2017/05/24

京都、大原、三千院

京都市内から北東へ約1時間。

大原は、比叡山麓下の大原川の流れる小盆地状の土地に開けた集落。

古来風光明媚の地として、「平家物語」の『大原御幸』にも描かれたように、高貴な隠棲者の心をいやすにふさわしい里でもあった。

その大原を代表する観光地である、三千院

皇族・摂関家が出家し、歴代住職として務めた、門跡寺院である。

 

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豪壮な石垣に囲まれ、、城郭の城門かと見まごう御殿門が、三千院の正門。

 

三千院の白眉は、宸殿から、有清園という庭園越しに眺める、往生極楽院。

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紅葉の季節も良いのですが、その時期は人が多すぎるということもあり、初夏の新緑の頃がお薦めです。

 

木々の緑も、色が濃すぎず、軽やか、鮮やかですね。

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また、平庭の青苔も、色鮮やかです。

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樹齢何年なのでしょうか、天を突く杉木立の足元に広がる苔のじゅうたんは、とても美しいですね。

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そして、忘れてはならないのが、宸殿から見て、往生極楽院の裏手に広がる、こちらも苔庭の中にたたずむわらべ地蔵。

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苔の中にいるので、苔地蔵とも言われます。

全部で6体あると言われていますので、三千院参拝の際には、探してみてはいかがでしょうか。

 

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2017/03/23

大きな地名の 小さなお社 水鏡天満宮@福岡

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九州随一の繁華街、福岡の天神。

 

その地名の由来となったのが、

日本銀行福岡支店から昭和通を挟んで向かいにある、

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こちら、水鏡天満宮さん

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どうして、この程度の神社が、「天神」という今や大きな地名の由来になったんだろ?とも思わされるたたずまいですが、

菅原道真が、大宰府に左遷される道中に、博多に上陸した際に、現在の薬院新川の水面に自分の姿を映し、水面に映る自身のやつれた姿をみて嘆き悲しんだという逸話から、

これにちなんで、社殿が建造され「水鏡天神(すいきょうてんじん)」「容見天神(すがたみてんじん)」と称されるようになったという、歴史の深い神社であるということ。

さらに、現在の社地は、江戸時代初期に福岡藩主黒田長政によって福岡城の鬼門にあたる現在の地に移転されたという、由緒もある神社。

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そういうことから、今の境内の広さからは想像できないくらい、福岡の人にとっては、馴染みのある神社だったんでしょうね。

 

また、境内の横側の路地は、水鏡天満宮横丁と呼ばれ、狭い路地に小さな飲食店がひしめき合い、昔ながらの雰囲気を醸し出しています。

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2017/03/20

宗像大社にご参拝

先日、博多に所用があった際、宗像大社まで足を伸ばしました

海の正倉院と呼ばれる沖ノ島にある沖津宮、
大島にある中津宮、
そして、こちら辺津宮。

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御祭神は、宗像三女神と呼ばれる、天照大神の三柱の御子神。
沖津宮に田心姫神(たごりひめのかみ)、
中津宮に湍津姫神(たぎつひめのかみ)、
辺津宮には市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)
がおまつりされています。

世界遺産にも指定された、安芸の宮島
厳島神社は、実は、こちらのご祭神と同じであり、
歴史的には、宗像大社の方が祖社となっております。

 

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心字池(下)にかかる、太鼓橋(上)をわたります。

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透かし塀の回廊を左右に伸ばす神門を入ると、

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そこが拝殿、本殿となります。

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手前の拝殿は、天正18年(1590年)、時の筑前領主・小早川隆景が再建。

切妻妻入造柿葺の建物となっています。

また、本殿は天正6年(1578年)に、大宮司である宗像氏貞が再建。

五間社流造柿葺の建物で、安土桃山時代初期の

神社建築の特色をよく表すものとなっています。

ともに、重要文化財に指定されています。

 

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境内には摂社がずらりと立ち並びます。

 

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2016/01/03

初詣@善光寺

善光寺への初詣

 

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2015/11/29

博多ライトアップウォーク 東長寺

先週の3連休、

博多ライトアップウォークと称して、

日本でも屈指の古い町、博多の寺社の建物や庭園をライトアップすることで、市民や観光客の皆さまに昼間とは違う博多地区の魅力を発見していただき、歴史的な景観により親しんでいただきたいという思いからスタートしたイベントがおこなわれました。

 

