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2006/05/29

映画「間宮兄弟」

映画「間宮兄弟」

「間宮兄弟」
原作】江國香織
脚本・監督】森田芳光
出演】佐々木蔵之介、塚地武雄(ドランクドラゴン)、
   常盤貴子、沢尻エリカ、北川景子、
   岩崎ひろみ、戸田菜穂、高島政宏、中島みゆき

だって間宮兄弟を見てごらんよ。
いまだに一緒に遊んでるじゃん。
 

【あらすじ】
ビール会社の商品開発担当、兄・明信と、小学校の用務員、
弟・徹信の間宮兄弟は、30過ぎになっても、2LDKの
マンションで2人暮らし。
一緒にご飯を食べ、野球観戦で熱くなり、レンタルビデオ屋
で借りてきたビデオを観ては涙する。
もう“いい大人”の2人だけれど、仲の良さは天下一品。

しかし、兄貴に彼女が必要だと思った徹信は、行きつけのレ
ンタルビデオ屋さんの店員、直美ちゃんと、自分の務める小
学校の依子先生を自宅に誘つために、カレーパーティーを企
画。思い切って彼女たちに声をかけるのだった。

もてなしの準備の効果もあり、無事、パーティーは成功する
が、不倫の恋に悩む依子は兄弟には興味なし。
また、直美も、野球に時間を取られ会う時間の少ない恋人の
不満を解消する時間つぶし。
つまり、二人の女性は、恋愛模様は眼中になし。

しかも、そこに兄の会社の同僚の不倫にまで巻き込まれる間
宮兄弟。

夢よもう一度と、今度は浴衣パーティを開催するが、これま
た進展なし。
でも、一緒にカップルで参加した直美ちゃんの妹・夕美ちゃ
んがなぜか兄弟、特に徹信を気に入ってしまう。
だが、そこは異性としてではないんだなぁ・・・。

Mamiyabros2_1

結局、周りでだけ、物語、ドラマは進行し、間宮兄弟自身は、
かわらない。
主人公なのに、ドラマチックな場面はない。
クライマックスもない。
まさしく、平凡な日常生活のある期間、時間をきりとったか
たちになっている。
そこがおもしろい。
なんかおかしい。

まずは、あまりにも華のない、しかも男を主人公に据える
という冒険をおこなった江國香織の原作を得た勝利。

そこに、佐々木蔵之介を兄に据えたのが二点目の勝利かな。

ドランクドラゴンの塚地の弟に、さらに輪をかけた兄だった
ら、さすがに「キショッ!」となってしまい、映画として引
かれてしまうかもしれなかったが、ふつうな佇まいで、でも
少し心の矢印がずれた感じを出せる佐々木蔵之介であったこ
とが、間宮兄弟を親しみを感じるものにしていると思う。

ただ、そこかしこに見える森田芳光監督の演出技法が、私は
あんまり好きではなく、映画の中で繰り広げられる兄弟の日
常への没入を妨げられる感があったのです。

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» 毒のなさが良さでもあり、欠点でもある「間宮兄弟」 [万歳!映画パラダイス〜京都ほろ酔い日記]
 先週末、見損じた映画「間宮兄弟」(森田芳光監督、江國香織原作)をきょう、ようやく京都シネマで観てきた。時折、笑えるシーンがあるものの、全体として平板で、やや盛り上がりに欠ける印象を否めない。おそろしく仲のよい30代の男兄弟というのが、ちょっと気持ち悪く....... [続きを読む]

受信: 2006/06/17 23:35

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