2008/05/11

チェ・ゲバラの映画に、娘さんの来日

キューバ革命のゲリラ闘争の英雄であるチェ・ゲバラ。

サッカーのサポーターのゲートフラッグとしても使用されることの多い、有名なベレー帽姿の顔写真は、反権力・反資本主義・抵抗運動のイコンとして、一説によると、史上最も複製されたイメージとも言われる(ただ、その写真が、様々な商品にプリントされて、本来はゲバラが戦っていたはずの資本主義=マーケティングに活用されているのは、皮肉です)。

そんな、ゲバラのイコンが、いかにして、抵抗者のシンボルとして、全世界に広まっていったかを伝えるドキュメンタリー映画、「Chevolution」が、ニューヨークのトライベッカ映画祭でプレミア上映されたといいます。

トライベッカ映画祭サイト

なにやら、ベニチオ・デル・トロが主演し、スティーブン・ソダーバーグ監督がメガホンを取るする伝記映画も、カンヌ映画祭に出品が予定されているとか。

さて、そんなチェ・ゲバラの娘さんで、キューバで小児科医をされ、発展途上国での医療支援活動などにも携わっているアレイダ・ゲバラさんがこのたび来日され、広島(チェ・ゲバラ自身も訪問したことがある)での原爆被害者との対話をはじめ、各所で講演などをされるとのこと。

神戸新聞記事

招待元NPOアテナ・ジャパン

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2008/04/25

“混乱”って、悪いことなんだろうか(2)

一方、北京五輪聖火リレーについては、中国のチベット民族への武力弾圧(をはじめとする、周縁の少数民族=非漢民族政策の問題)、さらにはダルフールへの武器供与問題。加えて日本にとっては尖閣諸島の領土問題などといった問題がある訳です。
ですから、この機会に、それらの問題に関係する、なんらかの意思表示(暴力的行為は別にして)にともなう“衝突”はあっても、それは当然なことで、何も問題ないのではあろうか。
また、中国側の聖火警備隊の行動などは、どう見ても各国警備主体への権限侵害=国家主権侵害ですから、あれによって“秩序”だった聖火リレーが担保されるのであれば、それは逆に問題でしょう。

にもかかわらず、間近に迫った長野での聖火リレーについて、多くの報道が、「混乱無く終わればよいですね」などという表現をしています。

とりあえず表面上つつがなく進みさえすれば、事象の背景の問題の有無に関係なく、それを“混乱無く”と、報道は肯定的に伝えるのでしょうか?

それは、まさしく「事なかれ主義」ではないでしょうか。

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2008/04/24

“混乱”って、悪いことなんだろうか(1)

ちょっと個人的事情があって、最近、報道情報番組などをよく見るようになっています。

で、3月下旬あたりから(いや、もう、ずうっとなのかもしれません)耳について、どうも気になっているのが、テレビの報道情報番組やニュースをはじめ、新聞や雑誌等の報道で、批判的な文脈で“混乱”というもの言いを使う頻度が、非常に多いということ。

例えば、3月末のガソリン税(道路特定財源)の暫定税率期限切れにともなうGSでの店頭価格変動の件や北京五輪聖火リレー、さらに4月15日からの後期高齢者保険制度の導入にともなう年金からの保険料天引きの際などの報道です。

たしかに、これらの事例では、日本政府や北京五輪委=中国政府といった施策の主体や主催者の計画どおりにはならず初期の想定からズレがおこっており、あるいは現場での進行が滞ったり、衝突がおこったり、さらに利用者や関係者が困惑するといったような事態がおこっていたようです。

しかし、これらの事態を、まとめて“混乱”という言い方で批判するような報道の論調にはどうにも違和感を持ってしまうのです。

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2008/03/23

消えゆく、日本の原風景のコミュニティを考えさせられる写真集『限界集落』

新潟・佐渡島の海岸で、デジタル・カメラを片手に波を撮り続けた写真作品(『NAMI』)で、ヴィジュアル誌『FOIL(フォイル)』がおこなった公募「FOIL AWARD(フォイル・アワード)のグランプリを獲得した梶井照陰氏

梶井照陰氏は、8年前に真言宗の祖父の僧職を継ぐために佐渡島へ移住したのち、佐渡沖の波の特性を綿密に調べて、レンズを向け続けたという写真は、あたかも生命力を帯びているような波の姿をダイナミックに捉えており、地球のパワーを感じます。

そんな梶井氏が、今度は、まったく異なるタイプの写真集(フォト・エッセイ?)を出版されました。

“限界集落”とは、長野大学の大野晃教授が提唱された概念で、

「65歳以上の高齢者が半数を超えて一人暮らし老人が滞留し、冠婚葬祭など社会的な共同生活が困難になった集落」のこと。

である。国の調査では、共同体機能が著しく低下した“限界集落”は、約8千ヶ所近くあり、そのうち423ヶ所は10年以内に消滅するとも言われている。

もちろん、限界集落は、佐渡島にも多く存在する。
梶井氏の住む佐渡島北部の鷲崎集落も、海沿いの段丘に260名ほどの住民が住むが、高齢化率39%と、“限界”が近づいてきている。
そこで、梶井氏は、限界集落の迎える集落消滅で失われていくものの大きさを感じ、「このまま、こういう集落がなくなり、都市に一極集中して良いのか、という危機意識から取材をやり始めた」という。
北海道から九州まで各地の集落の風景や、そこで出会ったお年寄りの暮らしを、撮影するとともに、インタビューもおこない、集落に生きるお年寄りたちの築いてきた地に足ついた生活の知恵が、“都市の知識”の薄っぺらさに比して、あまりにも軽んじられている現状に対する、静かな憤りを綴っている。

梶井氏の文章も考えさせられるが、やはり、地域の人々の味わいのある表情を深みをもって捉えた写真が絶品です。

もちろん、“限界集落”すべてを維持し続ける社会的コストやリスクというものも考えなければならない。単純なノスタルジーだけで、なんとかなるものでもない。社会経済性という点から考えると、ある程度のコミュニティの集約化も仕方がないとも言える。

しかし、一方で、農山漁村の田舎は、時代の流れに乗って消えていくのは仕方が無い、いや消えても良い(さらには、都市部の生活インフラの整ったところへ強制移住させてしまうという案すらある)というのは、やはり、違うのではないか。
日本という国や文化を、縁の下で支えてきた周縁の農山漁村の各地域に、その土地の環境に適したカタチで根付いている多様な知恵や技術、価値観、伝統などを、すべてを守れないにしても、どこまで、どのようにして継承し守れるのかということは、やはり大切な視点であると思う。

特に、高齢化でしゃあない、時代の流れだとか簡単に言っちゃう人には、「誰だって年を取るんだ」ということだけは、心に刻んでおいてほしいもんだ。


現在、東京のFOIL GALLERYで、写真展も開催中とのこと(3月16日(日)まで)。

<本エントリーのTB先>
梶井氏の写真展についてエントリーされている写真の由無し事さん。

あと、“限界集落”について、地域の議員さんや首長さんなどが考察されているエントリーにTBをお送りいたします。

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2008/03/22

う~ん、重いテーマだ「サッカー奴隷貿易」

ニューズウィーク日本版には、フォトジャーナリストの作品を中心に、ビジュアルに世界の現在の問題を、リアルに感じ取らせるコーナー=“Picture Power”がある。

その3/5週号のPicture Powerのテーマが“Football Nightmares”。

ガーナに巣くうサッカー奴隷貿易

夕方前、西アフリカの息苦しいほどの暑さが収まると、ガーナの首都アクラでは、ほこりっぽい線路の脇から閉鎖された採石場まで、そこかしこにサッカー少年が現れる。
ここでは、何千人もの子供たちが無認可のサッカースクールに通う。
イングランドのクラブチーム、チェルシーで活躍するマイケル・エッシェンなどのガーナ人選手の活躍のおかげで、アクラは欧州チームのスカウト場と化した。
だが、夢を実現するのは、ほんのひと握りだ。ギニアビサウ出身のバーナードの家族は4年前、家を売り払った。彼がフランスのチーム、メッツでトライアル(選考会)を受けられるよう仲介したエージェントへの報酬を工面するためだ。しかし小船でスペインに渡り、なんとかフランスに着いたものの、話は通っておらず、パリの街にほうり出された。
彼は今、路上で安物の時計を売っている。
トライアルのためにアフリカの少年たちが欧州のチームに売られ、見捨てられてホームレスに-まさに現代の奴隷制だ。
パリでその日暮らしをするサイモンのように、現実を家族に打ち明けられない子もいる。「母親にはすぐ送金すると言ってある。でも俺が生きているのは、麻薬中毒者がゴロゴロいるこの場所だ」

という記事と写真だ。

もちろん、記事内にあるチェルシーのエッシェンにドログバはもちろん、バルサのエトゥーやトゥーレ・ヤヤ、ムンタリ(ポーツマス)、アーセナルのコロ・トゥレやエブエ、ソング、エバートンのヨボ。フランスでもマルセイユのカボレとか、(過去には)アヤックスのババンギタやピナールなどもいたな)アフリカ出身でありながら、青田買いされて、ほぼヨーロッパ育ちで、成功をしている選手たちも大勢いる。
アヤックスやフェイエノールトなどはアフリカに正式なアカデミーを設置しているし、コート・ジボワールには、ジャン・マルク・ギユーが設立した有名なサッカーアカデミーがあった。
そこを経由したのであれば、金銭負担にしろ、その後の経歴にしろ、それなりに適正な扱いを受けられるだろうし、トップチームに到着することができれば、それは“アフリカン・ドリーム”というか“フットボール・ドリーム”として、すばらしいことだ。

しかし、そこに似非代理人がからんでくると、話は違ってくる。
一時期の蛇頭のような違法移民の斡旋組織みたいなものがからんできて、この記事にあるように、だまされて、ビザすら不法のもので、パスポートすら偽造で、その後の適切なフットボール世界へのルートが無く、ヨーロッパのストリートに投げ出され、その日暮らしや、ホームレス。下手すれば、犯罪予備軍に陥ってしまうこともあるだろう。

さらに、
「フランスサッカー、そのシビアな育成システム」(『ル・モンド・ディプロマティーク日本版』記事)

FIFAの公認を受けていない専門エージェントが、未成年の身分証に年齢を2つ3つ上乗せして、合法的な移籍に見せかける。後には逆のことも行われるようになった。22、23歳の選手を18歳の期待の星だということにすれば、残りの選手生命(投資の償却期間)が伸びるため、高値で売れることになる。移籍時に育成クラブに金を払わずに済むよう、エージェントが(本人の合意のもとで)選手の身分を偽ることもある。

こんな不正も起こっているそうで。

FIFA、UEFA、そしてアフリカ各国FAの適正なルール・管理・コントロールが必要なのだろうが、“卓越した身体能力”と“規格外のプレー頭脳”があるアフリカ系選手が生み出され続ける限り、そしてヨーロッパでの成功例(その成功確率が、かなり低いものであっても)が続く限り、常に隙をついてアフリカ系選手を食い物にしようとする奴らは絶滅はさせられず、いかんともしがたいのであろう。

もちろん、だからと言ってそういった不正を締め出すために、アフリカからヨーロッパへの移籍を禁止・規制するなんてことは、差別的で、もうできないし・・・。

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2008/02/14

ちょっと尋ねてみたい・・・これって、どちらかと言えば親の過失なのではないか??

