「佐藤可士和」で、アクセス拡大!ちょっと思い出話を。
なんか、ドラマ「1リットルの涙」がらみでどんと増えた時
以来のアクセスの急な伸びで、一体なんだろうと思った
ら、どうやら「佐藤可士和」さんの検索ワードでヒットされ
ているもようです。
広告業界への就職をサポートする広告労協のサイトの
掲示板でも紹介した、昨日のNHKの番組、
「プロフェッショナル 仕事の流儀」
『ヒットデザインはこうして生まれる』で、佐藤さんに
興味を持って、ググッているようですね。
それで、昨年の佐藤可士和展のエントリーにヒット
しているようです。
申し訳ありません、せっかく訪れていただいたのに、
大したこと書いていなくて…。
と言うことで、ちょっと思い出話&広告業界、特にクリ
エーティブを志望する学生の方に参考になるかもしれ
ない話を。
大貫卓也さんに憧れて、一緒に仕事をしたいがために
博報堂さんに入った彼が、新入社員時の配属は大阪。
けっこうへこんでいて(^_^;)。
ただ、博報堂さんは、ローテーションシステムがあり、
無事(笑)3年で東京本社に戻ったのですが、ちょうど
入れ違いで大貫さんが独立しちゃったもので、また
ショックを受けていましたね。
でも、独立後の大貫さんとプロジェクトをいっしょにする
機会があって、それでなんかどーんと突き抜けたと言
うか、私が言うのも僭越だが一皮剥けたと言うか。
その時までは、アート至上主義、かっこよい至上主義
に近い感じもあったのですが、それ以降「クライアントの
ために面白い広告を作る」とか、「つまらないものを作る
ことは、結局クライアントにとっても不幸なことだ」という
風に、“クライアントのために”というマインドが強く前面
に出てきた感じでした。
ただもちろん、“クライアントのために”と言っても、クライ
アントの言いなり、ということではない。クライアントの表
面上の指示ではなく、もっと根本からクライアントの課題
の本質を追求し、理解して、その解法を提示するという
姿勢になったように思う。
番組の中でも、「アイデアの答えは相手のなかに必ず
ある。」という言い方をされていましたね。
そして広告表現のディレクションの肝は、「視点とセンス」
という言い方で徹底していましたね。とにかく、いかに普
通の人と違う“視点”でものを見て、いかにして“センス良く”
ターゲットの人に再提示するか。
これが、広告(表現)だと。
だから、まずは、ひとつのモノ・コトを、どれだけいろいろな
見方をすることができるか、ここが鍵だと言っていました。
徹底的に多角的に見て、そしてひとつを選ぶ。
その最初のプロセスにめっちゃ時間をかけていました。
そのあたりも番組の中で触れていたような。
それが、実践できているかどうかは、彼のしごとを通じて
みなさんが判断してくださいね。
でも、
大阪にいた頃には、同世代なもんで、「可士和くん」などと
呼んでいたんですが、えらい大先生になっちゃったなぁ・・・。
<本エントリーのTB先>
ぐっちいのスポーツを読もう! さんは、番組の中から佐藤
さんの印象に残る言葉をピックアップ。
切った貼ったサンも、本番組に触れています。
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