個人的には、結果以外は大満足の試合でした
11月3日(日) 2013 J2リーグ戦 第39節
神戸 0 - 0 京都
(ノエビアスタジアム神戸/観客22,468人)
今シーズン、ガンバ戦に次いで、2番目の2万人超の観客で
埋まった、ヴィッセル神戸のホーム、ノエビアスタジアム。
配布されたフラッグが、メインスタンドからバックスタンドまで
打ち振られる光景は、まさしくこれぞホームと言う
本当に良い雰囲気でした。
ゴール裏のコレオグラフィは、「絆」。
たしか2010年の奇跡の残留の際にも出した記憶がある。
この大観衆の前、昇格を確定させていヴィッセルは、前半
立ち上がりから、圧倒的なインテンシティで、ショートパスでの
崩しを仕掛けたい京都に対してプレッシャーをかける。
いつものとおりエステバンが、絶妙な体の寄せで相手ボール
を奪い取り、橋本は絶妙なスペースマネジメントで、危険な
エリアへの京都のMF陣の侵入を許さない。
奪ったボールは、森岡、マジーニョ、ポポの連携と、小川の
裏への走り出しで、特に右サイドを制圧。
奥井もからんで、幾度となく右からチャンスをつくる。
ただ、やはり芝生の状況が悪く、どうしても最後の局面での
切り返しやキック時の踏み込み時に軸足にブレが出るのか
最後のクロスやシュートは芯に当たらず、チャンスをものに
できない。
前半は、神戸優位で、しかもJ1レベルでもシーズン中そうは
ない、緊張感のある戦いであった。
唯一の心配は、神戸がハイペースすぎて、後半に失速を
しないかということだけであった。
しかし、後半に入っても神戸の運動量は落ちない。
だが、京都が倉貫にかえて、嫌な原一樹(TMでも、原に4点くらい取られた
試合があった)投入で、流れがやや変わる。
京都は倉貫のところで、一回ポイントを作ることが多かったので、
エステバンや橋本、さらにプレスバックしてきたポポや小川が
ねらいどころにしていたようなのだが、横谷がそこに下りてきたことで
かわされたり、はがされたりすることも増えてきた。
ポポも、相手の激しいタックルで、足を痛めたか、いつもより
早めの交替。
ま、かわったのが、田代だから、うちの選手層は厚いんやけどね。
ボール奪取が前半ほどうまくいかなくなったフラストレーションか、
焦りからか、エステバンがFWを追い抜いて相手最終ラインにまで
飛び出してプレッシャーをかけるシーンもでてきて、その分、
中盤にぽっかり穴が開き、京都にそこを突かれることも。
フォローに走り回っていた小川も一歩遅れる感じになり、
後半の最後15分は、完全に京都のペース。
ひやりとする場面もあったが、ここは最後の砦、GK徳重のナイス
セーブや、ペナエリア内での体を張ったブロックなどで、ゴールを
許さず。
中でも感動モノだったのが、↓のダイジェスト映像の最後、
杉浦のシュートシーンだが、この前に、ヴィッセルのコーナーキックから
はねかえされて京都のカウンターに持ち込まれたときに、最前線から
ペナエリア直前までフルダッシュで帰陣した小川慶治朗が、奪い戻しての
杉浦の長いドリブルに、再び、フルダッシュで左を並走し、あわよくば
スルーパスを引き出そうとしたシーン。
結局、両地チームとも得点が奪えず、0-0の引き分けで、3位京都との
勝ち点差を9から広げられなかった神戸の昇格決定はお預けとなりました。
しかし、私個人としては、結果を除けば、私は大満足の試合でした。
もちろん、すべてのプレーが満足いくかというと、そりゃシュートの精度、
パスの精度、それ以前の状況判断、特にボール保持時の崩しのイメージ
など、改善してほしいことはいっぱいだ。
でも、今日の試合の置かれた状況、あの芝生の状態、そしてなにより
相手の京都も、J2の中ではクオリティの高いチームだし、この試合まで
7連勝という結果が示す通り、チームも熟成してきていた訳だし、
そこが逆転昇格に一縷の望みをかけての必死のプレーをおこなって
いる訳だから、そりゃすべてがうまくいく訳ない。
こんな緊張感のある試合は、そうはなかったで、あの激しさ、厳しさ。
これが、サッカーだよ、って試合でしょ。
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