時事ネタは、あまりテーマにしないのですが、たまたま今朝、CX系の報道バラエティ(?)『とくダネ!』の最初のあたりで、メインキャスターの小倉智明が、妙にハイテンションで批判的トークangryを繰り広げていたので、気になったニュースがあった。

東京新聞記事
iza!記事

事故が起こった際(もう9年も前とのこと)に報道された記憶がかすかにあるが、お祭りに子どもを連れて行った際に、親が目を離した際に、綿菓子を咥えた子どもがつまづいて、その中心にある割りばしが、のどを通して、小脳にまで突き刺さってしまった。その割りばしを親が抜いて救急病院に連れて行ったが、割りばしの一部が折れてそのまま小脳に残って突き刺さっており、医師がそれを発見できず、傷口だけを処理したまま帰した。その後、状態が急変し、そのお子さんが残念ながら亡くなってしまったというもの(のようだ)。

さて、これを医療過誤として訴えるってのが、私にはどうにも理解できないのです。
どちらかと言うと、親の不注意(による過失)の問題でもあるようにも思うが、それ以上に、誰にも過失を問えない、あまりにも不幸な偶然が重なって、幼い命が失われた事故ということでしかないような気がするのです。
この事故の場合に、病院に対して「お子さんの死亡の“原因”」を問うのは過剰すぎるような気がするのです。

歴史的に見ると、衛生環境、栄養状況が満足なものでなかった頃には、乳幼児の死亡と言うのは病気が多かったが、その改善に従って、不幸な事故が最も多くなってきたというのが事実。
しかも、その事故と言うのは、残念ながら、避け得ないものも多い。
というか、事故の原因を100%無くそうと思えば、あまりにも過保護社会になってしまい、現実的には成立しない。
(例えば、トイレとかに設置されている乳児用のおむつ取替え台でも、こどもが転落して重篤な怪我になることもあるそうだ。おむつを取り替えたあとに、つい片づけするために、目を離した際に横から転がり落ちてしまうとか、。たとえ、ベルトをしていたとしても、意外と強い脚力でずり上がって落ちてしまうこともあるという。では設置者に、加害責任を問うて、民事訴訟を行なうんでしょうか。アメリカならありそうですが・・・。)
公園や広場などでも、責任を問われたくない管理者の過剰な防衛本能によって、妙な立ち入り規制とか、無粋な柵などが乱立したりもしている。

こういう、「誰にも責任が問えない」としか思えない事故への対処としては、予防のための教育と、保護者の保護意識の涵養しかないのではないでしょうか。
今回の事故から言えるのは、親に対しては「乳幼児からは、目を離さない」、子どもに対しては「長い棒などを口に咥える習慣はつけさせない」というのが、教訓ではないのでしょうか。

そして、ご家族に対しては、事故に対してのお悔やみdespairの感情を示すしかないと・・・。
(もちろん、お子様を亡くされたご両親としては、その後悔と辛さをなんらかのカタチで晴らしたいという気持ちは、理解できないでもないですが、それを医療過誤裁判で解消しようというのは、違うような気もします)

さて、みなさん、どうお思いでしょう?
やっぱり病院には、どんな事態や状況でも患者を救うべき責任を負わせなければいけなんでしょうか?

 

この記事を書くために「とくダネ!」の番組サイトを見たが、番組で、医療事故撲滅キャンペーンとやらをやっているせいで、小倉は妙にハイテンションで批判的言辞を弄していたのかなぁ。

<本エントリーのTB先>
同じような疑問を持っておいでの方がいらっしゃったので、TBをお送りいたします。

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2008/02/06

車椅子バスケ、女子国際大会が大阪で開催

『スラムダンク』『バガボンド』の井上雄彦『リアル』がヒットするなどで、注目を集めてきている車椅子バスケットボール

実は、「障害者」だけ限られた訳ではなく、“健常者”も車椅子に座ることで、同じルールで共に楽しめるスポーツで、事実、大学のサークルチームも増えてきていて、混合での大会も行われていたりします。

そんな車椅子バスケの国際大会が、来る2月14日(木)から16日(土)の三日間、大阪で開催されます。

「2008国際親善
 女子車椅子バスケットボール
 大阪大会」

2003年に第一回が開催され、すでに第6回となります。

ここで繰り広げられる試合は、決してレクリエーションではなく、真剣に練習を重ねてきた真のアスリート同士がガチンコでぶつかり合う、紛れもないスポーツです。
なによりも、それを感じていただきたく、とにもかくにも、まず生の試合をご覧いただきたく思います。

また今年は北京パラリンピックの年でもあります。

パラリンピック自身は、個別の試合は、なかなか中継すらされず、たとえメダルを取ったとしても、スポーツニュースではなく社会ニュースとして取り上げられるだけだったりもします。
ですが、自分自身の限界に挑戦し、日の丸を背負って世界の舞台で戦う彼ら彼女らを、純粋にスポーツマンとして当たり前に応援する、そんなことが実現すれば、日本のスポーツをめぐる環境全体が良い方向に変化していくだろうなあ、と思います。

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2007/11/27

「英プレミアリーグ、海外収入が国内を上回る見通し」

電通さんが出している広告業界の業界紙、『電通報』。
その11月19日号にに興味深い記事がありましたので、内容を要約して紹介。

英プレミアリーグ
海外収入が国内を上回る見通し

世界中で高騰する放送権料

欧州はもちろんアジアでも爆発的な人気を誇る英国プロサッカー、プレミアリーグがグローバルに展開するスポーツとしては初めて、海外からの収入が自国分を上回ることになりそうだ。

世界的な監査法人デロイト・トウシュ・トーマツの調査リポートによると、プレミアリーグは過去10年でイタリアのセリエAやスペインのリーガエスパニョーラをはるかに超え、海外からの多額の放送権収入で欧州一裕福なリーグであることが分かった。同法人のスポーツ部門パートナー、ダン・ジョーンズ氏は「プレミアリーグは2010年ごろには海外の放送権料が国内の放送権料と肩を並べる見通しで、このようなケースは初めてだ。中国やインドなど増大する世界の人口を見れば、同リーグの潜在的な成長の可能性は高い」と分析している。

プレミアリーグの試合は欧州をはじめ、アジア、オセアニア、アフリカ、北中米、南米、中東など世界202カ国で放送され、6億の世帯が視聴している。今月初めに行われたマンチェスター・ユナイテッド対アーセナル戦は世界の10億人が見たと推定されており、今年、海外放送権料が3年間で6億2500万ポンドと倍増したこともあり、こうした成長が続けば、衛星放送大手BスカイBとアイルランドの有料スポーツチャンネル、セタンタの両者が分け合っている英国内の放送権料の3年間合計17億ポンドをいずれ上回ることが予想されている。

プレミアリーグのビジネス価値は海外の投資家らの注目を集め、チーム買収のうわさも絶えない。英国の土曜日ランチタイムに行われる試合が極東では視聴しやすい夕方に放送され、多くの視聴者を集めたことから、今後、海外のファンに配慮しキックオフ時間を変更する動きも出ている。

とのことです。

以前に、リバプールやプレミアの収入構造について、エントリーしたこともありますが、これはますますプレミアへの一極集中が進みそうな感じもありますね。

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2007/07/18

どうにも行動の本質が間違っている人が多いよなぁ、アニヤ・ハインドマーチ騒動

“私はビニール袋じゃない(I’m not a plastic bag)”というスローガンをプリントしたアニヤ・ハインドマーチの「エコ」バッグとやらを、手に入れるため、ロンドン香港、台湾、そして日本で、えらい騒ぎになっているとのこと。

なんか、こんな風に、限定商品の入手情報交換をしているブログもあるし

さらに、一方では、値上がり転売目当てが続出したのか、Yahoo!オークションでは、あっちゅう間に100個もの出品があって、2万円とか2万5千円の値段での入札がついている。もとは、2,100円だと言うのに。

まだ、エルメスの限定色とか、ルイ・ヴィトンの限定生産品とかであれば分かるが、エコバッグの場合、行動として本質からずれているだろうに。

エコ意識が、LOHASとかいうキーワードで、「ソトコト」とかの影響で、お手軽なブランド意識になってしまっている中、さもありなんという騒動ではあるが・・・。

しかし、こんな結果になったら、逆に、このバッグを持っていること自体が、かっこ悪くならないかねぇ?

別に、イカリとかのスーパーで売っているエコバッグで十分だと思うんだが。

<本エントリーのTB先>

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2007/04/16

あまりにお粗末な質問を行う記者のレベルの低さにあきれる

メディアの“野球偏向”と思われる報道に批判的な方々は多い。

さて、その代表格であるプロ野球の視聴率を語るblogさんのところで、拝見した記事。

スポニチ記事
スポーツ報知記事

内容としては、尾身幸次財務相が、記者会見で、レッドソックスの松坂投手が初登板初勝利について、松坂情報をNHKが毎朝取り上げるのは、ニュースのバランスから見て問題がある。経済や社会、国際関係など世界全体の動きを、もうちょっと多く放送しないと、公共放送としての意味が薄れてくる」と、NHKの報道内容のバランスに注文を付けたというもの。

この指摘自身は、かなりまっとうなものであるとは思うのだが、なんで、放送免許の管轄である総務省の大臣ではなく、財務省の大臣が、突然、こんなことを言ったのか?と、ちょっと疑問をもっていた。

だが、コチラのブログで、事情が分かった。

記者の独り言「大リーグフィーバーに一言」

「財務省と関係ないことで恐縮ですが、今日、(レッドソックスの)松坂(大輔)投手が初勝利を挙げたのですが、コメントをお願いしたいんですが」との記者の質問に、「経済がグローバル化し、いい人材が新天地を見いだすことは大変いいことだ。ただ、この種の話題を7時のニュースでNHKが毎朝取り上げるのは、全体のバランスから見て問題があるのでは」

つまり、尾身大臣が自らNHKの松坂報道について語り始めたのではなく、どこかの記者が松坂のことを質問項目として話題に挙げたので、それに対しての回答として、発言したと言うことだ。

アホか、この記者は。

財務大臣に、閣議後の記者会見の際に行う質問では無いだろう。
もっと問うべきことは、いくらでも他にあるだろう。

よりによって財務大臣を、テレビの糞ワイドショーに顔を連ねるコメンテーターとやら言う連中と、間違えているのではないか?

まぁ、小泉前首相が、こういったネタに関する質問に対して、ワイドショーのコメンテーターよりも切れ味のアル答えをしていたことから、政治記者とバラエティ記者の違いすら、無くなってしまったのかもしれないが、あれは特殊事情であろう。

取材の質問に関しても、TPOをわきまえられないところまで、メディアの取材力は堕ちてしまっているのか。

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2007/04/08

先人への一定のリスペクトを忘れないで欲しい 例えば讀賣クラブ

なんか、最近、心ならずも野球擁護的やメディア擁護的なエントリー、さらに他のブログへのコメントなどをしているような気もします。

が、なぜこんなエントリーやらコメントをするようになったかと言うと、どうも現在のスポーツにまつわる状況(プレーそのもの、リーグ経営、チーム運営、メディアとの関係、報道など)に対する批判(一部誹謗になっているようにも感じます)が、現在にいたった経緯に対する認識が不足し、その経緯を生み出したスポーツに関わる先人へのリスペクトが欠けているような感じがするからなのです。

例えば、サッカーで言えば、ワールドカップドイツ大会での日本代表を率いたジーコ監督。
たしかに4年間のチーム作り、そしてドイツ大会での采配は、問題があったのは間違いが無いでしょう(もちろん、ジーコの責任“だけ”ではありません)
ですから、その部分、つまり代表監督としての手腕に関する批判はいくらあっても仕方がないと思います。
しかし、その批判の流れの中で、選手としてのジーコ、また鹿島アントラーズのチームづくりをしたジーコの過去まで否定するような言説が飛び交っていました。

また、国内のプロ野球における長嶋。私も、決して彼は好きではない。
ある意味、プロ野球とメディアとの癒着や、プロ野球への問題点への言及を忌避させる見えない力の象徴、として、批判の対象になるのも仕方が無いと思う。
しかし、もう少し早い時代の力道山のように、昭和30年代から40年代にかけて、たしかに日本中のかなりな人々に、勇気や感動を与え、鼓舞した、ということ。これは間違いがないようです。
そんな人間に対し、その“象徴”の消失こそが現状の問題あるプロ野球をめぐる構造の崩壊に近づくからと言って、いくらなんでも「早く死ねばいいのに」は、やはりゆるされる発言ではないと思います。

もし、そういった先人が作り出した組織・秩序が、彼らが居座ることで、周辺状況の変化に対応しようとせずに、さまざまな問題を巻き起こしてきた場合は、当然その問題を指摘した上で、(もし彼らが“老害”に堕している場合は、組織から排除せざるを得ないかもしれない)改革し、新しい秩序をつくらざるを得ないでしょう。
しかし、その際に、そこで起こっている問題への容赦ない指摘と、彼らへの人格攻撃、特に彼らの過去の業績までリスペクトを失い否定することとは、分けて欲しいと思うのです。

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2007/04/07

プロ野球NPBのビジネスモデルは、何を変えるべきなのか②

⇒前から続く

次に、以前のエントリーでも触れましたが、例えばイングランドのプレミアリーグの放映権料配分による各チームの放映権収入の差はどうでしょうか?

