いよいよJ開幕! リズムとテンポ:サッカー選手は、ミュージカルやプログレ、上原ひろみ、Prefumeを聴くべし!(その3)
■あえて、リズムを「悪く」しろ 破調や変拍子を
そして、もうひとつ問題なのは、スピードアップを意識しすぎると、パニック状態で
猪突猛進になる傾向が、日本人選手には昔からあり、そうなると、身についたリズムパターン=たいがいは単調なリズムのままプレーしてしまう、という点です。
よくブラジル選手のプレーにはサンバのリズムが感じられる、とか言われます。
(とういう意味では、アルゼンチン選手にはタンゴのリズム、スペイン選手にはフラメンコのリズムが感じられるのかな。)
一方、日本選手の身体には、どんなリズムがベースとして感じられるでしょうか。
まさか、今の選手たちが、演歌や民謡のリズムという訳ではなく、どちらかというと、子どもの頃から聴いてきているメジャーなロックやポップス(洋邦とも)のリズムではないでしょうか。
しかし、メジャーなロック/ポップスは、4/4などの比較的、シンプルなリズム構成(実は、J-POPの中には、意外にリズムパターンが複雑なものもあるのですが)であることが多く、これのリズム感をプレーのベースとすると、聴衆が踊りやすい、乗りやすいように、相手プレーヤーにもリズムを合わせられ易くなり、対応されやすくなるように思います。
そこで、日本の選手たちには、積極的に意識的に、多様で複雑なリズムパターンを、身体に浸透させて欲しいと思います。
そのためには、移動時などに聴く音楽を、乗りやすい、踊りやすいタイプのポップスばっかりではなく、複雑で、決して踊りやすくない、いやどちらかというと、踊ろうとすると、身体がつんのめるような、引っかかるような、変拍子と呼ばれるリズムを多用した楽曲を聴いて欲しいのです。
そして、変拍子を身体に刻み付けて、その変拍子に乗った(乗りにくいはずの拍子に“乗った”って少し変な表現ですが)プレーを適宜なタイミングで繰り出せば、対応する相手のリズムを崩し、裏を取りやすくなるはずであります。
例えば、日本人として、御馴染みの曲としては、伊福部昭の映画音楽、「ゴジラ♪」などはいかがでしょう。
あまりにもポピュラーなため、意識しないかもしれませんが、実は、4拍+5拍(もしかしたら、2拍+2拍+5拍かも)の変拍子です。
日本選手が、ゴジラの曲を口ずさみながら、ドリブルを突っかけたりすると、意外と相手の裏が取れたりするかもしれません。
あるいは、最近の日本では、超絶技巧のキーボーディスト、上原ひろみなんかはいかがでしょう。おそるべし変拍子を駆使しております。
もちろん、私の大好きなプログレ系もお勧めです。
プログレの中ではメジャーな、キング・クリムゾン、YES、EL&Pなんかももちろんよろしいですが、RUSHあたりなんぞが比較的なじみ易いのではないでしょうか。
なに?
こんなリズムを肉体化、身体化できない?
そんなこと言わせません。
日本人の女の子でも、やれるのです。
このとてつもない少女をご覧ください。
⇒すんごいキーボード
⇒すんごいドラマー
もっちょっとマイナーなプログレでは、例えば、GentleGiantsなんかいかが?
かなり気持ちよい感じの変拍子であります。
日本人アーティストでも、Azure(大高清美&菅沼孝三)なんか、とてつもなく気持ちの良い変拍子バリバリであります。
もちろん、5/4や7/4、7/8とか13/8などといった変拍子だけでなく、シャッフルやシンコペーションなどを駆使して、リズムを崩していくというのもありです。
また、Perfumeで有名になったポリリズム。
同じフレーズの中で、同時に異なる拍子を並べる手法で、Perfumeの「ポリリズム♪」のサビの「ポ・リ・リ・ズ・ム」の部分は、ビート部分が4拍子と、ボーカルに合わせた5拍子が同じ尺の中に入っており、当然、それぞれの2拍目以降のビートのタイミングがずれていく訳です。
これをプレーに例えれば、4拍子でのプレーで相手に合わせさせておいてから、こちらが「ポ・リ・リ・ズ・ム」のタイミングでプレーすれば、二つ目以降のタッチ全てで、相手のタイミングをはずす、ずらすことができるのです。
ただ、アフリカの民族音楽などでは、ポリリズムは結構あたりまえなので、アフリカ選手には通用しないかもしれませんが![]()
また、リズムを身体に刻み付ける参考例としては、ちょっとマニアックすぎるかもしれませんが、モダン・バレーなんぞは、結構参考になるかもしれません。
ストラヴィンスキーの「春の祭典」をモーリス・ベジャールのコリオグラフでやっている映像ですが、ベースとなるティンパニが(どうやら)11/4で鳴らしながら、その上に一小節ごとに拍子が変わる、有名だけど、正直訳のわかならいフレーズ(なにせ、カラヤンが「指揮棒をどう振ったら良いかわからない」と言ったとか、岩城宏之指揮のオーケストラが途中で演奏を止めたとかいう話があるくらいです)を、きちんと身体のリズムを合わせて踊っています。
こんな風に自由に自分の身体のプレーのリズムパターンを変えることができれば、相手に絶対にリズムを合わされることはないはずです。
「自分たちのプレーを貫く」というのは、対戦ゲームであれば、決して、誉められたことではありません。
あくまでも、相手をいかに崩すか、いかに相手のウラをかくか、ということが大切な訳です。
そして、往々にして、自分の気持ち良いリズム=相手も気持ちの良いリズムな訳です。
だから、いかにして、相手のテンポやリズムを崩すために、こちらも少々無理目なテンポやリズムを使い分ける、切り替える、ということを強く意識して欲しいと思います。
そのためにも、音楽っていう素材を積極的に活用するってことも考えて欲しいですね。
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