これは、見逃すな!名作中の名作、「ウルビーノのヴィーナス」が上野で日本初公開です!
昨年もフェルメールの『牛乳を注ぐ女』にダ・ヴィンチの『受胎告知』と、いろいろとすんごい西洋美術作品が来日してきましたが、今回も凄いです!
なんと、なんと、ルネサンス期の美術の中心としてダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラッファエッロの3大巨人を代表とするフィレンツェと拮抗対抗していたヴェネティア派の代表的な作家であるティツィアーノ・ヴェチェッリオの代表作にして、西洋美術史上最高の裸婦像のひとつとも言える『ウルビーノのヴィーナス』が、ただいま日本に来ています!
ローマ神話中の神であるヴィーナスは、ギリシャ神話のアフロディーテと同一視されることによって、愛と美の女神、キリスト教の神や聖人では無いのにもかかわらず、古代ローマやギリシャ時代から古典主義、アカデミズムの時代に至るまで、描き続けられてきました。
それは、愛と美の寓意表現としてだけではなく、文脈から切り離した官能的なピンナップとしての裸婦を描くための画題としても選ばれてきたという理由もあります。
そういったヴィーナス画像のひとつの標準作、基本作として(ジョルジョーネとティツィアーノの『眠れるヴィーナス』と並んで)、『ウルビーノのヴィーナス』は位置づけられました。
また、その後、近代絵画になって、裸婦像が画題として独立すると、マネの『オランピア』に翻案されるかたちで、横たわる裸婦像の手本としての地位をさらに高めました。
今回の展覧会は、古代からバロック前期に至るまで、ポントルモの『ヴィーナスとキューピッド』(フィレンツェ美術館蔵)などの作品で、そういったヴィーナス像の歴史を、彫刻、絵画、工芸品等によって、概観するものだそうです。
ただ、これは、『ウルビーノのヴィーナス』を見られるだけでも、もう、幸せというもの!
さらに、その会場は、世界文化遺産の暫定リスト入りした、フランスやスイスを中心に散在するル・コルビュジェの建築作品群のひとつとして挙げられている国立西洋美術館というのですから、これは行くしかないと思いますが・・・どれだけ混んでいるのでしょうか。
会場】国立西洋美術館(東京・上野)
会期】3月4日(火)~5月18日(日)
開館時間】午前9時30分~午後5時30分
※毎週金曜は、午後8時まで開館
(入場は閉館30分前まで)
入館料】一般1,400(1,200/1,000)円
大学生1,100(900/800)円
高校生650(450/350)円)
中学生以下無料
※( )内は前売り/20名以上の団体割引料金
休館日】月曜日(4月28日及び5月5日開館、5月7日(水)休館)
<本エントリーのTB先>
なんと、『ウルビーノのヴィーナス』展の開会式、内覧会に参加された弐代目・青い日記帳さんにTBをお送りいたします。
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