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2010/06/04

本大会前、最後の親善試合

いよいよ今日、男子サッカー日本代表の、ワールドカップ本大会前、最後の親善試合が、コート・ジボワールとの間で行われる。

先日のイングランド戦をふまえて、なんとなく安心感も漂っているようだ。曰く、「昨年のオランダ戦の水準までは戻った」。曰く、「コンディションさえもどれば、このくらいはできる」。曰く、「スタート地点に立った」などなど。

わたしも、今年に入って、初めて、選手たちが手ごたえを感じる試合だったということだけは、良かったと思いますが、今更、前半飛ばして、後半バテルということを、確認して、何の意味があるのだろうか、と思ってしまいます。

その課題は、すでに、オランダ戦で特に強く露呈していた訳ですから、それを確認したということは、その後の半年以上を無駄に過ごしてしまったということ以外の何物でもない。
たとえて言えば、入試半年前の模試でC判定もらった人間が、勉強のやり方も量も変えずに、途中、D判定まで落ちて、直前の模試の前に徹夜の一夜漬けで少し点数が伸び、C判定に戻った程度のものでしょう。
本来ならば、半年前にC判定にしか届かなかった段階で、従来の勉強のやり方や量を工夫し変えて、少しでも学力(試験対応力)を向上させるべきだったのに、従来のやり方に固執して、しかも試験当日風邪ひいていてみたいなこと繰り返してきた感じ。

一度でも、A判定をとっていれば、直前がC判定でも、あの状態に戻れば、きっといけるはずという自信も持てるだろうが、本番一か月までのD判定から二週間前にC判定に上がった程度で、あと2週間の本番でそのままの伸びでA判定=合格にたどりつけるなんて、脳天気もいいところです。

しかも、イングランド戦の内容も、私も含め多くのファンを誤解させてしまったドイツ大会直前のドイツ戦に比べると、大したものではなかった。

グループリーグで対戦する本来力の上の3か国が、これからの期間でさらにフィットすることを考えると、イングランド戦でやったことを一般論で修正しても、あれ以上の相対関係を望むべくもない。

ここまできたら、捨てるところは、徹底して捨てる。
極めるところは、徹底して極める。
練習でできないことは、真剣勝負の試合ではできないと覚悟を決める。
練習から、きちんとやりきる。
練習で、できることをベースに、ゲームを組み立てる。
(もちろん、サイキングアップにより、試合で練習以上のプレーが出ることもあるが、それを前提に組み立ててはいけない)。

それから、選手は、とにかく、コンディション優先で選べ。
その象徴は、やはり中村俊輔選手。
特に、最近の中村俊輔選手は、試合前には「コンディションは問題ない」と言っておきながら、試合結果、自分のプレー内容が悪かったら、試合後に「実は、○○が痛かった」という”言い訳”とも言えるコメントを繰り返してきた。
残念ながら、これだけこのパターンが続くと、まさに狼少年であり、俊輔本人が、いくら「治った、問題ない」と口で言っても、申し訳ないが、もう信用できない。
コーチ陣もコンディションに関する中村俊輔の言葉を信用する必要はない。
練習で、本当にトップフォームを取り戻したと、確信持てるまでは、起用すべきではないだろう。

え、俊輔が、今まで、どれだけ日本サッカー、日本代表、「岡田ジャパン」に、貢献してきたかを考えろって??

過去の貢献の蓄積量であれば、それこそ、カズやゴンって、いつまでもはずせなくなるよね。
逆に、新人は常に貢献ゼロなんだから、起用することできないよね。

問題は、今の状態で、どれだけチームに貢献できるかでしかない。
コンディション最優先での選手起用を期待する。

さて、今日のコートジボワール戦は、前後半90分終了後、45分のエクストラマッチを行うとのこと。
そう、本大会前の事前のリアリズムな準備とは、こういうことだと思う。
90分の勝ち負けももちろん大事だが、練習で今まで積み上げてきたことが、実際のゲームで、どこまでできるのか、できたとしてもどこまで通用するのか、これのチェックとしてゲームがある。
90分でその目的ができないんだったら、135分、180分やればいい。

今日は結果なんか気にせず、思う存分に、トライ&チェックをしてほしい。

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