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2010/01/31

「やったろうやないか、ベスト4」の心意気

さて、今年は、いよいよワールドカップ南アフリカ大会です!!

岡田監督の「ベスト4」宣言があり、昨年12月にはグループリーグの組み分けも決まりました。

年末年始にもNHK-BSの特集などそれなりにサッカー関連の露出もあり、代表合宿も海外組は不参加ながら、平山やら、小笠原と言った復帰組も参加しておこなわれており、個人的には「いよいよだなぁ」という感も高まっています。

ただ、そんな中、日本サッカーの現状ってどうなんでしょう?

とまぁ、えらいバクッとした大ぐくりな疑問を掲げてみました。

“名門”ベルディや、躍進著しかった大分の経営危機(というか、破たんそのもの?)などもあり、日本代表の人気も低落気味っつう感じで、大丈夫かいなっ?ってのが、ファンとしての率直な感覚。

もちろん、一部には、代表なんかより地元クラブが大事なのが“世界標準”だから、代表人気が落ちても問題ないみたいなことをいう人もいます。
でも、待て!!
イングランドやブラジルなんか、めっちゃ代表人気高いで!
オランダでも、メキシコでも、アフリカ諸国だろうが、多くの国では代表人気ってのは、別格やで。

それに、ワールドカップというサッカー界の4年に1回のお祭りの年でもあるわけですし、少なくとも今年に関しては、日本だって、やっぱり、代表人気がちゃんとして、サッカー界を盛り上げてくれないといかんでしょう。

という訳で、個人的にも、ヴィッセルだけやなくて、やっぱり代表に“も”なんとかなってほしいと思うのですが。

ということで、まず岡田監督の「ベスト4」発言から考えてみましょうか。
さて、この目標、
当然のことながら、サポの多く(いや国民の声?)は、「できる訳ね~っ!」ってことで共通しているように思います。
でも、私は、「ベスト4」という目標、実は良いと思っています。

というのも、今まで、日本代表はワールドカップで明確な目標を掲げてこなかったからです。

もちろん、2002日韓大会の時は、開催国は過去にグループリーグでの敗退は無かったから、初めての敗退国になりたくないということで、グループリーグ突破という消極的なノルマはありました。
しかし、積極的に「これを獲ち取ってやる」という、積極的な目標ではなかったように思います。
だからこそ、グループリーグをいざ突破した途端に、なんか安堵感が漂ってしまい、JFA、サポーター、トゥルシエ監督、選手の間でも、トーナメントでどこまでを狙うかということがあいまいで、その結果、トルコ戦の中途半端な消化不良な、今思い返しても悔しい戦い方になってしまったんじゃないでしょうか。
もし、あの時、当時のアジアの最高成績はイングランド大会での北朝鮮のベスト8であり、出場国数の増加など条件の変化はあるけれど、開催国と言うホームアドバンテージを考えると、アジア最高成績(ベスト8)を狙うんだ!とか、共催国の韓国にだけは負けたくないっ!ってことで、目標にコンセンサスがあれば、もうちょっとトルコ戦への向かい方が違ったんちゃうんかなぁって、今でも後悔するのです。

フランスの時は、「1勝1敗1分け」って目標たてなかったっけ?と思う方もいるかもしれませんが、あの時の岡田監督は、評論家的で、あの組み合わせだったらベストシナリオが「1勝1敗1分け」って程度のことを言っていただけで、決してポジティブな目標ではありませんでした。
もちろん、ドイツ大会のジーコも、しかり。

ついでに言うと、アジアカップのオシムもそうだったんだよね。
アジアカップくらいは、常に「アジアでNo1を目指す」くらい、言うべきだと思うんだけど。

だからこそ、監督の口から、「ベスト4」という目標を明確に打ち出した、というのは、良いと思うんですよね。
客観的な戦力比較・評価は別にして。

そりゃ、正直可能性は5%にも満たないかもしれません。
対戦相手を見ても、カメルーンには、3対7くらい。オランダには、1対9くらい。デンマークにも、4対6くらいで、負ける確率が高いのは否めません。
totoで、強制的に全財産を賭けなきゃいけないってことなら、3敗って選んじゃうかもしんない。

でも、予想と目標は、ちゃうじゃないですか。
だいたい、予想通りにことがすむんだったら、試合する必要ない訳で。
出場国決まって、グループリーグの組み分け決まって、トーナメントの組み合わせも決まった段階で、FIFAのランキングかなんかで、結果決めて、「はい、スペイン優勝って」やればいいの?
イングランドのスポーツくじ屋のオッズが出た段階で、「はい、トップのブラジル、優勝」ってやればいい訳で。

でも、その通りにならないところにこそ、スポーツ。特に、番狂わせの多い、サッカーの楽しさってある訳で。

どっかの予備校の広告で、「せいいっぱい努力して、ようやく手が届くっていうのが、志望校って言うんじゃないのか?」というコピーがあったけど、ワールドカップだっていっしょ。
やるだけのことやって、運も味方につけて(味方につけられるだけの、最善の準備するってことで)、到達できるという意味では、「ベスト4」いいじゃないか。

だから、もちろん、客観的な評価はふまえつつも、「とてつもなく高いハードルやけど、いっちょ、やってやろうじゃないか!」という前向きなチャレンジの姿勢を打ち出せばいいんじゃないのかなぁ、と思う。

TB先>
スポーツ見るもの語る者 フモフモコラムさん

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