京都・祇園『KEZAKO』【お気に入りの食事処 関西篇その25】
阪急の四条河原町から木屋町通りを下がって、鴨川を団栗橋を東に渡り、
団栗通を経て、花街である宮川町と祇園南エリアの、建仁寺さん、安井金毘羅さんの裏手を抜けていきます。
すると、祇園甲部歌舞練場の南側の通りには、趣のある割烹が建ち並ぶのですが、そこを抜けると、そのお店があります。
『KEZAKO(ケザコ)』。
一昨年末にオープンして、すでに一年以上。
祇園の『フィリップ・オブロン』のオープン以来、スーシェフとして腕をふるい、以来、京都にどっぷりと根を下ろしたフランス人シェフ、ステファン・パンテルさん。
ステファンさんが京野菜に惚れ込んで、その独特の力強い味わいを、正統的なフレンチ料理の技術をベースに生かしつつも、単純なフレンチではない独創的でクリエイティブな、目にも美しい一皿を供してくれるお店です。
料理は、ランチ、ディナーとも3つのコースしかありません。
その日に仕入れた食材によって構成される、完全お任せですが、このお店に関しては、もうシェフのお手並み拝見ということで結構かと。
正直、コストパフォーマンスも満点に近いですし。
まずは、前菜。
魚の赤身(種類を忘れてしまいました!)のカルパッチョに、オクラとクリームソースを和えて乗せ、さらに紫蘇のムース状のソースを乗せるという、かなり手のこんだもの。
2品目は、鰻と九条ネギのテリーヌ。ビーツのソース添え。
いやいや、上の層の鰻は、赤ワインで煮込み、下の層の鰻は燻製。火の通り具合が絶妙で、中の層のネギもトロトロにやわらかい。
ビーツのソースで、お皿に模様を描く姿も、カウンター席からよく見える。
メインは、魚。
スズキのローストに、シェフお気に入りの洛北・大原や静原の野菜の付け合わせがたっぷり。
さらに、ひよこ豆で作られたスティック状のパニス(って名前だったと思う)が添えられています。
さらに、生クリームと貝のソースが敷かれています。
デザートは、いちじくとカスタードのミルフィーユとメープルシロップのアイスクリーム。
ミルフィーユのパイ部分のさくさく感はさすがでございます。
また、メープルシロップのアイスは、甘ったるいのでは?と思うかもしれませんが、蜜の甘さに雑味がなく純度が高く、非常にさっぱりとした味わい。
質の良いデザートワインのような感じ。
一皿一皿、ステファンさんが、カウンター越しに、流暢な日本語でメニューの説明をしてくれます。
一皿目の説明の際に、説明があまりに達者なので、驚いてしまいました。
その説明をうかがいながら、美しい器に美しく盛られたお皿をいただくのは、本当に楽しいですよ。
1階は、シンプルながらもシャープな感じのカウンター席。
カウンターの背後の壁は、竹林をモチーフにしています。
KEZAKO(ケザコ)
住所】京都市東山区祇園町南側570-261
Tel】075-533-6801
営業時間】12:00~13:30LO&18:00~21:30LO
定休日】水曜休(祝日は営業)
アクセス】京阪四条駅から建仁寺、祇園甲部歌舞練場裏南東徒歩約8分
大変、人気で、かつ席数がさほど多くなく、しかも非常に手間がかかるコースのためにおそらく一回転しかしないと思われるので、予約が必須ですね。
<本エントリーのTB先>
『KEZAKO』に足を運ばれた際の感想をエントリーされている方々にTBをお送りいたします。
- My Cosmos 日々の事さん
- Oishii!Blogさん(再訪時)
- SQUIJITO通信さん
- ビバ!食道楽さん
- あなたの三番目さん(その1、その2)
- 京都食べ歩きサン
- 極楽お気楽食道楽さん
- 地獄ごくらくdiaryさん
- 新之助とクミョンの房子サン
- はんなり…サン
- 店と物と、そして人とサン(その1、その2)
- めりぃさんの眼鏡さん
- ロン’s 気ままな食ライフ日記さん
- ワインとうまいもんを求めてサン
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コメント
ケザコさんに行ってみたくて、検索していたらたどり着きました。
いいですね~。
目でも楽しめるコース料理、、素敵☆
投稿: りんご | 2011/05/05 01:51