プレミアの放映権に関しては、リーグが一括して、交渉しており、そういう意味では、各チームが個別交渉をしているNPB、さらにリーガ・エスパニョーラやセリエAに比べると、個別チームの努力を制限する“共産主義的”に見えるかもしれません。

しかし、その配分に関しては、競争原理を働かしています。

繰り返しになりますが、全体の50%はリーグ所属の全クラブで均等に分けますが、残り50%のうち、25%を放映回数によって、つまり放送ニーズのある人気チームほどあつく配分。残り25%は、最終順位に応じて、つまりチーム力を整備して、上位になるほど厚く配分します。

その結果、今年に関しては、1位のチームは120億円、最下位のチームでは64億円と、なんと56億円もの差がつくと予想されているとのことです。
つまり、プレミアでは、放映権からの配分の格差は、従来のNPBと同じくらいの差は開くのです。

これは、各チームの成績と人気を得るための努力が十二分に反映されていると見ても良いですよね。

つまり、たとえ放映権販売の窓口をリーグで一括管理したとしても、配分の方法さえきちんと設定すれば、各チームの努力に応じた放映権料格差は実現することができるのです。

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プロ野球NPBのビジネスモデルは、何を変えるべきなのか

さて、私は、あまり、プロ野球NPB対サッカー/Jリーグの構図にはしたくはないのですが、日本国内のスポーツビジネスについて語るには、どうしてもNPBとJリーグを比較しつつ語らざるを得ません。

NPBの現状は、ジャイアンツ戦の放映権料と、その幅広い人気を中核として獲得してきたテレビ露出にともなう宣伝効果を期待する親会社の宣伝費と言う名の補填こそが球団ビジネスの根幹です。
しかし、それでも今の選手人件費を中心とする経費を、もはやまかない切れない状況になりつつあります。

さらに、そのシステムを支えていたジャイアンツ戦の視聴率が、低落傾向にあり、その結果、放映権料も価格下落し、放送試合数も激減しており、少なくともセリーグの放映権販売収入は減少しています。

また、もともと放映権販売収入がほとんど無かったパリーグは、それでもプロ野球の放送及び関連報道露出による宣伝効果で、親会社が赤字分を宣伝費として補填していた訳です。
ですが、ジャイアントを中心とするNPBのバリューが低下すれば、報道等での露出量も従来ほど見込めなくなり、その結果、親会社として広告宣伝費として補填する金額と期待する宣伝効果のバランスが崩れ、支えきれなくなります。
今のような宣伝効果が減少していく流れの中では、過去の映画会社、新聞、鉄道会社のように、食品企業やIT企業も手を引く時期がいずれ到来することでしょう。

それだけではなく、もともと、こういった新興企業が期待する宣伝効果とは、認知獲得を急速に行うことですから、いったん一定水準の認知に至れば、それ以上継続する必要性も(あまりにも膨大な球団維持コストと比較して)ない訳です。

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2007/04/06

さて、大阪/関西は、そんなに『野球帝国/サッカー不毛の地』なのか?

ちょっと腹がたつので、エントリーしておく。

とにかく、2ちゃんはもちろん、アンチ野球のスタンスを取るブログなどのエントリーやコメント欄などでも、「野球対サッカー」的な言説になると、必ず出てくる関西批判。

阪神にあまりに偏向した(これ自身は私も否定しない)関西ローカルメディアや、東京メディアが喜んで取り上げたがるステレオタイプとしての甲子園や道頓堀での騒ぎ。さらに、世界No1スポーツであるサッカーに対する関西メディアの扱いの薄さなどを取りあげて、どれだけ大阪/関西が他の地域と違う“特殊”な地域かということを、紋切り型で強調する。
しかも、その違いを、東京=進んでいる⇔それと違う大阪/関西=遅れていると、揶揄、いや誹謗する。

直近の事例としても、よく拝見させていただいている
日本の国民的スポーツは野球か?それともサッカーか?さんや
プロ野球の視聴率を語るblogさんのところのコメント欄にも発見できる。

で、基本的にはいちいち反論していても、きりがないので、基本は無視しておくという姿勢が正しいのでしょうが、関西在住のものとして、やはり腹に据えかねる時も出てくる。

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2007/04/04

スポーツビジネスが各国に占める割合から、放映権料を考える③

から続く

さて、①②と欧米と日本のGDPとプロスポーツの放映権料についての比較をして、日本は10分の1程度しか、スポーツに金を払っていない、もっと払うべきではないか、ということを書いてきました。

で、最近、朝日新書から出版された大坪正則氏著『スポーツと国力 -巨人はなぜ勝てない』という本を書店店頭で発見したので、読んでみましたら、これと同様のことを指摘しています。

とは言うものの、この著書の中では、協会やスポーツリーグ、チームの収入については、放映権料だけではなく、チケット販売収入、スポンサーシップやマーチャンダイジングなどの全収入について、語っているのですが。

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2007/04/03

スポーツビジネスが各国に占める割合から、放映権料を考える②

①から続く

さて、一方、日本のプロスポーツビジネスですが、Jリーグは、よくご存知の通り、イングランドのサッカーのプレミアリーグやアメリカのアメフトのNFLと同じく、リーグトータルとして放映権料、さらにリーグスポンサーなどまで、一括交渉をしており、Jリーグ各チームへ、配分をしています。
放映権料合計はトータルで約52億円となっています。

一方、日本のプロ野球の方は、これまたよくご存知のように、球団個別でのホームゲームの放映権交渉となっています。
しかし、実際上は、長い間、ジャイアンツの試合しか、つまり、ジャイアンツが自らのホームゲーム約65~70試合、セリーグの各チームのホームでのジャイアンツ戦13~14試合しか、全国放送権としてのバリューが認められてきませんでした。

そして、その放映権料は、最高で約1億円と言われてきました。

しかし、最近のジャイアンツ戦の視聴率低迷により、一試合あたりの放映権料は明らかにダウンしているようですし、全試合売れることも無くなってきました。

また、各地方ではまだまだそれなりに人気のタイガースやドラゴンズ、ホークスあたりですが、地元ローカル放送での視聴率はジャイアンツの全国・関東圏ほどの低落はないようです。
よって、ジャイアンツ戦以外でも、地元の人気チームの中継ニーズは無い訳ではないのですが、ローカルだけでは、さほど高い放映権料は獲得できません。
第二の経済圏である関西圏ローカルの地元のタイガース戦でも、放映権料は1,000万程度なのでしょうかね(推測)。

よって、単純に日本プロ野球の放映権収入は、最も大きかった時期でジャイアンツがらみの140試合×1億円+αということで、トータル150億円強程度だったのではないでしょうか。
そして、現在はその市場規模は縮小してきており、下手すると100億円強くらいまでに落ち込んでいるかもしれません。

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2007/04/01

スポーツビジネスが各国に占める割合から、放映権料を考える①

以前、リバプールのアンニュアルレポートをもとに、世界でももっとも裕福スポーツビジネスの一つであるイングランドのプレミアリーグのビッグクラブのビジネス構造をまとめてみたことがあります。

スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(1)
スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(2)
スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(3)
スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(4)
スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(5)

ここでまとめたように、プレミアでは、①Cup competition、②Premier League; TV revenues、③Sponsorship、④Retail merchandising、⑤Premier League; Match-related”の5つが大きな収入源です。

さらに、おそるべしということですが、②Premier League; TV revenuesに関しては、Sports Meet Businessサンや、イタリアサッカーを(主に)喰らうサンにあるように、プレミアリーグ全体として新しい3ヵ年契約が結ばれまして、国内向けのテレビ放映権料(4065億円)、インターネット、携帯電話での放送権料(956億円)に加えて、世界208カ国向けの海外向け放送権料が総額6億2,500万ポンド(約1,425億円)と、合わせて、向こう3年間で、なんと27億2,500万ポンド(約6,200億円)!です。
1年平均で、約2000億円。
国内向けテレビ放送だけでも、約1300億円となっています。

プレミアリーグでは、放映権料配分は、全体の50%をリーグ所属の全クラブで均等に分け、25%を放映回数によって配分、残り25%を最終順位、つまり上位ほど厚く配分します。

その結果、来期の優勝チームには120億円、最下位でも64億円の分配とのこと。

リバプールは人気チームですから、放送回数配分も含めると、今年の3~4位の成績でも、100億円近い配分があるのではないでしょうか。

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2007/03/30

サッカーと野球の世界普及の違いについて、一点考慮しなければならないこと②

①から続く

さて、世界中でイギリスの経済的・軍事的影響力の強い時代、各地に在住するイギリス人だけではなく、当然ながら、イギリスと商売上の関係を持とうとした現地の人々も多くいました。
そして、イギリスエリート層との交流を潤滑にし、取引を円滑に行うために、現地エリート層も積極的にイギリスエリート層のクラブでおこなわれているさまざまな文化・習慣を受け入れていきました。
その代表的なものが、イギリス人クラブライフの中心であったスポーツ、サッカー(やラグビー、競馬など)だった訳です。

つまり、当時のサッカー(含むスポーツ)は、現在のビジネスマンにとって、ゴルフをプレーすると同じような意味を持っていたとも言えるのですね。

香港チームが最初期のアジア地域で最強を誇ったのも、イギリス領だったからこそいち早くイギリス人がサッカーを持ち込み、裕福な学生層を中心に受け入れたからでもあります。

また、欧州人って連中は、大航海時代/大侵略時代のキリスト教布教(その裏返しとしての、現地の信仰破壊)に代表されるように、自らの文化が進んだものであると自負し、それを啓蒙・伝道しなければならないと思いこんでいる訳です。
はっきり言って、余計なお世話なのですが。
そのため、当時イギリスで成立し始めた近代スポーツも啓蒙の対象になったのです。

だから、より強調してみれば、イギリスは、世界中に対して、サッカー(をはじめとするイギリス発の近代スポーツ)を、押し付けようとした、“洗脳”しようとしたとも言えるんですよね。

ただ、イギリスが各地に持ち込んだスポーツは、もちろんサッカーだけではなく、ラグビーやクリケット、競馬などもスポーツ競技としてあった訳で、その中でサッカーだけが、ここまで受容されたということは、サッカーに他の種目を上回る競技そのものとしての魅力があったことは間違いがないでしょう。

それが、よく言われるボールひとつあればできるというコスト面のハードルの低さなのか、ルールの条文=制約が少ないというプレー上のとっつき易さなのか(クリケットなんか、特によくわからへんもんね。ラグビーも、密集周辺とかわかりにくいわな)、それともプレーそのものから感じられる楽しさだったのかは、わかりませんが。

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2007/03/29

サッカーと野球の世界普及の違いについて、一点考慮しなければならないこと①

よくある野球という競技に対する批判として、世界中での普及率の低さの指摘があります。

野球がポピュラーな国は、アメリカ、カリブ海・中米諸国、それに日本含む東アジア(それでも、中国は含まれない!)程度であり、それ以外の国では、まったく見向きもされません。

一方、サッカー=FIFAに加盟する国・地域は200を超え国連加盟国よりも多い(英国が、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドに分かれている限り、絶対に国連加盟国よりも多くなっていまう)というのは有名な話です。
(ただ、今やバレーボール=FIVBやバスケットボール=FIBAに加盟する国・地域はFIFAを超えるとも言います)

実際、予選参加国・地域は、サッカーのワールドカップの場合約200に対し、野球のWBCは予選すらなく本大会出場16カ国のみ。

だから、野球で「世界」などと言うのはおこがましいと言われてしまう訳です。

たしかに、この現状の普及度の違い、これはもう否定しきれない事実です。

そして、この普及度の違いこそが、サッカーと野球の、スポーツとしての魅力の違いの証左である、ということが言われる訳です。

さて、もし、野球派を応援してあげようと思ったとしても、この指摘はなかなか否定しづらいですよね。

敢えて言えるとすれば、「世界のGDPの28%のアメリカと11%の日本で人気なんだから、スポーツビジネスとして考えれば世界の4割弱がマーケットなんだから、良いじゃないか」くらいかなぁ。

