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2005/12/20

「1リットルの涙」、このドラマにしてくれて本当に良かったと思う

原作の木藤亜也さんの手記「1リットルの涙」及びお母さん
潮香さんの手記「いのちのハードル」。
もちろん、これはこれで、単独で、非常に力強く、多くの方
に届くだけのパワーを持っていると思います。

しかし、今回、このドラマになって、本以上に、より広くの
方に届いたのではないかと、私は思います。

それは、感情移入できたり、自分を置き換えて考えることが
できる対象が、原作以上に多いからです。

例えば、原作手記は、亜也さん自身の病気にもめげない感性
の瑞々しさや、(悔しさも含んだ)前向きなパワーを非常に
強く感じることができます。
でも、「自分だったら?」という置き換えは、実はなかなか
難しいです。
もちろん、自分が、この病気になったら、ここまで強くなれ
るだろうかということは、考えられます。
でも、なかなかこの病気のリアリティは持ちづらいために、
抽象化してしまいがちなのではないでしょうか。

また、お母さんの手記からは、母親の子どもを想う気持ちの
強さをとてつもなく感じ取ることができますし、外からの視
線で、亜也さんの強さ、凛々しさも感じることができます。
また、学校や医療機関の理不尽さの部分に対する社会的義憤
も感じることができます。


しかし、このドラマでは、その登場人物設定、脚本、演出を
通じて、亜也さんを中心としたさまざまな立場の人に、さら
に幅広い視点から、さまざまなレベルでの感情移入や、考え
るきっかけを与えてもらうことができたと思います。

もちろん沢尻エリカ演ずる亜也に力をもらっても良い。
自分がこのような病気になったらという想像は、よりリアリ
ティをもって考えることができます。

また、薬師丸ひろ子演じる潮香は、手記よりも、亜也を支え
る家族の一員としての色合いをより強めており、そこが、感
情移入する際のリアルさを増しているように思います。

もちろん、男性の立場からは、陣内さん演じる瑞生。
私はこどもはいませんが、家族の成員として、家族の誰かを
支えるということを、強く考えさせられます。

さらに、成海璃子演じる亜湖ちゃんにも、おそらく男女の性
別を超えて、兄弟家族近親者を支えるということを、考えさ
せられます。

藤木くん演じる水野先生も大事な役です。
社会的な立場から、人の役に立つ、人を助ける、ということ
を強く考えるために感情移入しうる存在です。


最後に錦戸くん演じる遥斗。
もしかしたら、彼の存在のおかげで、公式ページの視聴者か
らのメッセージ欄
に多くの書き込みをしてくれている10代の
男の子が、何かを受け取ってくれているのではないかな。
このドラマにとっては、ほんと重要な存在です。


また、実は、このドラマに深みを増し、よりリアルに考えさ
せられるポイントとなっているのは、反面教師としての、弘
樹のサッカー仲間や、河本先輩、富田圭子、東校の保護者会
の連中に西野先生らの存在ではないか、と思います。
(遥斗の父、芳文は難しいね)
思いっきり亜也や池内家に自分を投入していると、非常に腹
立たしい奴等かもしれませんが、“障害者”の方や社会的弱
者の方のことを考えようとする際には、彼らのような存在こ
そが、自分への痛みや厳しさをも持ってより深く考えるきっ
かけになったのではないでしょうか。

書かれた文字から、想像力を拡げて、いろいろと考えるのも
良いですが、このドラマは、キャラクターたちを俳優たちを
通じてリアルな人物像として提供してくれたことで、考える
ためのハードルを下げてくれた。
その結果、間口を大きく広げてくれたのではないでしょうか。

このドラマをご覧になった方々が、もう一度、文字に戻って
くれれば良いな、と思います。

<本エントリーのTB先>
私の好きなスポーツ、ラグビー及び女子サッカーの方も
「1リットルの涙」を推薦。
ラグビー東芝府中ブレイブルーパスウイング、森選手
森大輔プレゼンツ【業務報告@】楽天版さん
来シーズンLリーグ1部に昇格するINACレオネッサ
GK根本選手のねも日記さん

スポーツ選手も、この作品の持つ力を感じてくれている
ようで、なんか私も嬉しいです。


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内容は、命について考えさせられるとても見ごたえのある作品でした。1リットルの涙のような作品は、視聴率とかは考えずにテレビというか報道として続けてほしいものです。 [続きを読む]

受信: 2005/12/21 02:17

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