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2006/08/26

とにかく何も言わずに見に行け!稀代の女優、福田麻由子の初舞台『雨の夢のあとに』(2)

200608260112_1

もともと一回行く予定にしていたのだが、あまり
にも評判が良いので、ブログライター招待企画
に応募して、まず一回目見てきました。

噂の福田麻由子ちゃんの演技を中心に見ようと
思っていたのだが、トータルな演劇としても、
非常に満足のいくものでした。

父親朝晴が幽霊になってしまい、心の通じ合っ
ていない人には見えないという設定で、それが
巻き起こすコミカルな部分もまじえつつも、
親子が、お互いを大切に思う、慈しみ合うという
心情をまっとうに、まっすぐに描き出す作品だ。

まず、テレビドラマが10話であるのに対し、舞台
は、主演の福田麻由子ちゃんが小学生なため
午後9時までにカーテンコールも含んで終了し
ないといけない、つまり7時開演で2時間きっか
しという時間的制約がある。

しかし、その時間的制約が、逆にストーリーを
朝晴・雨親子の関係にしぼりこませることにつ
ながり、ドラマよりもすっきりと、大切に思いあう
親子の心情をクリアにしてくれた。

それから、ひとつひとつのシーンも非常に短く
細かい場面転換が非常に多かった。
また、もともとキャラメルボックスの劇の特徴
でもある暗転せずにライティングの切り替えで
場面転換していく演出が、短い間隔で積み重
ねるシーンのスピーディーさをより強調。

通常、こういった人間の心情をきっちり描きたい
場合には、もう少しゆっくりと余韻を感じせるよう
に、セリフやシーン展開をする場合が多いだろう
が、逆に急ぎ足であることによって、父親・朝晴
に与えられた雨と過ごす時間が限られていると
いうこと、早く雨に真実を伝えなければならない
(のに伝えられない)という追い込まれるような、
胸を締め付けられるような切迫感が、強く感じ
られたような気がする。

また、それぞれの演者も、なかなかに良かった
のではあるが、ここはもうなんと言っても
福田麻由子に尽きる。
(すみません、キャラメルボックスの団員さんや
 客演の大人の俳優さん)

12歳ですか。
末恐ろしいな。
舞台での子役と言えば、今もってもアニーの
岩崎ひろみが私にとっては最強ですが、今回
の麻由子ちゃんは、それに匹敵するかもしれ
ません。

当然のことながら、まだ、舞台なれしていはず
で、声の質が少し硬いという感じはしないでは
ないですが、まずあの年の初舞台で、2階席
にまでクリアーに声を届かせるということが
シンプルに驚き。

舞台上でのたたずまいとして、父親と二人、
実年齢以上の背伸びをしないと生きてこれな
かったという、過去の歴史を感じさせる、背筋
の伸びた存在感がある。
しかし、実は、お父さんに甘えたくて仕方がな
いという、まだまだ子どもとしての本音の部分
をも、かもし出す、セリフのニュアンス。

また、それぞれの大人との距離感の感じさせ
方も絶妙で、朝晴に対する距離感、暁子に対
する距離感、マリアに対する最初の距離感、
母親と名乗られてからの距離感、幼馴染で
朝晴が世話になっているライブハウスのオー
ナー夫婦の息子・北斗に対する距離感、
朝晴の両親つまり祖父母に対する距離感。
これらの違いが、こちらにきちんと伝わるの
ですよ、彼女のセリフやしぐさを見ていると。

今、日本にはこんな天才少女
育っているのですよ、
みなさん。

まだ、チケットがあまっているら
しい
ですよ。

せっかくの機会があるのに、
もったいないですよ

あとで、この舞台を見ていたことを
感謝する日がきっと来ますよ。

何も言わずに、とにかく行くのだ!

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キャラメルボックスのネタバレブログさん
「加藤の今日」ブログさん

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コメント

トラックバックありがとうございました。当方からもトラックバックを送らせていただきました。

福田さんの演技は舞台初心者という点を補って余りある変化を見せていると思います。

本質的には舞台には合わないような印象があるのですが、それでも今回の舞台を経験することで、今後、彼女の演技がまたひとつ広がりを見せるような気がします。

また拝見させていただきます。

投稿: ひろき | 2006/08/28 02:11

ひろきサン、コメントありがとうございました。
お返事遅くなり、申し訳ありませんでした。

舞台にあうあわないは、さすがにこの年齢では
まだ判断はつかないと思いますが、女優としての
末恐ろしさは、とにかく感じます。

続いてのエントリーで触れましたクライマックス
の“一粒の涙は、すごすぎるっ!

永作博美や高橋由美子が、いまや舞台女優として
高い評価を得ていることから言っても、彼女が
素直に成長すればなんでもできるんじゃないかな。

投稿: 六甲びと | 2006/08/29 14:27

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