ただ、過去の歴史的経緯として、サッカーと野球に世界的な普及度に大きな差があるという理由として、考慮しなければならない点が一点だけはあるように思います。

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2007/03/27

例えば、日本テレビは、サッカーの敵なのだろうか?高校サッカー編②

①から続く

高校サッカー選手権の活性化は、当時のサッカー界にとっても大きな課題でした。

というのも、当時は、大学受験の関係で、新しく発足したインターハイの方が高校生活最後の大会として位置づけられるようになっていたからです。
インターハイ予選は夏前に終わってしまうので、技術や体力が伸びるはずの時期に、翌年4月の大学スタートまでぽっかりとブランクができ、各選手のサッカー生活にとって大きなマイナスになります。
逆に、高校選手権までサッカーを続けてくれれば、技術、体力、モチベーションとも低下することはなく、高校サッカー選手たちのレベルアップにつながり、日本サッカー界の底上げにもつながると、サッカー現場からも期待されていた訳です。

そこに救いの手を差し伸べたのが、日本テレビ・坂田氏だったのです。

もともと日本テレビの入社試験の最終面接時に、「野球をやってるのは日本とアメリカだけ。サッカーはワールドワイドなスポーツですから、これからはサッカーの時代が来ます」と言い放ったという坂田氏。

巨人とプロレスの日テレの中にあって、サッカー中継への思いを持ち続けた坂田氏は、「ゆくゆくは”夏の甲子園、冬の高校サッカー”と言われるようにしましょう」という言葉とともに、大会継続が危機を迎えていた高校サッカー選手権を讀賣新聞・日テレで引き受けて、全試合中継するという企画をスタートしました。

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2007/03/26

例えば、日本テレビは、サッカーの敵なのだろうか?高校サッカー編①

野球ファン以外、特にサッカーファンからは、日本のメディア、特にテレビ局は野球界、特にプロ野球界と一体化して、野球人気を洗脳し、他のスポーツを圧迫していると批判されがちです。

中でも、プロ野球の“中心”であるジャイアンツとの関係で、讀賣新聞・日本テレビは、特に野球の味方、サッカーの敵といった感じで、非常に評判が悪い。

しかし、本当にそうなのでしょうか?

長い間サッカーを見てきた者としては、実はそこまで思えないんですよね。

というのも、讀賣・日テレは、高校サッカー選手権、キリンカップ、トヨタカップ、そして今や評判は悪いですが当時は日本サッカー界に希望の灯をともしてくれた讀賣クラブという、サッカー界にとって重要なコンテンツを支えてきてくれた、という歴史を持っているからです。

まずは、高校サッカーに関しての日テレのかかわり方をば、少しまとめてみましょう。

2002world.com高校サッカー選手権の歴史
全国高校サッカー選手権の始まり ~第1回日本フートボール大会
日本フートボール大会から全国高校サッカー選手権への変遷

高校サッカー選手権の前身である「全国中等学校蹴球選手権大会」の第一回は、現在の毎日新聞の主催によって「日本フートボール優勝大会」として開催されました。
当初は、毎日新聞が大阪を本拠としていたこともあり、関西のサッカー界が中心となり、関西地区の代表のみが集まった大会でした。
さらに、第9回大会から地区予選が開催されるようになり、当時の日本の領土であった朝鮮半島も含め、各地区の代表が集うようになり、関西だけではなく朝鮮、広島や埼玉のチームが優勝をするようになり、名実ともに全国大会となってきました。
しかし、毎日新聞と関西サッカー界の尽力のもと、さまざまな苦労をしながらも、西宮球場・西宮競技場や大阪・長居競技場など、関西での開催が続きました。

この点から、もう一つの単純化した言説、「関西はアンチサッカー地域」というのは、歴史的に言うと、けっして正しくは無いことがわかります。

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2007/03/25

野球&メディア批判の定番パターンってどんなもんかな。

日本のテレビ局のスポーツ中継及び報道における野球の占める割合や扱われ方に不満をお持ちの方々は多い。

そのようなスタンスを前面に出しておいでの、かなりアクセス数の多い有名どころのブログとしては、例えば以下のようなところがあります。

プロ野球の視聴率を語るblogさん
プロ野球斜め読みな視点?さん
日本の国民的スポーツは野球か?それともサッカーか?さん

私も、こちらのブログはよく拝見させていただいていて、時々コメントなんぞも書かせていただきます。

もちろん私も、このブログを見て頂いたらわかるように、同じスポーツの競技の中では、サッカーやラグビー、水泳、カーリング、(あまりエントリーはしていないが)体操やハンドボールなどの方が、野球よりも圧倒的に優先度は高く、現状のメディア上のスポーツ情報環境に対してけっして100%満足している訳ではありません。

しかし、これらのブログのエントリーや書き込まれるコメントの一部は、野球とメディアが悪で、サッカーはじめとするほかのスポーツが被害者であると言うあまりにも単純な前提をもとにしていることも多く、違和感を感じることもあります。

その違和感の原因としては、現状の事実に対する見解の相違もありますが、それ以上に歴史的経緯をあまりにも踏まえていなさ過ぎるように見えるところにあります。

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2007/02/21

野球の人気は、本当に洗脳だったのか?

さて、ちょっと書いてみると言いながら、なかなか筆の進まなかった「“野球”対“サッカー”」議論についての考察ですが、ようやくいくつかエントリーをしてみます。

まず、今回は、野球に対しての批判のひとつの典型例としてよくある、「日本に野球の人気はメディア(とアメリカ)の洗脳」という言い方について考えてみます。

これに関しては、
過去数十年、野球がたしかに否定しきれない人気を持っていた点についてメディアが与えた影響の議論と、
現在、明らかに人気が低迷し始めている中での、それでも過剰に野球に固執しているように見える(それを、「防衛軍」と称することもある)メディアの行動に関する議論は
十分に分けた方が良いと、私は思っています。

今のマスメディア、特にテレビを中心とする、野球に関するかなり偏った言説は、(特に古館の『報道ステーション』を代表に)たしかに限度を超えている部分はあり、かなり胡散臭い状況にあります。
これを見て、アンチの方が、メディアによる野球洗脳という表現をすることも、ある程度は仕方がないかなとも思います。

しかし、では、過去数十年の野球の人気までが、メディアによる“洗脳”の結果による、外部からつくられた砂上の楼閣、幻想であったのでしょうか。
今の野球人気の長期低落傾向は、“洗脳”が解けたということなのでしょうか。

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2007/02/13

わずか高速道路2kmで救える難病患者たち(2)

幸い、特定疾患治療研究事業の対象疾患からのパーキンソン病及び潰瘍性大腸炎の「適用除外」は見送りとなった。
しかし、昨今の政府の他の施策、例えば障害者自立支援法なども見ていると、下手すれば、またぞろすぐ、適用除外の疾患を拡大し、難病への医療費補助を縮小するという動きがおこりそうに思えてしまう。

財政再建のために、それだけ問題になっている、特定疾患治療研究事業の年間の公費負担総予算額は、約240億円とのこと。
また、障害者自立支援法の下での自己負担・応益負担の導入で、節約できる税金は、こちらも年間250億円程度だとのことだ(ある政治家の国政報告会での発言からのメモです)。

この240億円、250億円という金額は、絶対額として見れば、たしかに大きなものであり、きわめて厳しい財政状況の中で、もちろん無視してよいものではありません。

でも、一方では、多くの政府地方位自治体の浪費を見ていると、もっと他にこの金額を捻出する方法はあるのではないだろうか、という疑問も起こってきます。

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2007/02/12

わずか高速道路2kmで救える難病患者たち(1)

政治的な話題に関してのエントリーはあまり得意ではないのですが、限られた同じ費用で何を優先すべきなのかという点で、自分の中では、昨日エントリーした募金の件に関連している問題なので、ちょっと書いてみます。

日本の医療施策として、「特定疾患治療研究事業」という難病患者の医療費の助成制度があります。
現在の健康保険診療では、治療費の自己負担分は一般に3割相当となっていますが、「原因不明、治療方法未確立であり、かつ後遺症を残すおそれが少なくない疾病」を対象に、その自己負担分の全額または一部を公費負担として助成しています。
現在は、45疾患、約54万人がこの制度の支援対象となっているとのことです。

しかし、患者数の増加で公費負担が膨らんだため、昨年夏から厚生労働省は対象の見直しを進め、昨年12月の段階に潰瘍性大腸炎とパーキンソン病について公費負担の適用範囲縮小を発表しました。

朝日新聞記事
讀賣新聞記事

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2007/02/11

難病児の手術費用募金について考える

一応、騒ぎもおさまったようなので、もうエントリーしてもいいだろう。

昨年の終盤、ネット界の一部で批判的言辞にさらされた事件として、海外、特に米国での臓器移植手術に頼らざるを得ない難病児への手術費用支援の募金「〇〇ちゃんを救う会」に関する問題(批判派からは「死ぬ死ぬ詐欺」という表現も)があった。
昨年後半からいくつかの募金運動が並立しているが、その中でも大きな批判を生むきっかけとなった個別事例が、今年の正月の毎日新聞で、ネット批判と言うスタンスでその顛末が再掲載されたので、今まで知らなかった人も気がついたかもしれない。

この記事のせいで、再度火がついた感もあったが、とりあえずは手術も成功したらしく、ひと段落したというところか。
(批判していた人も、一部を除けば海外での移植手術の是非と募金の方法論に関しての疑義を投げかけていただけだったので、難病児の手術が成功に終わったことには喜んではいるようだ。)

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2007/02/07

被害者参加裁判制度は、本当に大丈夫なのか?

当ブログでは、あんまり、政治時事ネタについてはエントリーをしてきていなかった。

例えば、柳沢厚生労働大臣の「“女は子どもを産む機械”発言」とやらも、多くのブログでネタになっているようだが、あまりエントリーのネタとしては、食指が動かない。
もちろん少子化に対する厚生行政について、考える部分もあるのだが、今のメディアの報道を発端とするネット界でのやりとりは当該文脈の中での柳沢大臣の言葉遣いの問題や、厚生行政の不備に対するきちんとした批判という以上に、メディアのフレームアップ機能の暴走による議題設定に本質的に大きなずれがあり、辟易しているという方が事実だ。

しかし、そんな中でも、最近のニュースで非常に気になり、しかもメディアの議題設定がきちんとなされていないものが一件あったので、それについて、少し触れておこうと思う。

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2007/01/15

一部野球派対一部サッカー派の批判合戦に思う(その2)

例えば、よくテレビ番組などで、UFOだのテレパシーだの霊現象だのの超常現象の存在に関して、討論をするものがある。
存在を主張する側のほとんどは、科学的論理的にまともに検討するに値しない主張をするトンデモさんたち(例えば、韮澤潤一郎)がいる。
まあ、一部野球派によるサッカー誹謗みたいなレベルの低いものだ。

それに対しては、もちろん批判がされるべきだが、その批判をおこなう際には、ひとつひとつの事例の事実検証について、論理的科学的におこなわなければならない。

しかし、その中で、大槻義彦教授という人が、「そんなもんは、すべてプラズマで説明できる」という批判をしていたことがあった。
“超常現象”の中には、もちろんプラズマで説明できることもあるだろう。
だが、もちろん、プラズマなんかとまったく関係のない、プラズマを持ち出すまでも無く論破しうる“超常現象と主張される出来事”もある。

例えば、単なるマジック、トリックだったということもあるので、主張された“超常現象”の事実を、もっと個別に、クリティカルに、論理的に、科学的に、慎重に、批判をおこなわないといけない訳だ。

なんでもかんでもプラズマという主張は、なんでもかんでも霊の力とか宇宙人、という主張と、実はかわりはない。
そのため、大槻教授は、“超常現象”に対する批判側ではあるのだが、この主張一点張りでは「批判側も“超常現象”派側と同じ穴のムジナ」と一般の方に思われかねず、批判側の中でもより論理的な批判的検証を主張する人にとっては、はっきり言って迷惑になりかねなかった。(テレビ番組での編集上、そうなっているという話もあるので、大槻教授だけに責めを帰することはできないかもしれませんが)

それと同様に、野球対サッカーの言説の中で、一部野球側の誹謗と同じレベルでのやり取りをしてしまうと、ほかの人、つまりこの場合は野球ファン及びサッカーファン以外のスポーツファンから見た時に、「野球ファンもサッカーファンもお互い誹謗しあうレベルの低い奴らやん」という風に受け止められてしまい、よりロジカルなサッカーファンから言うと、はっきり言って迷惑にもなりかねない。

