良いことやってるじゃないか、日本。インドのアルペン選手を支援。
今回のトリノ五輪、残念ながら日本選手団は
調子が悪く、良い成績を残せていないのは事実。
しかし、一方で良いこともしています。
スポナビで、以下のようなコラムありました。
日本人にとっての五輪とは
結果を出さなければ、見てもらえない競技 岩本義和
このコラムは、
「五輪は参加することに意義がある」というオリンピック精神は
日本にはなくなってしまい、メダル至上主義、あるいは結果至
上主義になっている。
その割には、勝つためのサポートが、企業任せ、個人任せに
なっており、そのためにサポートを勝ち獲るために、クロスカン
トリーの恩田選手は、五輪を「戦場」ととらえている。
一方、女子大回転のインドのネハ・アフジャ選手は、日本の
スキー関係者のサポートを得て、同国のアルペン競技女子
選手として史上2人目の参加。
しっかりと2本を滑り完走。順位こそ最下位だったが、「今と
ても幸せな気分です。サポートしてくださった日本の方々に
は感謝の気持ちでいっぱい」と、五輪参加の喜びを語った
そうだ。
このコラム自身は、日本全体、スポーツ団体、メディアの
オリンピックへの関与のあり方についての問題提起な訳
ですが、私が気になったのは、インドの選手をサポートし
ていたという日本のスキー関係者のこと。
ちょっと調べてみると、以下のような記事が発見できた。
インドのアルペン選手2人、日本の支援で初の五輪代表
日本のスキー関係者の支援を受けたインドのアルペン選手2人が、トリノ冬季五輪へ挑む。インド冬季競技連盟によると、同国選手が五輪アルペン競技に出場するのは初めて。男子のヒラ・ラル選手は「五輪に出られるなんてとてもうれしい」と話し、大舞台に向けて13日も拠点の長野県白馬村で練習した。25歳のラルは、3季前に白馬村で本格的に腕を磨くようになった。インド側から育成を打診された全日本スキー連盟の丸山庄司専務理事の紹介だった。同村のスキー学校の協力で競技会にも出場し、国際スキー連盟(FIS)が定めた出場資格を手にした。
インドからの強化費は滞ったが、白馬の人たちは応援をやめなかった。スキー学校の丸山峯男校長は今季、自宅に居候させた。「頑張ってるんで手助けになればと思った。何かと持ち出しは多いけれど…」と苦笑した。
女子のネハ・アフジャ選手(24)は長野冬季五輪からずっと五輪を目指し続けた。最近は新潟県妙高市のスキー場、新井リゾートの社員として練習を続け、大きな夢をかなえた。いまは五輪本番へ向けてオーストリアで調整している。
ラルを指導した白馬村スキークラブの大谷幸雄競技本部長は、インド選手団の一員となり開会式の入場行進も一緒に、と誘われた。先方の資金面に不安を覚えたため辞退したが、まもなく帰国するまな弟子に「レベルは日本の中学生だとトップの下ぐらい。完走を目指してほしい」とエールを送った。
なかなか良いことをやっているじゃないですか。
日本選手の強化だけを考えるのではなく、こういった
グラスルーツでの交流・支援をしていくことこそが、
日本のスポーツ界の世界の中におけるプレゼンスを
高めていくことにつながるので、こういったことは
いろいろとチャレンジしてほしいし、何かできることが
あれば手伝いたいものですね。
<本エントリーのTB先>
超リアル貧乏父さんとDNA及び深層心理への挑戦 。 さんも
このニュースに「結構いい話」と。
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