弘法大師が、中国から帰国した際に、博多に帰着し、そこで開山したという東長寺。

つまり、弘法大師の開山の寺院としては、東寺や高野山、善通寺よりも古く、最古となります。

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さらに、国内でも屈指の大きさを誇る木造大仏、福岡大仏なんかも鎮座します。

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さらに、福岡藩黒田家の墓所もあります。

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ユニークな形状の六角堂も良いですね。

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建物自体は、創建当時のものは、多くの戦役で焼失し、近年の再建になるものですが、立派な伽藍は、その由緒を感じさせられます。

 

博多には、他にも、意外に名刹があるので、一度、エントリーもしましたが、また、別の機会に紹介できたら。

 

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2015/07/05

スペイン代表FWジョレンテ選手の来日時の観光地選びが渋いと話題に

イタリアのセリエAのユヴェントスに所属するスペイン代表のFWフェルナンド・ジョレンテ選手が、オフにハネムーン旅行で来日し、日本の各地を観光しているtwitterが楽しそうだと、話題になっています。

映画「ラスト・サムライ」のロケ地としても有名な姫路市の名刹、書写山円教寺

こちらはメジャーどころ、京都祇園の八坂神社。

清水寺。

北陸の名刹、那谷寺。寺好きの方はよく知っているお寺だが、なぜ、スペイン人の彼が??

高山の櫻山八幡宮。秋の高山祭をおこなう神社として、有名です。

世界遺産の飛騨・白川郷

満喫しているなぁ。。。

そして、7月5日に日本を発ったもようです。

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2015/04/30

琵琶湖に浮かぶ国宝の島、竹生島

日本最大の湖、琵琶湖。

琵琶湖は古来より、京阪神への水源であると同時に重要な交通の要衝だったため、四十八浦と言われる(実際はもっと多かったらしい)港町が、多くの物資を湖上水運で行き来をしていました。

さすがに、現在は、物資輸送に湖上水運を使うことはないのですが、国内唯一の湖の中の有人島である沖島との水運などの生活航路の定期便も残っております。

ただ、やはり観光遊覧船も含めた、観光船便が主となっています。

琵琶湖汽船

さて、その一航路、竹生島クルーズに、湖東の長浜港から出発!

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竹生島は、いわゆるリアス式湖岸とでも表現できる、入り組んだ小さな半島と濃青色の湖面が織りなす、湖北の葛籠尾崎の沖、約2キロにぽつんと浮かぶ、周囲2キロの小さな島です。
神の居つく島、神の棲島として、古来より人々の厚い信仰を集め、西国三十三カ所観音めぐりの三十番札所「宝厳寺」や「都須夫麻神社」があります。

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竹生島港で船を降りると、目の前に急峻な傾斜にへばりつくように、伽藍殿舎が建ちならびます。

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琵琶湖八景「深緑 竹生島の沈影」にも選べれている古くからの名勝です。

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「琵琶湖周航の歌」の歌碑もあります。

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ということで、宝厳寺の参道にとりかかります。

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ひえぇ、傾斜が急!

最近では、「祈りの階段」と名付けられた、165段の急な階段をのぼります。

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のぼりきったところに、本堂である弁財天堂が建っています。

古来、竹生島は神仏習合の地として、宝厳寺は、のちほど触れます都久夫須麻神社の本殿を本堂とし、本尊である弁才天を安置していたのですが、明治新政府の稀代の悪法、『神仏分離令』により、廃寺とし神社に改めることが命じられました。

なんとか廃寺は免れ、本堂の建物のみを神社に引き渡し、現在本殿となっているのです。そして、本尊弁財天は、しばらく本堂のないままに仮安置の状態でしたが、昭和17年に、現在の本堂が建立され、無事安置されることになりました。

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竹生島の弁才天は、相模の江の島の江島神社、安芸の宮島の厳島神社と並び、日本三大弁天に数えられており、古くからの信仰を集めています。

ご本尊は秘仏で、分身の像があります。

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近世に焼失して以降長らく失われていた三重塔も、2000年に再興されました。

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もしかしたら、もっともあたらしい三重塔かもしれません。



 

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2015/04/24

国宝神社の最南端、青井阿蘇神社

先日紹介した霧島神宮から、日豊本線と肥薩線を乗り継ぐと、熊本の小京都、人吉市に訪れることができます。

まあ、最近は、えびの高原経由九州自動車道で行くのが早いのでしょうが、肥薩線はローカル線ならではの風情と、特に歴史のある駅舎が楽しい路線でもありますので、時間に余裕のある方は、ぜひローカル線の旅を楽しんでもらいたいものですね。

