10年後が、楽しみです。ラグビーワールドカップが遂に日本開催へ!
7月28日に、ダブリンで開催された国際ラグビー評議会(IRB)の理事会で、ラグビーワールドカップ2019年大会の日本開催が、遂に決まりました。
前回の2011年大会の招致にニュージーランドには残念ながら敗れて、相変わらず「IRB8ヶ国」のインナーサークルという感が否めなかったラグビー界の扉が遂に開いたという感じです。
ただし、今回の決定プロセスは、かなり特殊でした。
と言うよりも、IRB側が、入念に、日本開催へのシナリオを描いたものでした。
本来は、今回は、2015年大会の開催国のみを決定するはずだったのですが、一回一回の大会開催国を決めるやりかただと、ラグビーの人気的にも、ビジネス的(特に、入場チケット料収入)にも、ラグビー(あるいはフットボール)専用スタジアムといった設備的にも、どうしても、確実性を考えて、「IRB8ヶ国」に決まりがちです。
そこで、ラグビーの母国であり、圧倒的な成功が確実と見られるイングランドと、成功は未知数ながらも、アジアへ、世界への普及という大義名分を持つ日本をセットにして、2015年/2019年の開催地を同時に決定するというやりかたでした。
しかし、このセットでの開催国決定というIRBの入念なシナリオでも、南アフリカ、イタリアも立候補をしていたため、けっこうギリギリの投票結果だったそうです。
そのロビー活動の際に力を発揮したのは、まだ、生まれたてでどう発展するか不透明だった、ラグビー・ワールドカップ第一回大会の開幕試合イタリア戦の90mの独走トライで観客の度肝を抜き、一気に大会のグレードを上げ、大会を通じて、合計6トライでトライ王となった、ラグビー史上に残るレジェンドの一人である、現日本代表監督ジョン・カーワンだったとのこと。
あと、意外にも、ラグビー協会会長である森元首相も、投票権を持つ各国への政府・外交筋を通じでの働きかけで活躍したんだとか。
(逆に、前回の落選の際に、「伝統国が内輪でパスを回している」という、厳しい発言を、IRBに対して行い、それが、今回の布石にもなったのかも)
ふだん、政治家に関しては、シニカルな見方をしている私も、今回に関しては、素直に称賛したいです。
今度は、大会成功のために、10年かけて、国内でのラグビー人気の回復、そしてもちろん日本代表の強化を、粘り強く、地道なアプローチを計画し、実践して欲しいです。
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