昨年のOptaデータのレポートが、まとまっていた件
すでに開幕してしまったあとにエントリーするのもどうかと思いますが、Jリーグ公式サイトで発表になってた「J.League Stats Report 2006」。
昨年のJ1、J2の各チームのOptaのデータを総括したもの。
ただし、あくまでも2006年のレポートなので、ヴィッセル神戸含むJ1復帰の3チームは、昨年のJ2の結果だから、他のJ1のチームとの比較は難しいのではあるが…。
さて、うちのヴィッセル神戸のレポートはこちら(pdf)。
曰く、
「サイドを起点に、前に早く」
「前線からのプレスでコンパクトな守備を形成」
とのこと。
この総括、けっこうおもしろくて、昨年ずっと試合を見ていた者として、納得いく部分と、まったく意外な部分があります。
また、総括の表現として、微妙に間違っている部分もあるような。
まず、アタックに関してなのですが、パスのレシーブ数がもっとも多いのが三浦アツと朴カンジョで、しかも受けている位置が両サイドの高めの位置。特に圧巻は、朴カンジョがペナエリア角のから外側にかけてのエリアで、401本ものパスを受けていること。アツのレシーブ数の最多のエリアでも265本だというのに。
左サイドのディフェンダーやMFの底からダイナゴラルなライナー性のパスを右足インサイドで受け止めるカンジョ、あるいは右サイドのディフェンダーやMFから縦の浮かし気味のパスを相手DFに競り勝ち前に持っていくカンジョというシーンは、ヴィッセルの試合を一定数ご覧になったファンなら、ぱっとイメージできると思う。
そして、そこからアーリークロス、内に切れ込んでのシュート、あるいはえぐりきってからのクロスなどが、昨年のヴィッセルのアタックの基本形であったのはたしか。
しかし、“サイドを起点”という表現は間違いでしょ。
「サイドを起点に⇒前に早く」の順番ではなく、起点はDFの両サイドやMFの底で、そこから「前に早く⇒サイドから決める」ってな表現の方が正しいと思うぞ。
それから、守備の方ですが、アタッキングエリアでのFWのタックル、さらにブロック数が1位。
しかも、DFのタックルラインの高さも1位で、さらにFWのタックルラインとの距離の短さも1位。
さらに、DFラインの空中戦勝率もトップ。
さすが、トーメ、北本や柳川。
つまり、DFラインを高めに設定し、前線からも強力なチェックをし、それを逃れるためにロングボールを入れられても、DFラインが跳ね返すということ。
バクスターの守備に関するコンセプトが、達成されていたということだろう。これは、納得いくな。
しかし、ちょっと違和感があるのがファウルについて。
ファウルが多いが、ディフェンスゾーンでのファウルは最少。
ううむ、ファウルが多いと言うのは、一部、神戸のプレーは荒いと相手チームから言われたことも含めて、思い当たる部分はある。
しかし、意外なのが、ディフェンスゾーンでのファウルが少ない、ということ。
さきほどあったコンパクトな中盤をかいくぐられて、ロングボールや二列目からの突破で高いディフェンスラインの裏を取られて、慌てて戻ったDFが相手のFWをひっかけるというシーンは、よく見た記憶があるのだが・・・。
実は、回数が少なかったから、逆に目立ったのかなぁ。
さて、そんなヴィッセル神戸のホーム緒戦は、いよいよ本日!
どんなプレー振りになるのか!
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