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2015/04/30

琵琶湖に浮かぶ国宝の島、竹生島

日本最大の湖、琵琶湖。

琵琶湖は古来より、京阪神への水源であると同時に重要な交通の要衝だったため、四十八浦と言われる(実際はもっと多かったらしい)港町が、多くの物資を湖上水運で行き来をしていました。

さすがに、現在は、物資輸送に湖上水運を使うことはないのですが、国内唯一の湖の中の有人島である沖島との水運などの生活航路の定期便も残っております。

ただ、やはり観光遊覧船も含めた、観光船便が主となっています。

琵琶湖汽船

さて、その一航路、竹生島クルーズに、湖東の長浜港から出発!

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竹生島は、いわゆるリアス式湖岸とでも表現できる、入り組んだ小さな半島と濃青色の湖面が織りなす、湖北の葛籠尾崎の沖、約2キロにぽつんと浮かぶ、周囲2キロの小さな島です。
神の居つく島、神の棲島として、古来より人々の厚い信仰を集め、西国三十三カ所観音めぐりの三十番札所「宝厳寺」や「都須夫麻神社」があります。

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竹生島港で船を降りると、目の前に急峻な傾斜にへばりつくように、伽藍殿舎が建ちならびます。

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琵琶湖八景「深緑 竹生島の沈影」にも選べれている古くからの名勝です。

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「琵琶湖周航の歌」の歌碑もあります。

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ということで、宝厳寺の参道にとりかかります。

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ひえぇ、傾斜が急!

最近では、「祈りの階段」と名付けられた、165段の急な階段をのぼります。

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のぼりきったところに、本堂である弁財天堂が建っています。

古来、竹生島は神仏習合の地として、宝厳寺は、のちほど触れます都久夫須麻神社の本殿を本堂とし、本尊である弁才天を安置していたのですが、明治新政府の稀代の悪法、『神仏分離令』により、廃寺とし神社に改めることが命じられました。

なんとか廃寺は免れ、本堂の建物のみを神社に引き渡し、現在本殿となっているのです。そして、本尊弁財天は、しばらく本堂のないままに仮安置の状態でしたが、昭和17年に、現在の本堂が建立され、無事安置されることになりました。

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竹生島の弁才天は、相模の江の島の江島神社、安芸の宮島の厳島神社と並び、日本三大弁天に数えられており、古くからの信仰を集めています。

ご本尊は秘仏で、分身の像があります。

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近世に焼失して以降長らく失われていた三重塔も、2000年に再興されました。

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もしかしたら、もっともあたらしい三重塔かもしれません。



 

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本堂から階段を下りると、国宝唐門と、観音堂が一体となって建っています。

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この門は、豊臣秀頼により、京都東山の豊国廟の極楽門を移築したもの。
実は、その極楽門は大坂城の極楽橋の唐破風造部分を豊国廟へ移築したものである可能性もあり、そうであるなら、秀吉の大阪城の唯一の現存遺構となります。

なかなかのロマンを感じる!

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細部は、だいぶ色あせてはいるものの、安土桃山文化の絢爛たる装飾を感じることができますね。

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さて、唐門、さらに西国三十三所観音霊場第30番札所で、本尊の秘仏千手観音立像を安置する観音堂を抜けると、そこにあるのが船廊下。

正しくは、渡廊ですが、秀吉が朝鮮出兵のおり、ご座船として作られた日本丸の船櫓を再利用して作られたところから、その名がついているとのこと。

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先ほど書きました、神仏分離により、この渡廊の途中で、宝厳寺と都久夫須麻神社の境内は別れたのですが、ご覧のとおり、実際はつながっており、実質不可分一体のものとして、往時の神仏習合の雰囲気を感じることができます。

さて、こちらも国宝の都久夫須麻神社本殿。

なかなか引きの絵が撮りづらい立地ですね。

こちらも、豊臣秀頼により伏見城もしくは豊国廟から移築され、さらに装飾やほかの建築の一部を再利用して、複合的に一棟の建物としたという、非常に複雑な成り立ちをしている建築だそうです。

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本殿から、琵琶湖に突き出した断崖の方へ進むと、竜神拝所があります。

ここではかわらけ投げがおこなわれます。

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琵琶湖は、特に湖南エリアでは、その汚染がよく指摘されますが、この湖北のエリアまで来ると、水質もきれいで、本当に美しいですね。

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通常のクルーズでは、上陸時間75分。

小さい島ですので、めぐるには十分な時間ですね!

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