WBC日本優勝後の煽りあいはもう良いから、一息ついて冷静に語りましょう。
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、野球日本代表が優勝。
しかも、その準決勝、決勝線が、たまたま日本のお休みの昼間、と
いう好条件もあり、野球の中継として、ひさしぶりに非常に高い視聴
率を叩き出した。
⇒準決勝は、平均36.2%(サンスポ)
⇒決勝戦は、平均43.4%(サンスポ)
で、ここぞとばかりに、報道や、ネット内で、「やっぱりプロ野球は
面白い」「日本人には野球」という言論が繰り出されてきた。
それに対して、アンチ(あんまりこういう言い方はしたくないが、
そう言わざるを得ない表現を繰り出す方も多い)は、「今回は、所
詮ナショナリズム」「野球メディアが、あれだけ煽れば当然」「巨人
戦の視聴率をお楽しみに」などと言った煽り返しをしたりしている。
決勝当日、さらにその後数日の「報道ステーション」での古館の
最低なコメント内容など、たしかに、野球の優先順位の低い人間
から見ると、辟易とするものも多かった。
また、例えば、今日のよみうりテレビの午後4:30~からセリーグ
開幕前阪神特番として、『球春到来!プロ野球応援宣言!!
野球はやっぱり面白い 世界一の日本プロ野球を熱くする
男達SP』と、まぁ予想通りの惹句も登場。
一部番組のはしゃぎすぎは、なんだかなぁとも思わないではない。
ただ、今回、アジア地区ラウンドの韓国戦、二次ラウンドの韓国戦、
アメリカ戦、準決勝に決勝と、日本がらみの多くの試合(他国同士
の試合までは見ていない)は、一スポーツとして見た時にも、十分
に面白いものだったと思う。
「やっぱり日本人には、野球」などとまでは言わない。
しかし、ある程度の年代までの日本人は、テレビや遊びも通じて、
野球の競技に関する“見る目”はある程度養われていると言っても
良いだろう。
そんな目から見ても、日本選手たちのプレーはなかなか魅力的
だったし、ゲームのクオリティとしてもかなり高く、また野球と言う
スポーツの持つプラスの魅力を十二分に発揮してくれたのでは
なかったろうか。
このレベルのゲームを繰り広げてくれると素直に魅力的で楽しい
と思える。
だから、今回の件では、
・野球というスポーツの魅力
・野球という競技の持つ(世界レベルでの)普及構造の問題
・WBCの大会そのものの運営問題
・日本におけるプロ野球のビジネスシステムの課題
・日本における野球の人気の動向
・今大会の日本選手のプレーぶり
・メディアでの報道の量の偏りの問題
・メディアでの報道の質の偏りの問題
などなどは、きちんと分けて語るべきだと思う。
<本エントリーのTB先>
・局の独り言。さん
・プロ野球の視聴率を語るblogさん
・SHODO(衝動)さん
・放送局の裏の裏。さん
・Y's WEBSITE :Blog ~日々是好日~さん
・Wonderful Days ~面白き 事もなき世を 面白く~ さん
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント