つまり、ターゲット視聴者層の含有率が高いとか、富裕層
の含有率が高い、という意味もあります。
<本エントリーのTB先>
「1リットルの涙」仲間のみなさんにTBだ!
みなさんそれぞれ深い思いを語っておいでです。
ぜひ、訪問して、読んでみて下さい。
まず、ストーリーを書き起こしておいでの
どらま・のーとサンに、
たまちゃんのてーげー日記さん、
Happy☆Luckyさん
あいりぶろぐサン
遊びにおいDay! さん
あるがまま・・・さん
いわぴいのドラマ日記さん
気ままなNotes...さん
くつろぎ日記さん
私的空間.comさん
Thanksgiving Dayさん
The Glory Dayさん
The Natsu Styleさん
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まぁ、お茶でもサン
レパードタイガーのドラマ理論(手厳しい意見も)さん
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コメント
今晩は。
TBありがとうございました(笑)。
また、記事文章内に書いて下さってありがとうございます(は・はずかしい。。。(笑))
さて、やっぱり「辛いドラマを見るのは。。。」という方が沢山いらっしゃいます。
が、辛いからこそ見て欲しいんですけどね。
亜也さんの生き様や、家族の葛藤、他などを見て、自分を、世の中をちょびっとでもいいので考えて欲しいですね。
世の中、一生懸命に生きている人は沢山いらっしゃる。。。 自分もその中の1人になりたいと思います。。。
投稿: たまちゃん | 2005/11/09 20:12
TBありがとうございましたm(__)m
>涙ボロボロです。
>鼻水までズルズル
うんうん、ついでに遥斗・水野医師というイケメンのツーショットにヨダレだらだらで、もう顔中ぐちゃぐちゃ(笑)。
このドラマは、老若男女全ての人に見てほしいと思うくらい、作りは丁寧だし良質な作品だと思います。
まさか【鬼嫁】に視聴率で負けてるとは・・・・・
ほぉ~テレビ局よりもスポンサーに訴える方が効果があるとは知りませんでした。
投稿: まこ | 2005/11/09 22:35
TBありがとうございました。
さらに記事中に私のブログも入れてくださりありがとうございます。
なので私も今日再びこちらの記事をいれまして私の読者様にもお願いしました。
TBしましたのでどうぞごらんくださいませ。
(くつろぎ日記)
投稿: かりん | 2005/11/10 13:21
たまちゃんサン、一回一回そんな恐縮していた
だかなくても…(^^;)。
いちおう、私自身のTBルールとして、TBさせて
いただきた記事を自分のエントリー内でも紹介
する、としているので…。
まこサン、男から見ると、水野医師こと藤木くんは、
どうも甘ったるすぎて(歌のへろへろ加減も(^^;))
あまり好きではなかったのですが、このドラマでの
雰囲気はなかなか良いですね。
錦戸くんは、関西での関ジャニの番組などで見る
こともあったのですが、渋谷くんとか村上くんに
比べると、地味でおとなしい感じでした。
しかし、ドラマの中では、それが良いのかも。
「がんばっていきまっしょい」に続いて、良い役
もらってますし、なかなか健闘していますね。
投稿: 六甲びと | 2005/11/12 01:30
かりんサン、TBをいただきました、そちらのエントリーの方に
コメント(長文です)入れてきました。
内容ご紹介ありがとうございました。
投稿: 六甲びと | 2005/11/12 01:51
父が同じ病気で4年前に他界しましたが
当時、このドラマがあったらもっと周りの人たちも父のこと理解出来たと最近よく言われます。
このドラマを見て感じることがたくさんあり過ぎてうまく言葉で表現出来ませんが、みんなに見てもらいたいです。またお邪魔します。
投稿: アンナ | 2005/11/13 15:09
こんにちは はじめまして 由美子ともうします。
私は遺伝タイプの脊髄小脳変性症です。
ドラマを見て色々思って下さる姿、凄くうれしいです。
私も母の介護してた時このドラマがあったら
いろんな人に知ってもらえる機会が増えたのに と思います。(世の中は障害者には冷たく感じることが多々ありましたから)
私も障害者の色々書いてます。もしよかったら見て下さい。 由美子
http://plaza.rakuten.co.jp/yumiheku/
投稿: はじめましてこんにちは | 2005/11/13 18:02
はじめまして、烈火です。5話の障害者手帳はバスに乗った亜也が障害者手帳をだすと席を譲ってくれるひとが・・・。 転んだら大変だから・・・、亜也は傷ついたかも・・。。。
でも席を譲る人の気持ちもわかったり・・・。。
とにかく俺的に亜也には病気に負けずに頑張ってほしいっすね。。。
投稿: 烈火 | 2005/11/26 01:59