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2010/03/22

南大阪の名刹・観心寺

河内長野は、京都からの高野山への参詣路である東高野街道と、堺からの参詣路である西高野街道が会合する、古来の交通の要衝でした。

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また、葛城山、金剛山という古来の修験道の霊山のふもとであり、南北朝時代に楠木正成の本拠となった千早城などの歴史的遺跡も多数ある街。

さて、そんな河内長野には、歴史があり、宝物遺物にもめぐまれ、またたたずまいも素晴らしい寺院が2箇所ある。

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それが、金剛寺と、そして、今回、訪ねる観心寺

駅前から住宅街を抜けてバスにゆられてしばらく行くと、石見川の谷あいに入って、のどかな古い集落に入っていくこと、約15分。

「観心寺」のバス停を下りて石見川に沿って少し行きます。

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左手に古色蒼然とした石垣及び白壁が続き、古刹の雰囲気が感じられます。

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石垣白壁が途切れたところに、「史跡観心寺境内」の石碑が建ち、その奥には、大寺の総門とは思えない、小ぶりな山門があります。

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ゆるやかな石段を上がり、丹塗りの赤い柱が目にも鮮やかな四脚門の山門。

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境内案内図は、以下の通り。
境内は、石見川の谷に南に向かって緩やかな斜面に広がっており、山号「檜尾山」の由来となった檜や杉の古木など、緑濃い樹々が茂る。
往時は、もっと多くの堂宇と塔頭が軒を連ねていたとのことですが、南朝の動乱のための災害に遭い、めっきりとひなびた古刹になってしまいました。

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山門をくぐり、境内に入ると、長い石段の参道が続きます。石段の両サイドは、春には梅と桜、さらに秋には紅葉などが目を楽しませてくれます。

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参道石段の左手手前にある、楠木家の菩提寺でもあった中院。

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参道を少し上がると、右手に、境内の鎮守堂である訶梨帝母天堂があります。檜皮葺の春日造の小堂で、清楚なたたずまい。

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参道を上がりきったところにあるのが、金堂。大阪府下、最古の建造物と言われ、7間四方の入母屋造、本瓦葺。和様を基本に、禅宗様、大仏様を採りいれた折衷様の代表的な事例と言われます。

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近年、解体修理されたため、白壁に朱の柱、緑の連子窓など、鮮やかな色彩が目に真新しい感じで、古さびた感じは、あんまりしません。

この金堂に、平安初期、承和時代作の密教彫刻の最高峰のひとつと誉れ高い、国宝木造如意輪観音坐像が、秘仏として安置されています。四月17日、18日のみ開扉されます。

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金堂の向かって右手に、一見、宝形造の小堂のようにみえる建物があります。

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それが、建掛塔。楠木正成が三重塔の建立を願っていたが、湊川の戦いで戦死したために、工事が一層目途中で中断されて、屋根は茅葺の簡素なものとなったため、「建掛塔」と呼ばれています。
この角度からの建掛塔と金堂の並びが、観心寺の代表的なカットと言えましょうか。

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こちらは、金堂向かって左の奥にある講堂。この右手に、霊宝館があり、弥勒如来坐像や十一面観音立像など多くの重要文化財の仏像が拝観できます。

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三間四方宝形造、檜皮葺の開山堂。開山の道興大師実恵の像を祀ります。建掛塔のさらに奥、境内のもっとも奥まったあたりの木立の中、もっとも静謐な場所に建ちます。

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その開山堂の裏手には、正成御首塚。湊川で戦死した楠木正成の首級が、足利尊氏の命令によって、観心寺に運ばれて、ここに祀られたと言う。

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開山堂の手前からは、森閑とした木立の中、石畳、石段が続きます。

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その先には、南朝の後醍醐天皇の皇子である後村上天皇の陵墓があります。

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境内全体が、南朝にゆかりのある、歴史のおもむきが非常に豊かに感じられる、名刹であります。

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