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2007/05/11

レジェンドを見た夜、クラシック・オールブラックス対日本代表

今年開催されるラグビーワールドカップに向けて、NZの英雄、ジョン・カーワンが監督となって、その長い低迷からかすかな希望をかもし出してくれている、ラグビー日本代表。
その強化試合として、クラシック・オールブラックス(CAB)というドリーム・チームが来日してくれました。

MasterCardスペシャルマッチ
JAPAN XV vs Classic All Blacks

元々は、OB用のエキジビション大会のチームとして構成される、この「クラシック」チーム。
しかし、今回は、ラグビー王国ニュージーランドの、英雄中の英雄、ジョン・カーワンの呼びかけということもあるのだろう。代表からは引退しつつも、英国などのクラブチームに移籍して、クラブレベルでは、まだ現役バリバリの、しかも、ラグビー界、ニュージーランドの中では、レジェンドと言っても良いメンバーたち。
ジョナ・ロムー、アンドリュー・マーテンズ、ジェフ・ウィルソン、ジャスティン・マーシャル、カーロス・スペンサー、エリック・ラッシュ(15人制と言うよりも、7人制のスーパースター)といった、錚々たるビッグ・ネーム。
さらに、日本のラグビー・トップリーグの強豪チームで中核プレーヤーとなっている、東芝のスコット・マクラウド、三洋電機のトニー・ブラウン、神戸製鋼のロイス・ウィリスにロン・クリブら。
過去、日本に来日したラグビーチームの中でも、75年のウェールズ、87年のオールブラックスと並ぶ豪華さではないでしょうか。

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神戸のラグビーのゲームでは、久しぶりの人の入り。
さほど、告知も大きくされていなかったように思うが、ウィークデイ水曜日のナイターなのに、この入りはラグビーファンとしては、嬉しい。
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伝説の選手たちを生で見ることができるということもあってか、ニュージーランド人をはじめとして、関西在住の外国人の方も多勢来場。
途中、道のわからない外国人の方に、競技場までの神戸市営地下鉄を案内したりもした。

さて、試合の方ですが、クラシック・オールブラックス側が、どの程度のコンディションで、かつ、どの程度のモチベーションでやってくれるのか、少し心配だったのですが、ニュージーランドのラガーマンが、オールブラックスのジャージ(それも、近年のピチピチジャージではなく、白襟クラシックなジャージ)に袖を通して、“誇り”にかけて、抜けた試合ができる訳は無い。

いきなり、圧倒的な連続攻撃で、Japan15(この試合は、ナショナルチーム同士の試合では無いので、日本代表とは呼ばない)の位置奥深くまで攻め込まれ、スクラムからSHのサイドアタックであっさりトライ献上。
アタックの方はラインアウトの獲得率が非常に悪く、心配させられるが、ゲームキャプテンのロック大野や、フランカー木曽、CTB大西らが。CABの繰り返す圧力あるアタックに対して、Japan15もよく体を張ったディフェンスをおこなう。
中でも場内が盛り上がったのは、前半の中盤、Japan15陣深くに攻め込んだCABのアタックを切り返して、右サイドでCTB大西にパスが通り、2対2のシーン。大西は、少しランニングしてのショートパント。私は、一瞬もったいない!もっと前に持っていって勝負と思ったのだが、跳ねたボールの落ち際をウイング遠藤がロムーに競り勝ってキャッチして抜き去る。そして、バッキングアップに入ったFBスペンサーの差し出す腕を振り落として、振り切り右中間トライラインを走りきったシーン。
ここは、ほんま場内大盛り上がり!
ただ、Japan15は、自陣でのパスミスを足に引っ掛けられてトライラインを突破され逆転される。
さらに、前半終了間際、CABの連続アタックの中から、パスを受けたスペンサーが、時空間を支配するまさにマジックのようなステップバックし、ファーストタックルをかわして、左タッチライン際に走りこみ、タックルを受けながら前腕を伸ばした位置から手首だけでインサイドにパス、LOメイリングがトライし、前半を12-21で折り返す。

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ハーフタイム時には、大阪YMCAインターナショナルスクールの子どもたちが、NZのマオリの歌と、ウォークライことハカを披露。
特に、「頑張って!頑張って!」でお馴染みの“カマテ”の際には、男の子たちがTシャツを脱ぎ捨て、熱演。
場内のニュージーランド人たちが、やんやの大喝采。

後半に入っても、CABの攻撃が延々と続き、Japan15が必死のディフェンスと、相手の細かいミス、それからレフェリーの判定に救われて守り続ける展開。
Japan15は、前半のプレーの中での骨折(ワールドカップに向けて、痛すぎる(;_;))で退いたアレジ選手に代わるSO小野選手が、なんとかキックで陣地を挽回するのみ。
そんな中、Japan15のターンオーバーから、ロックの大野がクラッシュ。その密集でのこぼれ球をSH吉田が拾い上げ独走。すばやくフォローに入ったCTB今村が走りきりトライ。
しかし、この時のCABの抗議のしつこいこと、しつこいこと。
どうやら、大野のクラッシュの際にノッコンがあったのではないかという抗議だったようだが、テストマッチでないこの試合でも、あの抗議とは、やはい黒衣をまとったニュージーランドのラガーメン。勝負に徹底してこだわる姿勢。
その後、最後の本気を出したか、CABは、トニー・ブラウンが、アクロバティックなパスをつなげて、トライを奪い、突き放す。
しかし、インジャリー・タイムに、Japan15は今村の突破からできたポイントからのパスに、思い切り走りこんだ大野が相手タックルを突破しなだれこんで、意地の最後のトライ。最終スコアは、26-35

Japan15のラインアウトが壊滅状態であったこともあり、点差以上に試合の大半をCABのアタックが占める展開。
フィットネスの関係で、CABのミスが多かったのも事実だが、Japan15も、フェーズを重ねられながらも、よく連続してディフェンスしていた。
ターンオーバーの際の切り返しに単純なミスもあり、ラインアウトの稚拙さやオフロードパスの際のパスミスなど、アタックの整備に、まだまだ課題は残るものの、あの伝説の選手たちに対して体を張り続けるJapan15に、期待が持てるような気もした一戦でした。

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明日土曜日12日には、東京・秩父宮ラグビー場で開催されますので、ぜひ来場いただければ、きっと満足いただけるのではないでしょうか。

<本エントリーのTB先>
神戸まで観戦にいらっしゃった瑞穂のラグビー好きさん。
ココロミさんやIXY-nobさんも、会場にいらっしゃっていました。
ラグビー ライター“チームTRUES”の取材日記!さんも、日本代表に手ごたえを感じておいで。

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昨日は「クラシックオールブラックス(CAB)VSジャパンⅩⅤ(=日本代表)」の一戦を観に、神戸のユニバー記念競技場へ行ってきました。 キックオフ1時間前に会場に着いたのですが、普段のラグビーの試合とは違う異様な人並みです。 スタジアムに入ると既にかなりの観客が席に座っています。 幸い1人だったので、センターラインの延長線上のいい席を確保。 試合開始を待ちます。間もなくCABの選手達がピッチで練習を始めました。 双眼鏡で顔を確認すると、憧れのスーパースター達です。 もうそこから大興奮が始まりました。 ... [続きを読む]

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