さて、今回は、そのローカル線の旅ではなく、人吉市の国宝建築、青井阿蘇神社をご紹介。

JR人吉駅から、日本三大急流で有名な球磨川に向かって、なだらかな坂を下っていくと、こんもりとした森が見えてきます。

球磨川側の正面の石の鳥居をくぐり、蓮池にかかる朱塗りの太鼓橋である禊橋を渡ると、ほぼすべての建築が国宝に指定されている青井阿蘇神社の境内です。

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阿蘇神社という通り、阿蘇山をご神体山として、阿蘇山カルデラを中心に栄えた豪族である阿蘇氏の祖である、健磐龍命(たけいわたつのみこと)をまつる肥後一宮を、人吉に入国した相良氏が勧請したもの。

赤い鳥居を抜けるたところに、楼門があります。

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三間一戸、屋根寄棟造りですが、特に珍しい点は茅葺きであるということ。

禅宗様式と桃山様式が華麗に調和し、どっしりとした重厚な構えをみせる楼門です。

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青井大明神という扁額がかかげられています。

そして、楼門を抜けると、明るい境内が広がっており、その中に、こちらも茅葺の拝殿が。

桁行7間、梁間3間、単層の寄棟造りで、建造物の内部が拝殿・神楽殿・神供所の三部屋に仕切られているのが特徴とのこと。

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拝殿の後方に、朱塗りの瑞垣に囲まれて三間社流造(さんげんしゃながれづくり)、銅板葺の本殿があります。

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青井阿蘇神社が国宝に指定された理由である、黒を基調に漆塗り、細部の木組みに赤漆を塗り、彫刻や模様は極彩色を用いるとともに各所に装飾が施されている、地方の桃山様式の代表的遺構としての姿が、よくわかりますね。

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これらの建築は、人吉藩初代藩主相良長毎により、慶長15年から同18年にかけて造営されたものが、そのまま一群として保存されており、平成20年に重要文化財から国宝に格上げ指定されたという、新しい国宝建築。

また、おそらく国内最南端(九州内では最南端、高知に一件あるので、厳密にはどちらの緯度が低いかな?)の国宝建築でもあります。

これだけの国宝建築が一か所にまとまって存するのは、近畿を除くとほとんどないので、一度足を運ぶだけの価値のある場所です。

 

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2015/04/17

南九州の霊地、霧島神宮

以前、参拝いたしました、天孫降臨神話の主人公、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を祀る、南九州の霊地、霧島神宮の紹介でもしましょか。

古事記や日本書記によると、天照大神から御神勅を戴いて、三種の神器と稲穂を捧持して、「高千穂峰」に天降りされたのが、瓊瓊杵尊。

その「高千穂峰」が、南九州の名山、霧島連峰の中、天の逆鉾を山頂に刺す高千穂峰に比定されています。

本来は、山岳信仰もあいまって、山内に鎮座していたのですが、活火山ゆえ、噴火災害によく遭い、平安時代中期に現在の高千穂河原に再興されたとのことです。

しかし、その後も、災害で炎上は続いたようです。

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当然、往時は神仏習合の修験道の霊地であり、霧島権現とも呼ばれていそうですが、神仏分離令により、霧島神宮として、独立したそうです。

鬱蒼とした社の森が、清浄な雰囲気を醸し出しており、最近はやりの言葉では、屈指のパワースポットとも言われています。

 

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現在の社殿は、江戸中期、島津家によって再建されたもの。

朱塗りで、内部も豪華に装飾され、重要文化財に指定されています。

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最寄に霧島神宮駅という駅がありますので、こんな大自然の山麓でありますが、意外に交通の便も悪くはないので、日本人なら、ぜひ一度、温泉や霧島連山の観光をあわせて、お詣りにこられたら良い神社かと思います!

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2014/12/18

京都の紅葉をふりかえってみる

ここ数日、大寒波で、めっきり冬になってしまいましたが、
秋の紅葉をふりかえってみましょうか。

ちょっとメジャーどころばかりではありますが。。。

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東福寺通天橋。

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泉涌寺山内の今熊野観音寺

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「清水の舞台」で有名な清水寺・本堂

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青蓮院の山外境内地・将軍塚青龍殿のライトアップ

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山科の毘沙門堂門跡

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醍醐寺・下醍醐

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哲学の道・安楽寺

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嵯峨野の常寂光寺


あと、何回、京都の紅葉を愛でることが出来るかなぁ。。。

  

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