おっと、こちらも面白そうな美術展ですな。「明治大阪の錦絵新聞」展
明治初期の文明開化、東京や上方の都市圏では、西洋の影響を受け、多くの新聞が発行されました。
しかし、その内実は、現在の大新聞のような報道性や政治的主張を重視するものではなく、江戸時代の瓦版の系譜を受け継いだ、怪談のような話であるとか男女の痴情といったもの、あるいは文明開化にともなう市民生活の変化といった日常を描き出す、大衆ビジュアル・ジャーナリズムとでも呼べるものでした。
そして、その効果をより高めるために、まだ写真が登場していなかった当時、視覚的なメディアとして、挿絵として多色刷りの浮世絵版画である錦絵を用い、その鮮やかな色彩が庶民の人気を得ました。
「錦絵新聞」と呼ばれたこの新聞は、当時の庶民にとっての新しい情報媒体として、非常に強い影響を与えたと言われています。
そのため、これらの錦絵新聞は、視覚芸術史としてだけではなく、社会史、風俗史といった視点からも非常に興味深いものです。
本展覧会では、大阪城天守閣所蔵「南木コレクション」を中心に、明治初期の関西・大阪の新聞文化の黎明期の錦絵新聞のコレクションを展示します。
会場】伊丹市立美術館
アクセス】JR伊丹駅から徒歩約10分
阪急伊丹駅から徒歩約10分
会期】11月3日(金祝)~12月17日(日)
開館時間】10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日】毎週月曜日
料金】一般 700円(500円)
高大生 350円(250円)
小中生 100円(80円)
※( )内は団体料金
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