また、サッカーファンは野球ファンに対して、報道面について被害者意識があるのかもしれないが、じつは他のスポーツから見た時に、サッカーは野球と並んで、その質はともかく報道量的には十分に優遇されているスポーツであるのは否めない。
少なくとも、それぞれの局(フジテレビ系でも「すぽると」内で『マンデーフットボール』がある)で毎週専門番組がある種目はほかにはない。
野球との比較で、現状に対する不満をサッカーファン側があまりに言いすぎると、他のスポーツファンから見た時に、「野球と並んで、めぐまれているくせに、サッカーファン鬱陶しい」になりかねないと思うのだ。

だから、もし一部“野球側”から、どんな挑発的な誹謗言説があったとしても、そこには謙虚に、かつ泰然自若として迎え撃ち、“サッカー側”からは淡々と事実の積み上げを示したり、きちんとロジカルにクリティカルに論を積み上げたり、あとはうまくユーモアを使うことじゃないかな。

例えば、プロ野球選手の“銭闘”の際の間抜けな主張に関しては、こちらの方(スポーツ見る者語る者さん フモフモコラムさん)のような、突っ込みの仕方あたりが良いんじゃないかな。

そうすれば、外から見る人、他のスポーツファンは、どちらに余裕があり、どちらが優位なのか、おのずとわかってもらえると思うのですよ。

ということで、今後、気が向いたら、ちょっと“野球対サッカー”の中でいくつかある典型的な言説に関して、できる限りの批判的検証ができればと考えている。

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2007/01/14

一部野球派対一部サッカー派の批判合戦に思う(その1)

またしても他のブログにおせっかいなことをしてしまった。
こちらのブログ日本の国民的スポーツは野球か?それともサッカーか?さんというサッカーファンの立場から、野球(というスポーツ)に対する批判的なブログに対して、コメント欄でたしなめる的な書き込みをした(例えば、このエントリー)。

私のブログの過去エントリーを少し読んでいただいたらわかるように、私はスポーツファンであり、競技種目の優先順位としては、サッカーやラグビー、水泳、この一年はカーリング(笑)とかが高く、野球はかなり低い。
だから、本来はどちらかと言うと、野球寄りというよりも、圧倒的にサッカー寄りである。

しかし、野球、特に「プロ野球の経営」と「野球に関するメディア報道」に問題があり、批判すべきだからと言っても、その批判をする際には、きちんと妥当性のあるエビデンスの採用と、それにもとづくできるだけ論理的な積み上げをすべきだと、私は考える。
そこで、時々、他のブログへ、論理的ではない野球誹謗をたしなめるコメント書き込みをしたりする。

そのせいか、時々、「焼豚(ネット上で、野球ファンのことを揶揄する表現)のくせに、偉そうな書き込みするな・・・」みたいなメールが届くこともあるが、女子サッカーまで応援しに見に行く私が、なんで焼豚やねん・・・。

ま、それは置いておいて、スポーツ好きの私としては、現在の日本のスポーツの状況、特にメディア報道の内容、質について、さらにその中でも大きな地位を占めるプロ野球含む野球界のあり方(運営面、経営面、メディア報道等)については大きな問題があることは否めない事実であり、それに対する批判は、いくらあっても良いと考えている。
また、一部の「過剰に野球側に立ったメディア報道」や「プロ野球OBの一部評論家」(例えば、デーブ大久保、金村)などの言説が、他のスポーツ、特にサッカーに対して、エビデンスとして何の妥当性もない事実、いや事実ですらないかもしれないことをベースに、なにもクリティカルにつみあげをしていない、脊髄反射レベルの誹謗の垂れ流しのような内容になっていることが多いのも事実。
サッカーファンとして、そんな糞みたいな奴らの言説に反論するのに、そんなまっとうなプロセスを踏まなくてもよい、という意見もわからないではない。

しかし、相手のレベルがそんなんだからこそ、同じレベルに陥らないように、糞言説を反面教師にしてほしいと思うのだ。

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2007/01/04

東京メディアの偏向に抵抗するひとつの手段「47NEWS」

東京のメディアが全国画一的に流す情報の多様性の無さ、そしてある種の偏向性に不満を持っているのは、プロ野球偏向やジャイアンツ偏向を嫌悪するスポーツ好きの方だけではありません。

例えば、こちらの方(東京マスコミの偏向報道さん)は、東京メディアの東京以外の地域、特に関西・大阪に対する報道の型による地域差別的な視点に対しての検証をされています。

もちろん、関西メディアも、関西ならではの画一性(タイガース、吉本、たかじん、上沼)があり、他人のことを言えた義理ではありません。
しかし、東京のメディアとは異なる方向性の情報内容も多く、東京発全国ネットの内容と関西ローカルの内容に並行で触れることにより、少なくとも複眼的にはなるのかな、とは思います。

この複眼的なメディア接触は、北海道から九州・沖縄まで、関東地方以外の全ての地域に当てはまると思います。

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2006/08/27

「ハンカチ王子」とやらの件で、よそのブログに迷惑をかけた件について、自分なりに総括してみた

よく訪問して、拝見している
「プロ野球斜め読みな視点」さんのblogの
あるエントリーに対する私の批判的なコメントが、
こちらも、いつも拝見している
「プロ野球の視聴率を語るblog」さんのところも
含めて、アンチの方々のコメント引用なども招い
てしまい、ちょっとご迷惑をかけてしまったようだ。

ちょっとそれに関して、アンサーエントリーを
しておかなければならないと思う。

もともとの「プロ野球斜め読みな視点」さんの
エントリーは、コチラでした。

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2006/08/17

アニメ映画『時をかける少女』と『ゲド戦記』をめぐる言説(その2)

(その1)からの続き

さて、あまり宣伝もされていない本作がけっこう
混んでいたのは、内容のよさが口コミで広がって
いるのかな、昔のウォン・カーワイの香港映画み
たいなもんかなと思ったが、「あ、そうか、今や
ネットがあるんだ」と思いなおし、ググッてみたら、
やはり、ネット界で、けっこうな話題になっている
ようですネ。

「ゲド戦記」や「ブレイブ・ストーリー」といったテレ
ビ局とがっつり組んだブロックバスター型大作ア
ニメと比較し、その作品の良質さ(翻って、大作の
方の出来の悪さ)が強調され、にも関わらず大作
の観客動員が好調でマーケティング上ヒットして
いることに違和感を感じているエントリーがたくさ
んありますね。

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2006/08/15

「戦犯」と言う言葉を、安易に使うべきではない

こんな日だから、少し書いておきたい。

よくスポーツ報道で、「戦犯(“戦争犯罪”ではなく、
“戦争犯罪人”の略)」という言葉を使う。

最近では、ドイツワールドカップの日本代表の敗退
時に、クロアチア戦で絶対に決めなければならない
シュートをはずした柳沢であったり、体調不良の関
係もあったのかチームの中心に据えられながら冴
えないプレーに終始した中村俊輔、もちろんジーコ
監督の名前が「戦犯」として挙げられた。
また、中田ヒデこそが「戦犯」なのか、ヒデ以外が
「戦犯」なのか、ということで、サッカー論、日本代
表の戦術論として、議論もされたりもしていた。

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2006/08/07

田嶋陽子の頭の中では、日本の家庭はメイド喫茶なのかっ?

私は、関西人ではありますが、やしきたかじん
を決して好きではない。

まだ、芸能や音楽、テレビ番組あたりまでにつ
いてくらいなら分かるのだが、政治や経済、ス
ポーツについての、あいつのあんなに偉そうな
暴言妄言を、そんなにありがたがって聞く奴が
なぜそんなにいるのかが、私にはわからない。

ただ、新聞の番組欄で、「たかじんのそこまで
言って委員会」
で、亀田のこの間のボクシング
王座決定戦の判定について“本音”の発言と
やらが聴けるということなので、久しぶりに見
てみた。

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2006/07/01

今日から表象文化論学会

既存の学問や芸術のジャンルを超えて、新しい
人文科学的な知の開拓を目指す表象文化論学会
の第一回大会が、本日から開催されます。

その設立趣意はコチラ

ビジュアル・カルチャー・スタディー
カルチュラル・スタディーズ
さらには文化人類学といった、もともと総合的
学際的なジャンルをさらに横断的に包含することを
目標とするのでしょうか。

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2006/05/05

日本を愛する一歩なのか、京都市中心部の高さ制限強化ようやく

花の寺・勝持寺の参道付近の西山大原野の
環境を破壊しかねない京都第2外環状道路
について、“日本ならでは”の文化的景観を
守れなくて、何が国を愛するだ、と思ってし
まう、というエントリーをしました。

それに関連するようなニュースとして、先月
4月19日、京都市の桝本市長の定例記者
会見で、2007年度から京都市が都心部
の市街化区域全域で、建物の高さ規制を
見直し、強化することを明らかにしました。

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2006/05/02

興味深い試み、東京都のDUOリーグ

日本スポーツ界の特徴である学校の運動部の弊害
の一つとして、『補欠』という存在があります。

例えば、野球で言えば横浜高校や仙台育英高校、
サッカーでも国見高校や市立船橋、ラグビーなら
佐賀工業とか大阪工大高などの強豪校、名門校の
多くは、それこそ部員が100名もいて、一校で
5軍6軍までできるほどの部員数です。

しかし、2軍以下というのは、練習では球拾い、
公式戦に関してはスタンドでの応援などを強いら
れて、ロクに試合に出場出来ません。

大阪工大高の1年生からレギュラーCTBであった
元木選手だとか、国見高で1年生からエースFW
だった平山選手とポジションのかぶった選手など
は、3年間で何試合経験できたでしょう?

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2006/04/23

花の寺で考える、日本を愛するってことは、どういうことなんだろう。

先日紹介した京都は西山の“花の寺”勝持寺

例えば、境内奥の、本坊的な清虚亭と呼ばれる
抹茶席の一角の扉に、こんな透かし彫り(?)が。

Dsc05233

この美意識。
これこそが、日本。

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2006/03/26

意外と冷静な記事も多いと思うよ、WBC報道。

で、さらにWBC、続けます。
なんか「『野球万歳!』みたいな提灯記事やニュースばっかりで
ふざけるな!」というネット上での言論も多いようなのですが、
私が見てる範囲では、そんなことは無いのかなぁ、と思えます。

もちろん、アホみたいな煽りはいっぱいあります。
でも、WBCに関する報道の中で、ちゃんと大会そのものの抱える
問題、野球の国際普及の抱える問題、そして日本の野球に関す
る問題も、それなりに触れているものは多く見ることができました。

もちろん、問題提起といいつつ、その中に、その掘り込み方が
浅いもの、的外れなものもありましたが、意図的に課題をまったく
隠す、と言うことでは無かったかと。

で、例えば、神戸新聞に掲載された記事を引用いたします。

第1回WBC総括

世界大会「一歩」に意義
 課題残すも道筋示す
 今、4分の3世紀に近い時を超えて開かれた「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)が、形こそ違うものの、正力の、そして日本の世界に向けた夢を実現させた。欠陥が多かったという運営面での酷評はある。しかし、そのことはひとまず置き、積年の思いが実った大会で日本が頂点に立ったことは、時代を画する出来事として受け止めていいかもしれない。
 優勝の意義は深い。メジャーの選手が集結したとは言えないまでも、参加チームに一線級の大リーガーが散った。米国に1度、韓国には2度も敗れはした。しかし、キューバを倒しての優勝は投手力を中心にした日本の野球が、世界に伍するということを証明して見せた。村上雅則が渡米してから42年がたち、野茂英雄の挑戦から11年の歳月が流れている。時がもたらした熟成はプロの一流選手が集う大会を立ち上げさせ、その中で日本代表が優秀性を発揮したことに感慨は大きい。
 19日の韓国との準決勝では関東地区の瞬間最高視聴率が50%を超すという驚きの数字も生まれた。球界は一昨年の再編騒動に対するファンの不信感、巨人の人気低迷などから大きな転換期を迎えているといわれる。その状況下での高視聴率は、国民的娯楽とされるプロ野球が根幹のところでは大きな支持を失っていないことを表している。
 「世界一」と浮かれるのは早すぎる。WBCに解決しなければならないいくつもの問題があることも承知している。それでも誕生したばかりの大会が、将来的に真の世界一を争うイベントになる兆しは見られた。サッカーのワールドカップの規模とは比べられない。しかし、局地的な規模でも野球国の選手が名誉と意地を懸け、ファンが熱狂する刺激的な戦いにはなろう。あえて言えば日本の勝利より、その歴史的な大会がはじめったことに、より大きな意義がある。

