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2006/07/20

岡本太郎、畢竟の大作『明日の神話』は大迫力

以前、広島現代美術館での展覧会についての
エントリー
をおこないました、岡本太郎の超大作
(よく言われる“最高傑作”という表現は、私は
したくない。まず、岡本太郎自身が、自分の作
品を振り返ってランク付けするという意識から
もっとも遠いところにいる人間だと思うから)
『明日の神話』が、ついに公開されている。

広島現代美術館での展覧会で、修復済みの
本物がすでに公開されていると誤解していた
のですが、原画や原寸大の写真パネルなど
の展示だったのですね。

修復後の本作品は今回が初公開。

岡本太郎『明日の神話』特別公開
会場】汐留日本テレビ 日テレプラザゼロスタ広場
会期】~8月31日(木)
公開時間】毎日11:00〜19:00
入場料】無料

Nandakoreha
いつものように、仕事で日テレさんに行く機会
があったので、その機会を利用して、仕事の
合間に見に行くことにした。

Asunoshinwa1

Asunoshinwa2
でかい、でかいとは聞いていたが、幅30m、そして高
さが5.5mの画面に岡本太郎独特の力強い色彩とタッ
チで描かれた本作品は、やはり迫力満点。
個々のモチーフは、やや怖かったり、グロテスクなもの
も多いが、一方ではユーモラスなものも散見される。
それらが、やや暗色の強い地の中に力強く配置され
ている。 

続いて部分をクローズアップしてみた。
Asunoshinwa4
大作の中央のメインモチーフでもある、骸骨。
その背景に燃え上がる炎。

Asunoshinwa5
岡本太郎の他の作品によく見られる、大きな目と鋭い
歯を持つ大きな口の生き物(?)。

Asunoshinwa3
炎に囲まれる人々のシルエット。
彼らが黒いのは、炎に焼かれたのか?

Taiyonoshinwa6
ユーモラスな感じのモチーフたち。
いったんもめんのようなものから、顔面が船になって
いる、擬人化されたキャラまで。

そして、この大作の向かい、日本テレビさんのビルに
作品と観覧者を見下ろすかたちで、岡本太郎さん、
岡本敏子さんの大きな写真が掲げられている。

Tarotoshiko

ところで、この作品の再生プロジェクトに大きな力を
発揮している日本テレビさん。
このプロジェクトを素に、「Be TARO」というコピーで、
著名人の自己表現活動を、第二日テレを中心に展
しています。
しかし、この「Be TARO」というフレーズ。
糸井重里のコピーではないかと思うが、
岡本太郎の精神から
最も遠いところにあるもの

ではないか、と思う。

岡本太郎は、

他の何者にもなるな。
自分の表現を、

自分だけの表現を、
突き詰めろ。
決して、
先例を模倣するな。
そうでなければ、
表現する意味はない。
その自分だけの表現を
模索していく活動の中にこそ、
その活動を生み出すエネルギーの中にこそ
生きている意味がある、

ということを
我々に突きつけてきているはずだ。

だから、
「岡本太郎のようになれ」とでも読み取れる
「Be TARO」なんてフレーズは、
あかんやろうに。

と思っていたら、
録画しておいた「BeTARO!岡本太郎スペシャル
ドキュメント“復活”」という番組の中で、村上隆氏
が、同趣旨のことを言っていた。

村上隆、わかってるやん。

<本エントリーのTB先>
「明日の神話」復活について、いろりろとエントリー
されている方にTBを。

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コメント

「明日の神話」除幕の瞬間が蘇る!
2006年7月7日。
岡本太郎の最高傑作・巨大壁画「明日の神話」の復活を祝う世紀の大イベント
「真夏の夜の“祝祭”神話LIVE」が
汐留・日本テレビで敢行された。
当日は公募の当選者のみに許された限定ラブ。
しかしインターネット配信で初めて伝説のライブと「明日の神話除幕」の全貌が明らかに!
汐留・日本テレビに突如現れた狂乱のステージ!
岡本太郎の名のもとに日本を代表する空前のメンバーが
顔をそろえた!
「第2日本テレビ」という動画サイトで配信中!
http://www.dai2ntv.jp/p/z/002z/shinwalive.html
1時間20分のスペシャルステージは、
1050円の有料ですが、
配信で得た利益は「明日の神話」の
修復、保存などにかかる費用に充てるため、
岡本太郎記念現代芸術振興財団に寄付されます。

【出演者】
KINOCOSMO 『Liquid Machine』
ブラボー小松・DJ MASA・DJ REE.K・SHINKILOW
光と音の饗宴!
KINOCOSMOが繰り広げる激震パフォーマンス!

河口 洋一郎・パラダイス山元・
ラッキィ池田・彩木エリ・猫ひろし
CGクリエーター河口 洋一郎が
生み出す驚異のCG映像と、
パラダイス山元のマンボによる奇跡の融合!
更にラッキィ池田&冴木えりがダンスで
会場を挑発!
そして猫ひろしが乱入!“狂気の楽園”を
産み落とす!!

山口とも『タロとも宇宙』
岡本太郎の梵鐘「歓喜」を奏でる
世界でただ一人の男!
稀代のパーカッショニスト・山口ともが
オリジナル打楽器の数々で太郎と交感する!

ZEEBRA『MR.DYNAMITE』
ZEEBRA ・TOMI-E・ DJ KEN-BO
ヒップホップ・キングZEEBRAは
岡本太郎の魂に触れ、
即興のダイアローグをステージで炸裂!
DJ KEN-BOのリズムとTOMI-Eの
グラフィティアートとともに
会場はBe TAROの異様な熱気に染まっていく!

遠藤賢司『ド・素人はスッコンデロォ!』
「俺は、岡本太郎に勝つ」
岡本太郎に正面から挑んだ純音楽家・遠藤賢司が
白熱のステージで高らかに“勝利”を宣言する
前代未聞の音楽バトルを展開!

三村奈々恵『即興演奏~ラ・カリファ』
クラシック界の神風が太郎の魂を表現する!
平成の卑弥呼が奏でる感涙のサウンドは必見!!

宇崎竜童&One Night Jam session Band
with 琢磨仁
『巨人と混沌』
岡本太郎を音で表現するため、一夜限りの
ビッグバンドをひっさげてきた宇崎竜童。
この日のために作曲したジャズを披露!

大倉 正之助
人間国宝・大倉 正之助が鼓に精魂を込める!
「体がちぎれるほどに叫び続けた」
太郎に捧げる“魂の叫び”が会場中に響き渡る!

田島貴男(オリジナル・ラヴ)『明日の神話』
太郎への想いを歌とギターに込め、
太郎と敏子の愛を綴った
オリジナルナンバー「明日の神話」を熱唱!

太郎さんの前では自由にできる!」
日本が誇るナンバーワン・ジャズピアニスト
山下洋輔が、
「明日の神話」除幕への熱く激しいプロローグを
グランドピアノにぶつける!

ありとあらゆるジャンルのアーティストが
「明日の神話除幕」の前の空間で
”お神楽”を演奏するように、
自らのパフォーマンスを捧げているのです。
更に!「明日の神話」の除幕の
瞬間も収録されています!!

みなさん是非!

「神話LIVE」スタッフ一同

投稿: 神話LIVE | 2006/08/16 12:42

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「雨天のため、 今日は公開を中止しています」スタッフのお姉さんが教えてくれました。ショックでした。。。 今日は、午後から汐留で会議。『明日の神話』を見るのが楽しみで、汐留に出掛けたというのに(;_;)... [続きを読む]

受信: 2006/07/21 06:56

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受信: 2006/08/05 15:36

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