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2010/06/25

男子サッカー日本代表、決戦は金曜日(日本時間)

ついに、この日が来た。
グループリーグ第三戦、日本デンマーク戦。
おそらく、日本男子サッカー史上、もっとも高いレベルでの真剣勝負リアルファイトとなる一戦だ。

まずは、このシチュエーションをつくりだしてくれた、過去2戦での選手たちの健闘敢闘を称えたい。

正直、監督コーチ陣に対しての疑念は、まだ残っている。
出場決定後の準備期間を残念ながら無駄に近い形ですごしてしまい、ワールドカップ本大会をほぼぶっつけ本番の布陣で迎えることになった点。。
さらに、オランダ戦での交替選手の起用などは、先発に関しては見極めたはずの選手を、実は、まだ見極められていない(本来は、23人を選出する 前に見極めていなければならなかったにもかかわらず)という点。
これらを考えると、正直、結果オーライだったというのが、正当な評価だと思う。

だが、起用された選手の殆どに関しては、今年に入っての準備期間のふがいないゲームの反省を生かしたプレーぶりは、きちんと事前に自らなすべきプレーを整理し、かつ闘う意思にあふれ、監督コーチ陣の手腕不足を補って余りあるものだったと思う。
特に、チームの心臓というべき長谷部。ファイティング姿勢がもっともあらわれている大久保。マッチアップに完勝し、これで欧州からオファーが来なければおかしいと思える長友。外国人相手のリーチに慣れているということの優位点を見せつけている松井らは、いくら賞賛しても称賛しきれない。

しかし、このグループリーグの最終戦。
すべての選手に今までの二試合以上の戦いぶりが必要とされるであろう。

個人的には、あまり精神論に傾きたくはないのだが、
しかし、例えば、昨日のイングランド対スロベニア戦。
スロベニアの波状攻撃からのシュートに対して、頭から身体を投げ出したテリー。
アメリカ対アルジェリア戦の後半のロスタイムに、相手攻撃に対応して自陣ゴール前まで戻ってから、ゴールキーパーのスローに反応し、相手ゴール前まで約80m走りきって、こぼれたボールをゴールに冷静に流し込んだドノヴァン。
グループリーグの三戦目、生き残りをかけた一戦は、90分間、このようなプレーを続けなければならないのは間違いない。

ロジックを超えたところでのプレー。
あと半歩、いや、相手シュートに対してDFがコースに飛び込んだ時に、足首を立てるか伸ばすかといったような、5cm単位のディテールの違い。
攻撃時に0.5秒、いや0.1秒=50cmでも早く動き出して、相手の鼻先でボールに触れるといったようなディテールの違い。
そして、残り1分になった時に、相手よりも1mでいいから長く走るディテールの違い。
こういったレベルのひとつひとつのプレーが意味をなしてくるだろう。

もともと焦るのは、デンマークの方なのだ。
引き分けで良いのは日本の方であるというアドヴァンテージを生かしつつ、こういったプレーのディテールを積み重ねて、相手のプレーにプレッシャーを与え続けて欲しい。

同点の状況ではもちろん、万が一先制されて1点差の状況でも、プレッシャーがかかるのは相手なのだ。

自分たちのできるプレーを整理し、練習でうまくいっていたカタチを徹底する。
準備期間の練習でできなかったことはやらない。
相手の嫌がること(おそらく、相手DFラインを斜め後ろへ動かすようなプレーだろう)を早く見極めて、徹底する。
そして、動きが鈍った選手(特に中盤)については、穴ができる前に、早く手当てをする=選手交替を行う。

そういった、当たり前のことを、徹底して欲しい。

個人的には、このチームをここまで復調させた肝である大久保長谷部が、最後の最後に大仕事をして、歓喜を迎えられることを期待しています。

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