この記事のライターは、共同通信運動部編集委員の石田康博さん。
少し突っ込みどころもあるが、比較的冷静な評だと思う。

大会に関わる部分では
欠陥が多かったという運営面での酷評」とも書いているし、
将来的に真の世界一を争うイベントになる兆し」とも書いてあるし、
局地的な規模」とちゃんと書いてある。

また、日本の優勝についても
「日本の野球が、世界に伍する」とか、
「『世界一』と浮かれるのは早すぎる」といったように、
能天気な世界一自慢にはなっていない。

フジテレビの「すぽると」や、テレビ東京の「スポ魂!」なんかでも、
比較的ちゃんとした総括はあった。


サッカー日本代表のジーコ監督にコメントさせたのは、評判が
あまりよろしくないようだが、例えば下手したら野球以上に局地的
にしか本格的な普及をしていない
(大英連邦+フランス+ポリネシ
アン諸国。日本は特別、あとアルゼンチン)ラグビーでも、2003の
ラグビーワールドカップにイングランドが優勝した際に、サッカーの
イングランド代表のエリクソン監督や、ベッカムなんかにコメント取り
まくっていた訳で(イングランドのメディアが)。
ラグビーファンから言うと、あんまり批判できんのよなぁ。

サッカーと野球が日本の二大スポーツと認識しているから、一方の
活躍に対して、もう一方のコメントを取ったのじゃないのん?
きっと6月になると、王監督にサッカー日本代表へのメッセージとか
取りに行くんじゃないかな。
それは、別にいいんじゃないの?

<本エントリーのTB先>
S氏の時事問題 さん
川の果ての更に果てにサン
サカー日本代表.comさん
Jリーグの観客動員数を語るblogさん
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WBC日本優勝後の煽りあいはもう良いから、一息ついて冷静に語りましょう。

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、野球日本代表が優勝。
しかも、その準決勝、決勝線が、たまたま日本のお休みの昼間、と
いう好条件もあり、野球の中継として、ひさしぶりに非常に高い視聴
率を叩き出した。

準決勝は、平均36.2%(サンスポ)
決勝戦は、平均43.4%(サンスポ)

で、ここぞとばかりに、報道や、ネット内で、「やっぱりプロ野球は
面白い」「日本人には野球」という言論が繰り出されてきた。
それに対して、アンチ(あんまりこういう言い方はしたくないが、
そう言わざるを得ない表現を繰り出す方も多い)は、「今回は、所
詮ナショナリズム」「野球メディアが、あれだけ煽れば当然」「巨人
戦の視聴率をお楽しみに」などと言った煽り返しをしたりしている。

決勝当日、さらにその後数日の「報道ステーション」での古館の
最低なコメント内容など、たしかに、野球の優先順位の低い人間
から見ると、辟易とするものも多かった。

また、例えば、今日のよみうりテレビの午後4:30~からセリーグ
開幕前阪神特番として、『球春到来!プロ野球応援宣言!!
 野球はやっぱり面白い 世界一の日本プロ野球を熱くする
男達SP』と、まぁ予想通りの惹句も登場。
一部番組のはしゃぎすぎは、なんだかなぁとも思わないではない。

ただ、今回、アジア地区ラウンドの韓国戦、二次ラウンドの韓国戦、
アメリカ戦、準決勝に決勝と、日本がらみの多くの試合(他国同士
の試合までは見ていない)は、一スポーツとして見た時にも、十分
に面白いものだったと思う。

「やっぱり日本人には、野球」などとまでは言わない。
しかし、ある程度の年代までの日本人は、テレビや遊びも通じて、
野球の競技に関する“見る目”はある程度養われていると言っても
良いだろう。
そんな目から見ても、日本選手たちのプレーはなかなか魅力的
だったし、ゲームのクオリティとしてもかなり高く、また野球と言う
スポーツの持つプラスの魅力を十二分に発揮してくれたのでは
なかったろうか。
このレベルのゲームを繰り広げてくれると素直に魅力的で楽しい
と思える。

だから、今回の件では、
・野球というスポーツの魅力
・野球という競技の持つ(世界レベルでの)普及構造の問題
・WBCの大会そのものの運営問題
・日本におけるプロ野球のビジネスシステムの課題
・日本における野球の人気の動向
・今大会の日本選手のプレーぶり
・メディアでの報道の量の偏りの問題
・メディアでの報道の質の偏りの問題
などなどは、きちんと分けて語るべきだと思う。

<本エントリーのTB先>
局の独り言。さん
プロ野球の視聴率を語るblogさん
SHODO(衝動)さん
放送局の裏の裏。さん
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2006/03/07

映画『ホテル・ルワンダ』を見て、考え込む(2)

しかし、この映画で描かれているルセサバギナ氏の姿は、
超人的な力で弱者を救うハリウッド的スーパーヒーローで
はない。本人も弱者でしかなく、ある意味では、他者の救
いの手を待つしかない存在だ。

だが、そのような中でも、その救いの手が届く可能性を少
しでも高めるために、自らの行い得ることの極限まで行う。

ここにこそ、このストーリーの感動の源泉と教訓がある。
まさに、『自助論』に言う「天は自ら助けるものを助く」姿だ。
それが、結果として、多くの人を救ったのだ。

だから、この映画が、私に問いかけてきたものは、まずは、
「同じようなとてつもなく困難な状況になった時に、他人を救
えるか?」ではなく、「同じようなとてつもなく困難な状況に
なった時に、あなたはルセサバギナ氏のように、諦めずに
アクティブに行動を取り続けることができるか?」
ということ
のような気がしている。

そして「とてつもなく困難な状況」というのは、民族虐殺のよ
うな場面だけではなく、例えば、映画「生きてこそ」のアンデ
ス山中への飛行機の不時着であったり、それこそ「1リットル
の涙」
のとてつもない難病であったり、まで含めて考えるべき
なんだと思う。

あなたは、極限的な状況に追い込まれたときに、どこまで
アクティブに行動することができるか?
諦めずに、一歩ずつでも行動することができるのか?

私にとって響いたのは、まずはこの点だ。


そして、もう一点。
ここで描かれたのは、民族対立の感情が、極限まで行き着
いてしまっているという状況。
しかし、不慮の事故とか難病とか避けられないものとは違い、
民族虐殺が起こると言うこんな極限的な状況は、そこに至ら
ない、そこに追い込まれないための前段階の努力の方が、
本来はもっと必要な訳だ。

“融和”という言葉、“共生”という言葉は、最近の世界情勢
を見るに、どうにも甘ったるいようにも感じられるのだが、
それでもどこかで“憎しみ”の状況への歯止めは必要だ。

だから、
直接命を救ったルセサバギナ氏、シンドラー氏、杉原千畝氏
らの行動を称えると同時に、
では
なんで、民族という属性だけで括られた他者を、ここまで憎む
ことができるのか?
そんな“憎しみ”の状況を生み出してしまうものは何なのか?
こういったことを問わなければならないのだと思う。

そして、それを避けるための方法は何か、ということを問わな
ければならないのだと思う。


さて、そんなことを考えているタイミングで、以下のような
フォーラムが、千里の国立民俗学博物館で開催されることを
知った。


ジェノサイド後の社会の再編成

こちらのフォーラムは、グアテマラの大量虐殺をとりあげ、
そこで実践されている開発プログラムを通して、民族虐殺後
の社会の再編成を考えるというのが主題。

会場】国立民族学博物館第4セミナー室
開催日時】3月11日(土)13時30分~18時00分
参加費】無料
申込み】申込み不要、当日先着80名
問合せ先】国立民族学博物館 関研究室
     TEL:06-6878-8252 
     e-mail:sekiken@idc.minpaku.ac.jp

<本エントリーのTB先>
まずは、この映画の日本公開にこぎつけた「『ホテル・ルワ
ンダ』日本公開を応援する会」代表に敬意を表してTB。
『ホテル・ルワンダ』公開まで続ける活動日誌さん

そのほか、先行して感想をUPされている方々にTB。
アロハ坊主の日がな一日さん
お玉おばさんでもわかる政治のお話サン
[K]こあら日記さん
ココロにおいしいシネマさん
シネマコミュニケーターmori2の“シネマ雑記帳”さん
そのうちやりますって・・・ さん
茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~さん
とりあえずジャンプ・カット!さん
梟通信~ホンの戯言さん

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映画『ホテル・ルワンダ』を見て、考え込む(1)

映画「ホテル・ルワンダ」を見た。
20060307movie

1994年に、アフリカのルワンダで起きた、民族分裂にともなう
大虐殺時に起こった一人の勇気ある行動をもとにした映画。

こんなことをよそ者である日本人が書くと、今でもツチ及びフ
ツのアイデンティティを誇りにしている方々には失礼になるの
かもしれないが、ツチとフツは、生物学的にも、また言語、宗
教的にも、異なる民族とは思えないものらしい。
(ただ、今のルワンダでは、一切の民族別証明を排除した改革
 と教育プログラムが実施され、フツ、ツチという用語の使用す
 らも、厳禁となっているらしいので、問題はないのかな)


19世紀ごろから徐々に「フツ族」「ツチ族」として分かれ始め
た両者を、決定的に分裂に追いやったのは、ここでもご多分
に漏れずヨーロッパの植民地支配。

特に、第一次世界大戦後に、ルワンダを支配下におさめた
ベルギーが、「よりヨーロッパ人に近い容姿」を持っていると
して少数派「ツチ族」を優遇。
さらには、すべてのルワンダ人を「フツ族」、「ツチ族」、
「トゥワ族」に分類し、人種が記されたIDカードまで発行し、
また教育(それも差別的なものだったらしい)を通じて、“民
族”間の分裂を急激に深めていった。

その結果、反目しあうようになったツチとフツは、ベルギーか
らの独立のプロセスの中で、支配者ベルギーに寄り添うカタチ
での少数支配者であったツチへの、フツの反乱、支配権獲得。
さらには、フツの中でも強硬派による軍事クーデター、ツチへ
の弾圧。それに対抗するツチ中心のルワンダ愛国戦線(RPF)
の反乱といったかたちで、お互いに対する憎悪を強めていき、
ついには、内戦状態となった。

そして、フツの大統領の飛行機撃墜事件をきっかけに、多数派
フツによる少数派ツチの大量虐殺がはじまる。
ただツチであるというだけで、殺されていく。
一方、RPFが反攻の末、支配した地域では、フツに対する「民
族浄化」も始まる。
あとで明らかになるが、約100日間で、ルワンダ国民の10人に
1人、80万人以上が虐殺されたという。

この事態の中、ルワンダの首都キガリ屈指の高級ホテル、ミル
コリンホテルの管理を任されたポール・ルセサバギナ氏。
彼が、この物語の主人公。
ルセサバギナ氏の行動は、民族虐殺の波の中で、大勢の人の命
を救った個人と言うことで「アフリカのシンドラー」とも言わ
れるそうだ。

最初の動機は、ツチである妻及び親戚を救いたいという一点
だったように思う。
しかし、ホテル内に逃げ込んできた1,000名以上もの人を見て、
頼られるうちに、何があろうとお客様を守ろうとするホテルマン
としての矜持。
そして、人間として当たり前の隣人愛。
この二つが、彼の尋常で無い勇気と行動力を生み出す。
何か不穏な事態が起こった時に助けになればと準備をしてきた
高級ホテルの支配人として蓄積してきたさまざまなコネクショ
ンを駆使し、ホテルそのものを守り、最終的には、避難民全員
の難民キャンプへの脱出を実現することとなった。

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2006/03/03

こんな本を読み始めた。

スポーツ文化の経済史。200603031958.jpg

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2006/02/23

営利企業への問題提起映画「ザ・コーポレーション」、應典院にて上映会!

