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2006/06/26

サッカー日本代表、次期監督決定プロセスに思う

FIFAワールドカップ2006ドイツ大会、サッカー日本代表は
残念な一次リーグ敗退という結果に終わった。

大会終了時でジーコ監督との契約が満了となるため、大会
前から、次期のサッカー日本代表監督をどうするのか、と
いう議論は尽きなかった。
(と言うか、大会前から、ジーコ監督を誰に交代させるべ
 きかと言う議論も大きかった)

で、JFAの川淵会長が大会総括記者会見で、ポロッと
ジェフ市原千葉のオシム監督と交渉中であるということを
漏らしてしまったカタチになった。

8月には、アジアカップの予選のサウジアラビア戦が予定
されているため、急いで決めなければならないのではあり
ますが、このプロセスはどうなんだろうという疑問を持た
ざるを得ない。

もちろん、
神戸サポの目から見ても、魅力的でアグレッシブなチーム
にジェフを仕立て上げたオシム監督の手腕は大いに認めて
いる。
また、Jリーグの中で見ても、個人の体格面、技術面で戦
力が恵まれているとは言えなかったジェフのメンバーを率
いてのあのスタイルが、世界の中で戦う日本代表の求める
べきひとつのプロトタイプにもなり得るのは事実だろう。

でも、その前にやることがあるだろう。

次期日本代表監督を決めるためのプロセスの理想は、以下
のようになるであろう。

ジーコ監督下の4年間、そして、この大会の3試合の結果
をもっと総括・分析して、個人として、ユニットとして、
チームとして、通用したのはどの部分だったのか、通用し
なかった部分はどこだったのか、何が不足だったのか。
まず、それを明らかにすべきだ。
そして、4年後までには、通用した部分をどこまで伸ばし、
通用しなかった部分や不足していた部分をどこまで矯正す
るのか、その目標値を立てる。
その目標達成のためには、日本代表の強化プロセスのどこ
を変えるべきなのか、どこは変えずに続けていけば良いの
かを見定めて、その方向性に最も合致したコーチをピック
アップするということだ。

さらに、ピックアップした監督も、そのまま決定するので
はなく、ミーティングを重ね、その方向性をより詳細にす
り合わせて、お互いに納得した上で任せるという決断を下
すべきでしょう。

もちろん、全てのプロセスがこんなに理想的に行くわけで
はないのも承知。
特に、優秀なコーチであればあるほど、他の国のサッカー
協会との競争になる訳で。

でも、だからと言って、手の届く交渉可能な範囲の中で、
とりあえず優秀な人に決めて、その強化の方向性から新監
督に丸投げじゃあ、結局、日本サッカー界への蓄積がなさ
れないよ。
いつまでたっても、日本のサッカーってのは確立されない
ことになっちゃうよ。

やはりこのプロセスは、あまりよろしくない。

オシム監督にとっても、不幸な事態になってしまう可能性
もあるよ。

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