高橋大輔選手のフィギュアスケート男子シングルの銅メダル。
それも、4回転ジャンプの転倒失敗をひきずらず、後半のジャンプの連続から最後のストレートラインステップまで盛りかえし、演技をしきったその精神力は、トリノ五輪時から大きく成長した一流のアスリートとしてのたくましさを示してくれました。
織田選手、小塚選手、さらにライザチェック選手の演技も含めて、そこらへんのことは、いつものフモフモコラムさんが、より熱く語ってくれていますので、おまかせします。
ということで、さらに盛り上がるバンクーバー五輪ですが、私にとってのメイン種目は、なんといっても、女子カーリング。
日本代表のチーム青森は、大会前から、今日までのアメリカ、カナダ(ランキング1位)、中国(昨年の世界チャンピオン)、イギリス(実際は、スコットランドのはず)の4連戦を2勝2敗以上で突破することが、ラウンドロビンを突破し、メダルを獲得するための最低条件としていました。
緒戦のアメリカ戦をミリ差で勝利。カナダにも善戦するものの、ラストエンドで逆転を喫し、アジアのライバル中国にはミスショットが続き悔しい敗戦。
本日のイギリス戦は、絶対勝利が欲しい、解説の小林さん曰く「天下分け目関が原」の一戦でした。
で、本日の試合、日本の勝利ということだけでなく、試合としても見どころたっぷりの名勝負で、すばらしかったです。
好調だった石崎、本橋選手に加え、今日は近江谷、目黒両選手も、昨日とは見違えるようなショットを見せるも、相手、イギリスもスキップのミュアヘッド選手はじめ素晴らしいショットの連続。
相手の戦略の読みあい、それに対応する次の一手の設定、そしてそれを実行するショットの精度。
お互い、先攻になっても、みごとな組み立てで、ほとんどのエンドでNo1ストーンをラストショット段階で確保。大量点のチャンスを与えない。しかし、一方で、スキップのラストショットの精度も高く、きちんとハウス中心にドローを決めて、スチールをなかなか許さない。
ワンショット、ワンショットごとに戦局が大きく変化し、いつ相手に流れがいくかわからない、手に汗握るとはまさにこのことか。
6-4でリードした日本は、第9エンドは先攻。通常、ここは、相手に1点を与え、第10エンドを有利な後攻にしたいところ(もちろん、ブランク=お互い0点でも良い)。一方、イギリスは、少なくとも2点。できれば、大量点で、逆転して、第10エンドを迎えたいところ。
そのために、お互い、相手の邪魔をするためのガードストーンを置いたり、それを剥がしていったり、前のストーンの隙間を通してのハウスの中に的確にプレースメントしたりと一進一退。そして、イギリスがのスキップが精密なショットで、ハウスの中が混雑する中、No1&No2ストーンを確保。正直、2点いかれるかな、と思ったのですが、ここで、スキップ目黒選手が超ミラクルスーパーショットでダブルテイクアウトし、5点を獲得!一気に突き放し、ここでイギリスが、日本に握手を求めギブアップ。
日本は2勝目となりました。
小林さんの解説も、前半は、カーリングの初心者のための基本的な説明、中盤はカーリング精神を発揮し対戦相手にも敬意を払うイギリス側の視点も盛り込んだ解説。だが、終盤はもう日本を応援する一応援者となり、日本のナイスショットには「イエス!イエース!!イエーース!!!」と叫ぶ、メリハリのつけ方がすばらしいかったです。
いやぁ、何度も繰り返し言うけど、カーリングが、本当にテレビ向きの競技ですよぉ。しかも、この熱戦(小林さんも、歴史に残る名勝負と言っていました)が、土曜日のお昼に中継されるってのは、奇跡的ですな。お茶の間のみなさんに、カーリングのおもしろさが届いたのでは?
<TB先>
青森カーリング応援ブログ さん
京都より…THERE GOES THE NEIGHBORHOOD さん
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