春の嵐の京都の桜
爆弾低気圧の影響で、台風並みの風と雨になるという予報があったが、春だし、まさそんなことはないだろうとたかをくくっていた翌日。
しかし、朝から、ほんとに強い雨風。
まさに、春の嵐。
そんな中、東山や嵯峨野の喧騒を避けて、山科の門跡寺院、勧修寺へ。
醍醐天皇が母の菩提を弔うため、母の生家・宇治郡の大領宮道弥益の邸宅を寺に改めたと伝えられている、由緒ある寺院。
境内の氷室池に冬に張った氷の暑さで、宮中の吉兆を占ったというほど、皇室・朝廷とも関係は深い。
境内への入り口の、このたたずまいも、門跡寺院らしい由緒を感じさせます。
塀に刻まれた五本線は、門跡寺院の証し。
玄関横のしだれ桜は、強風と雨に耐え、美しく花を咲かせてくれていました。
続いて、山科は小野の里の隨心院。
本来は、梅の名所なのですが、桜も境内のそこここに数本あり、しかも、一本一本がかなり立派な大木なので、見ごたえがあります。
数年前の春にも訪れたが、その際は、こんな青空のもと、美しい桜が参道をいろどっているにもかかわらず、あまり人もおらず、ゆっくりと愛でることができました。
有名な寺院だとは思うのですが、桜の季節は、みんな醍醐に一直線なのか、意外な穴場とも言えるかな。
それだけに、やはり今回の雨風は残念でした。
さて、トリは当然醍醐寺。
秀吉の花見でも有名な、京都を代表する桜の名所ですね。
ただ、今年は満開時期が早く、やや盛りの過ぎていたところに、この春の嵐で、一気に散ってしまったもようでした。
かろうじて残っていた桜と、創建当初の唯一の遺構である名建築、国宝・五重塔。
霊宝館の敷地内にも、2本、満開の桜の花が、風雨に耐えて残っていました。
しかし、今回の春の嵐はタイミング悪すぎてしょう・・・
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