セルジオ越後さんの講演会に行った(2)
昨日のエントリーからの続き
例えば、昔、サッカーにあまり人気がなかった時に、少しでも多くの人に見てもらう機会をつくるために、マラソン大会のスタートとゴールの間の陸上競技場のフィールドの中で、日産対読売クラブの試合をしようと、もちかけたことがあった。
選手たちが競技場出て行ってから、戻ってくるまで、ちょうど2時間くらい。サッカーの試合するのに都合いいね。
競技場で待っている人、マラソンのスタート見て、サッカーの試合見て、最後のマラソンのゴールを見る。充実してるね。
でも、陸上の側、もし試合中に先頭が帰ってきたらどうするかって言う。そんな時は、2時間をきった世界記録なんだから、サッカーの試合終わらしても誰も文句言わないね、って言っても、陸上のことは陸上でやりますからって、自分のとこだけでやろうとする。
お客さんのこと考えてないね。
また、ある地方で球技場を作るとき、地元のサッカー協会が協力をもとめられたんだけど、その際、フィールドの縦横のサイズを指定して、(Blog主注:インゴールが十分に取れないようなサイズになって)ラグビーには使いにくいようにした。それを、結果的にサッカー専用になったと、自慢げに言ってたね。一緒につくればいいのに、もったいないね。
伊達選手とともだちになって、テニスの試合見に行ったら、テニス協会関係者から「セルジオさん、なにしに来たんですか?」って。
「テニスの試合見に来たに決まってるじゃないか」
逆に、伊達を連れてサッカーの試合に行ったら、サッカー協会の人間が「伊達さん、何しに来たんですか?」って。
「サッカーの試合見に来たに決まってるじゃないか」
どうして、他の競技を見に行くのが、そんなに特別なこと?
おそらく、学校体育で、一クラブしか入れない、ずっとひとつの競技を続けないといけないっていう影響だね。
スポーツの一番いいところは、スポーツを通じて友人を作る。
ぼくは、サッカーやっていたおかげで、さわやかサッカー教室やったおかげで、日本中に友達できた。
で、いま、アイスホッケーをやって、いままで会わなかった人たちが友達になっている、
友達が、2倍になっているよ。
他の種目ともっと交流しようよ。
ともだちがいっぱい増えるよ。
そして、スポーツ界全体で、競技を超えて、知恵と行動力を結集しようよ。
それは、競技力の向上ということだけではなく、スポーツ競技としての普及も含めて。
サッカー界も、他のスポーツから学ぶことはいっぱいあるんだからね。
大まかにまとめると、以上のような感じ。他にも、川淵会長についての皮肉な話とか、ワールドカップ2006ドイツ大会での日本代表の話、高校の部活とクラブチームの関係の話などもありましたが、今回の本質は、サッカーではなく、こういった日本スポーツ界が、種目別にタテ割りになり、下手したら反目しあっているという部分への指摘だったと理解しています。
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