関西のアートNPO界では著名な應典院秋田光彦
住職
から案内が来ました。

転載歓迎と言うことなので、ご紹介いたします。


今度、應典院で同志社大と一緒に映画をやります。私、試写で見ましたが、相当中身の「濃い」内容で、お勧めです。
企業社会論だけでなく、地域共生とかグローバリゼーション、社会広告、消費の心理、非営利の経営論など、いろいろな見方のできるドキュメンタリーです。問題の発見、整理にもなります。ぜひご鑑賞ください。

コミュニティシネマシリーズVOL3として 映画「ザ・コーポレーション」プレミア上映とダイアログを行います。
「企業と市民によるソーシャル・イノベーションは可能か」
映画「ザ・コーポレーション」は、昨年末より東京で大ヒットしている、カナダ発の異色のドキュメンタリー映画。 耐震設計偽装問題やライブドア事件など相次ぐ今だからこそ、目からウロコの問題作として話題です。 当日は、一般公開を前に映画のプレミア上映と、「企業と社会」の問題を市民の視点からどうとらえるべきか、 刺激的な論戦を展開します。 あなたとともに「ソーシャル・イノベーション」を考える貴重な場となることを願い、開催します。
「これ、すごいよ、必見」(坂本龍一)
《映画「ザ・コーポレーション」情報》 
【メッセージ】 CSR (企業の社会的責任)という言葉が巷間を賑わせるように企業は、いまや収益だけでなく、環境や社会的側面も、経営の全プロセスに組み入れることが、21世紀の企業競争力の源泉となろうとしています。 それはまた、これからの企業経営にとって企業サイドからの変革だけでなく、市民サイドからの変革が求められていることの証左でもあります。 “資本主義社会サバイバルシネマ”と銘打った映画「ザ・コーポレーション」は、政治システムを超えてグローバル化した企業の正体を数多くの貴重な証言によって浮き彫りにしながら、日々の暮らしや文化が市場によって支配されているのではないかという問題を提起します。 企業を変えることは、社会を変えることに他なりません。それは企業だけが負う責任ではなく、私たち市民一人ひとりの応答と参加の責任であり、両者の協働関係によるCSR はよい社会を創り出す「ソーシャル・イノベーション」を実現していく上で重要な幹のひとつに位置づけられるものといっていいでしょう。同時に、いま日本の新しい経営システムとして誕生しつつある、コミュニティビジネスや社会起業の透視図としても、この映画から学ぶものは少なくありません。 一方的な企業糾弾という壁を超え、企業の変革を通して、私たち市民に何ができるのか、この映画が新しい「ソーシャル・イノベーション」を考える貴重な契機となることを願ってやみません。

【映画上映概要】
■タイトル:映画「ザ・コーポレーション」プレミア上映
        「企業と市民によるソーシャル・イノベーションは可能か」
■日時:2006年3月10日(金)18:00開演(21:40閉会予定)
■会場:應典院本堂ホール(地下鉄日本橋、谷町九丁目より徒歩8分)
■主催:應典院寺町倶楽部
■共催:同志社大学大学院総合政策科学研究科 
■協力:アップリンク・シネ・ヌーヴォ・edge実行委員会
■後援:社会福祉法人大阪ボランティア協会・
     特定非営利活動法人大阪NPOセンター・
     特定非営利活動法人きょうとNPOセンター
     特定非営利活動法人関西国際交流団体協議会
■料金:1,800円(前売り券1,500円) 学生1,500円
     企業の社長は割引 1,000円(名刺を提示)

----------------------------
【スケジュール&ダイアログ】
18:00 開会の辞
18:05 映画「ザ・コーポレーション」上映
20:30 休憩
20:40 ダイアログ
「企業と市民によるソーシャルイノベーションは可能か」
ゲスト:新川 達郎氏(同志社大学大学院総合政策科学研究科長・教授)
    田村 太郎氏(edge実行委員会・実行委員長)
コーディネーター:山口 洋典(財団法人大学コンソーシアム京都研究主幹)※
          ※2006年度より應典院主幹就任予定
21:40 終了
---------------------------

<本エントリーのTB先>
先に東京での上映をご覧になって感想をエントリーされて
いでの方々。
どうやらブログを持っている人なら、感想を書いてトラック
バックするという条件で試写会に行けたらしいですね。
おそらく音楽・映画に関する徒然書きサン
くだらないことに愛を込めて・・・blogさん
Takuya in Tokyoさん
デートでお出かけ♪さん
日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~サン
弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版さん

小暮先生の
アーツに であう には  ∝∝京都橘大学の片すみで∝∝
では、「株主のためが4番目」に位置づけられている
ジョンソンエンドジョンソンの社是を紹介されておいです。
本映画で描かれている営利企業の姿に対して、ある意
味でのアンチテーゼになり得るのでしょうか。

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2006/01/26

難病ALSの治療法模索のために、14ccの血液を!

先日のALS患者の藤本栄さんに関するエントリーで
TBさせていただいたstyle-TKさんのblog、
ALS、そして、僕の生きる道に、以下のような内容の
エントリーがあったので、紹介させていただきます。

文部科学省のオーダーメイド医療実現化プロジェクト

その目的は、不治の病とされている難病の患者さんm
約30万人のDNA及び血清資料をバイオバンクへ集めて、
遺伝子レベルで、薬剤の効果、副作用などの関係を
明らかにしたり、病気との関係を解析し、治療方法等を
確立していこうとする国家プロジェクトです。
平成15年から平成19年までの5年間をかけて、約200億
円の予算を予定しているそうです。
国のプロジェクトにも、良いものはありますね。

その対象となっている難病は、コチラのリスト

で、ALS(筋委縮性側索硬化症)も、このプロジェクトの
対象となっているのですが、本プロジェクトを進めるために
必要な最低限の協力者数に到達していないそうです。

ALSの患者の参加数は、平成17年度11月現在で、
699名。
研究の精度を確保するには、1000名規模で行う必要が
あり、残り 301名 以上の患者の参加が必要だそうです。
ordermade

本Blogをご覧になっている方の中に、ALSの患者の
方がどれだけいらっしゃるかどうか分かりませんが、
知人まで広げると少しはいらっしゃるかもしれません。

具体的には、メディカルコーディネーターとコンタクト
を取った上で、患者の方にプロジェクトの内容を説明し、
十分に理解していただいた上で、文書にもとづく同意
を取得した後に、参加していただくそうです。
参加に同意いただいた患者の方から、14ccの血液を
採血します。患者の方の事情によって、14cc採血でき
ない場合は、無理のかからない範囲での採血量だそ
うです。
また、薬剤の効果、副作用などの関係を調べるために
も、診療情報も提供いただいて、利用するそうです。
年齢や性別に制限はありません。

もし、知人にALSの患者の方がいらっしゃる方は、
ぜひ、声をかけていただいて、本プロジェクトへの多く
の方の参加を願います。

<本エントリーのTB先>
ブログで情報収集!Blog-Headlineの
筋萎縮性側索硬化症(ALS)のエントリーにTB

お父様がALSで闘病中のたまコロの聞いて聞いて!!さん
も、お父様への本プロジェクトへの参加を説得しようと
されておいでです。
ALSに罹患してしまったお母様の介護をされておいでの
娘さんのブログさん。お母様はすでに本プロジェクトに
参加をされておいでのようです。

ご本人がALSを闘病されておいでの
難病ALSとの付き合い方教えますサン、
@Voiceさん、
オルフェの日記 さん

難病相談・支援員FROM佐賀さんの
「ALS患者・家族の会」のエントリーと、
最新エントリーにTB

沖縄で活動されておいでの
◆アンビシャス◆ 活動日誌 難病支援センターさんの
最新エントリーにTB

病気・闘病を貴重な経験として人生にプラスに生かして
いけるように患者さんを応援する団体という、楽患ねっとの
スタッフの方々の楽患日記さんの最新エントリーにTB

独立系のネットジャーナリストとして、活躍されて
おいでで、「障害者自立支援法」などにも関心を
もっておいでだった、泉あいサンの
Grip Blog ~私がみた事実 最新エントリーにも
TBさせていただきます。


※少しでも多くの方に届くように、少しでも関係のあり
そうな方のエントリーにTBさせていただいています。
ご了承いただければと思います。

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2006/01/23

ALSを発病しながら、訪問介護・看護サービス会社を立ち上げた凄い人

昨日、日本テレビ/讀賣テレビ系列に残った数少ない
報道ドキュメンタリー番組「NNN ドキュメンタリー'06」を見た。

1月22日(日) 25:55~26:25
「前を向いて そして… ある難病患者と家族の日々」

今回は、難病ALS(筋委縮性側索硬化症)を発病した
藤本栄さん(45)とその家族のお話。

ALSとは、筋肉を動かす命令を伝達する“運動神経神経が
冒されることで、筋肉が萎縮していく進行性の神経難病
です。

ドラマ「1リットルの涙」で有名になった脊髄小脳変性症
とは、冒される神経部位が違うようですが、症状としては
同じように、手や足をはじめ体の自由がきかなくなり、歩く
こと立つこともできなくなる。さらに次第に話すことも食べる
こともできなくなり、呼吸することさえも困難になってきます。
ですが、他の神経部位は冒されていないので、思考能力、
知性、感覚/触覚、味覚、嗅覚、聴覚、視覚、目の動き、
自律筋の心臓、便通、膀胱、性的機能といったものは影響
を受けないそうです。
病気の進行は当然個人差がありますが、発病して3~5年
で寝たきりになり、人工呼吸器を装着しなければ呼吸が
できなくなります。

アメリカではメジャーリーグのスーパースター、
ルー・ゲーリックがこの病気になったことから“ゲーリック病”
とも呼ばれているそうです。
また、イギリスの有名な宇宙物理学者ホーキング博士
30年来の患者です。

脊髄小脳変性症と同様、残念ながら、原因も治療法も
わかっていません。
一般に40~60歳で発病し、患者は全国で5000人ほど
いると言われています。


トヨタ系列のディーラーで、なかなか優秀な自動車営業
マンだった藤本さんは、37歳で独立してソニー生命の
保険代理店を営み始めました。
しかし、その直後に、当時小学校3年生だったご長男を
相手にサッカーをやっていた時に、突然思う方向にボール
が蹴れなくなった。やがて、足を引きずるようになった藤本
さんが病院で検査を受け、ALSの一種である“運動ニュー
ロン病”という診断が下されました。
そして、しだいに、足だけではなく全身に力が入らなくなり、
入浴や排せつの介護が必要となっていきました。

自力呼吸が困難になった時には、藤本さんは、これ以上、
家族に介護の苦労をかけないためにも、人工呼吸器の装
着に関して、少し躊躇したそうです。
しかし、家族からの生きて欲しいという願いと自らの生き
たいという気持ちで、人工呼吸器をつけ、より前向きに
生きるようになりました。

そして、発声もできず、動かせるのは顔の筋肉だけである
ために、透明の板に平仮名が書かれた”文字盤”を、視線
の動きだけでたどっていくことが、唯一のコミュニケーション
の手段として、前向きに家族や社会と関わっていきます。
もともと明るい性格で、しょうもないギャグを連発していた
らしい藤本さんは、こんな状況の中でも、ユーモアたっぷり
に、文字盤を使って家族とのコミュニケーションをとります。
さらに、日本ALS協会愛知支部長に就任し、患者の
家族らと情報交換をし、ALS患者の支援活動に取り組ん
だり
、「1リットルの涙」の木藤亜也さんの主治医であった
山本纊子先生も勤めている藤田保健衛生大学看護学校での
講義を始めたりしています。

番組の中で引用された藤本さんの言葉として
「昔、忙しくて見えなかった世界を、今動けなくなったことで
 わたしに見せてくれる。ALSはまんざらでもないです」。
これだけの難病の方が、こういったことを言えるってのは、
ほんとに凄い。
「(脊髄小脳変性症という)病気になったのは、不幸じゃ
 ないです。不便なだけ」と言った明日美ちゃんと同様。

そして、なにより凄いのが、寝たきりで介護を受ける側の
自分の経験を生かし、訪問介護・看護のサービスを
提供する会社「アイライフコーポレーション」を立ち上げ

自ら社長となったこと。
ヘルパーさんや、従業員に対しても、朝礼で文字盤を使って
指示を出したり、自らがモニターとなって新人ヘルパーさん
の研修を進めたりと、藤本さんの細やかさとバイタリティーが
サービスに生かされているそうです。


同じ病気の方に勇気を与える言葉をつづり続け、最後は
献体までを申し出て、人の役に立とうとした木藤亜也さんに
池内亜也。
自分の闘病の苦しみを隠しつつ、いっしょに入院し病気と
闘っている子どもたちを明るく励まして回った猿渡瞳ちゃん
それに、今回の藤本さん。
みなさん、すごいですよ、ほんとに。

藤本さんは、昨年の総選挙にも出馬したそうです。

<本エントリーのTB先>
ブログで情報収集!Blog-Headlineの
筋萎縮性側索硬化症(ALS)のエントリにTB

あと、ご自身もALSと闘病しておいでの
ALS、そして、僕の生きる道さんと、
人生いろいろサンの最新エントリーに
TBを差し上げたいと思います。


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2006/01/20

めちゃめちゃ心が痛い。マンガ『どんぐりの家』で、そんな甘いものではない“障害者”の事実を知る。

ドラマ「1リットルの涙」をはじめ、猿渡瞳ちゃん
宮越由貴奈ちゃんらの言葉を受け止めて、
変化の兆しのある私の気持ち、こころ。

何かできることを探るために、昨年夏に逝去された
クロネコヤマトの宅急便の創始者である元ヤマト運輸
社長小倉昌男さんの本を読んだ。

小倉さんは、ヤマト運輸の会長を退任後、個人保有の
ヤマト運輸の株式を拠出して財団法人ヤマト福祉財団
を設立しました(一度、心ならずも会長に復帰したが)。

小倉さんは、障害者の就労施設兼デイケア施設である
共同作業所で働く人々の月給は1万円にも満たず、自
立など夢のまた夢である現状を知る。
その現実を解消するためには、国や地方公共団体の
福祉に頼るのではなく、作業所の経営改革を行う必要
があると指摘。

障害者の月給10万円を目指して、作業所の運営者を
対象に経営セミナーを開催。「経済とは何か」「経営とは
何か」と題し、市場経済の仕組みの中で「もうかる経営」
を実践し、障害者が「自分で稼いで生きていける」仕組
みをつくるための具体的な経営ノウハウや、モデル事業
を提供していきました。

その小倉さんが、涙なくしては読めず、「今まででいち
ばん感銘を受けた書物」だったという、小規模作業所が
社会福祉法人の認可を勝ち取るまでを描いたマンガ、
山本おさむの『どんぐりの家』を読み始めた。

痛い。
これは、痛い。
聴覚障害と知的障害等を併せ持つ“ろう重複障害児”
本人と家族、さらに教師の“社会との戦い”を描いてい
るのだが、これを読むと、大変申し訳ない言い方だが
亜也さん家族や猿渡瞳ちゃん、「電池が切れるまで」の
闘病の子どもたちですら、まだマシだったのではないか
と思わされるほどだ。
それほど、厳しい現実。
重複障害という障害のあり方など知らなかった。
聴覚障害だけでも厳しいのに、その上に、なんで知的
障害までが重なるんだろう。
あまりにもきつい。
家族にとっても、関わる人々にとっても。
心の中に重たい石を置かれたような感じだ。
痛い。
心が痛い。
「なにか“障害者”の方の力になれれば」などという程
度の考えの甘さをつくづくと感じさせられてしまうよ。

<本エントリーのTB先>
『福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出』
の読後エントリーをされている joy さんと
スローライフしながらRichさん、
Shop人にやさしくサン
joyさんは、小倉さんの経営指導によって立ち上がった
スワンベーカリーのことを書いた書籍『はばたけスワン
ベーカリー』もご紹介しておいで。
武蔵野市議 川名ゆうじの武蔵野blogさんは、スワン
ベーカリーも含めて、社会福祉法人が運営しビジネス
的に成功してパン屋さんを紹介されています。

ホームヘルパー井戸端会議さんは、
小倉さんの逝去時に冥福の気持ちをエントリー。
R30::マーケティング社会時評さんは、大塚由紀子さん
の小倉さんに対する哀悼の辞を紹介されておいで。

天竺堂通信さん、なれのはてサン、
はな家の毎日サンは、『どんぐりの家』を紹介。

綾部市議会議員の塩見まりこの心の扉 diaryさん
は、特定非営利活動法人 「どんぐりの家」の総会
のようすを紹介されています。

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2006/01/18

ドナルド・マクドナルド・ハウスおおさか・すいた訪問記(1)

以前に紹介した
「ドナルド・マクドナルド・ハウス」。

それは、自宅から遠方の病院に、長期入院する
子どもの家族を支えるために、病院の近くに廉価で
宿泊できる施設です。

その国内4施設目として昨秋にオープンした
「おおさか・すいたハウス」。

大阪吹田の国立循環器病センターへの長期入院の
子どものご家族を対象とした施設です。


そこに訪問してきた。

最寄の阪急千里線・北千里駅。
DSC04684

大学の通学時に使っていた当駅ですが、駅前が
えらい変わっていました。
DSC04685DSC04686

駅前の交差点から北へ向かう。
DSC04705

遠くに循環器病センターが見える。
DSC04704

この通りは、「千里けやき通り」という名前らしい。
DSC04703

さらに北に進むと・・・
DSC04702

思いのほか大きな建物が。
DSC04694

これが、ドナルド・マクドナルド・ハウスおおさか・すいた。
DSC04693DSC04698

最寄のバス停は「北公園前」。
DSC04696

ほんとに、国立循環器病センターが間近。
DSC04692DSC04690

<本エントリーのTB先>
千里すまいを助けたい!さんと、
千里の新しい風さんが、
ハウスをご訪問されたようすをエントリー。


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2005/12/25

谷村有美のクリスマスコンサートで知った、病気の子どもを持つ家族を支える活動

谷村有美の旦那は、
元アップルジャパンの社長で、今は日本マクドナルドの社長に
転進した原田永幸氏

先日のクリスマスコンサートにも、姿を見せていた。

で、その関係もあって、ホールのホワイエで、このような
財団の紹介・募金が行われていた。
財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・
ジャパン デン・フジタ財団

親元を離れて入院生活を余儀なくされる病気の子供。
それは、子どもにとって寂しく、辛い経験です。
しかし、子供を入院させる家族の経済的、精神的な負担も
想像以上に大きいものです。
「ドナルド・マクドナルド・ハウス」とは、そんな家族を金銭面、
体調面で、サポートするために、子どもが長期入院をする
設備の整った病院のそばに、付き添い家族が利用することが
できるように整備された宿泊施設のことです。

日本では世田谷の国立成育医療センターのそばにある
せたがやハウス、
高知医療センターのそばにあるこうちハウス、
宮城県立子ども病院のそばにあるせんだいハウス
の3施設に続いて、この10月に
大阪吹田の国立循環器病センターのそばにおおさか・すいた
ハウスがオープン
したそうです。

こんな活動と施設、知りませんでした。

「1リットルの涙」や「電池が切れるまで」で、たしかに
家族の大変さというものは、頭では理解していましたが、
それは病院やら公的福祉でなんとかするもの、という
イメージが、どうしてもありました。
社会的義憤はあったとしても、自分になにかができるとは
思えなかった。
しかし、こういう方法論があるのですね。

谷村さんとの偶然のつながりではありましたが、知ることが
できてよかったです。
募金だはもちろん、何か自分にできることはないのか、
考えたいと思っています。

<本エントリーのTB先>
本財団についてのご紹介をされている
こどもプロジェクト こどもには全ての幸せがつまってる サン
ネットで少しだけ世界のためにできることサン

ミ・ソ・ラのお庭♪ さんは、おおさか・すいたハウスのオープンを
紹介しておいで。

谷村さんも登場したチャリティライブ様子を紹介されて
おいでの
MIHOの気まま日記さん

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2005/12/24

ドラマ「1リットルの涙」と「♪今が好き」(谷村有美)の私にとっての共通点

ちょっと、ある曲の歌詞を、抜粋して紹介しよう。

涙こらえる時でも
悔やんだりしたりしない oh,my life
自分以上でも 自分以下でもなしに
歩き続けたい

だいじなのは 憧れや明日の夢だけじゃない
あわてないわ 私は今が好き

いとしいのは 汚れなく笑えた昨日じゃない
傷つくこと 知っている 今が好き

だいじなのは 憧れや明日の夢だけじゃない
あわてないわ 私は今が好き

昨日より今日(いま) 今日が生む明日
信じたいの すべてを今ここで

この曲は、谷村有美の「♪今が好き」という曲。
作詞は、谷村さん自身ではなく、神沢礼江さん。
でも、当時のFMやライブでのMCで、谷村が語っていた内容を
本人作の歌詞の楽曲以上に、象徴的にあらわす歌詞であり、
私にとっては、谷村Songの最高峰。
⇒歌詞全部はこちら「谷村有美=アーチスト情報〔PTON〕」さん

昨日から明日へと流れるのんべんだらりとした連続した時間の
間としての今日、今を生きるのではない。

まず、今、この時を大切に生きること。

昨日は、今を大事に生きた、その名残でしかない。
昨日を振り返って反省することは良いが、
後悔だけしても、何も変わらない。
そして、
その反省をベースとした今日、今ここを大事に生きた
その積み重ねでしか、未来は生まれない。

しかし、
それが大事だと、よ~くわかりながら、
日々の生活の中で、この感覚を、ついつい失いがちになる。

特に、オレはそうだ。
弱い人間だ。
怠け者だ。

なにかのきっかけで、この感覚を再認識しても、
日々の些事にまぎれて、流されてしまう。
今日一日、今この瞬間を、ついついおろそかにしてしまう。
惰性の中で生きていくことになりがちだ。

だからこそ、
この感覚を、再認識させてくれるものに、頻度高く触れて
いないといけないんです。
触れ続けていないといけないんです。
おれは。
(女子サッカーなんてのも、オレにとってはそういう存在な
 のかもしれない)

で、
今回のドラマ「1リットルの涙」は、
池内亜也は、
この曲以上に、
一日一日を大切に「生きるんだ」
ということを
強烈に、
ほんとに強烈に、
改めて
オレの心の中に刻んでくれた。

昨日にとらわれるよりも、今日
明日に想いをはせるよりも、まず今日

<本エントリーのTB先>
最終回についてエントリーをされている方に、またTBを。
お花とお茶とお化粧品と。さん
~obaと亜弥と梨沙子の交換日記~さん
ふるふる好楽さん

うつ病と診断されるまで、そしてそれから・・・さんも、
「♪今が好き」が一番好きとおっしゃっておいで。

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2005/12/20

「1リットルの涙」から学ぶ、一日一日を大切に生きること。

いよいよ本日夜に迫ってきた「1リットルの涙」の最終回。

このドラマを通じて、まず考えさせられてことは、
命ってのは有限であるということ。

漫然と一日をすごして、「今日は、何やってたっけ?」など
という生活。
もちろん、これも悪くない。
ある意味では、貴重な資源を贅沢に使っているとも
言えるだろう。
それに、人間、日々の生活、それも決して好きなことや
楽しいことだけでは無い生活を続けていると、息抜きも
必要だ。

しかし、これが一週間、一ヶ月、一年となってくると、
話が違う。
漫然と貴重な時間を浪費していくのは勿体無い。

ジェームス・ディーンの残した言葉にこんなのがあるそうだ。
「永遠の命があるように夢見よう。
 たった今、命が尽きてしまうように生きよう。」

一日一日をきっちりと生きる。
(もちろん、その中で、今日は何もしない贅沢な日と決めて
 ゆっくる休むのはあり。別に、何かやるコトを詰め込むだけ
 が、その日をきっちり生きることではない。)

今日、この日を抱きしめるように生きる。

一日一日の積み重ねとしての人生を生きる。

「1リットルの涙」の原作の木藤亜也さんの手記からも、
このドラマからも、改めて、そのことを考えさせられた。


もしかしたら、そのためのひとつの手助けになるかも
しれないサイトが。
日齢計算
自分が生まれてからの日数を計算できるサイト。

30代とか50代とかいったおおまかな話ではなく
今の自分が、一日一日の積み重ねでできていること
を、実感できるのではないでしょうか。
また、10日単位、100日単位といった区切りを意識
できるのではないでしょうか。

年単位で考えるだけではなく、日で生きる。
密度の高い人生を生きるために、必要なことではない
でしょうか。

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2005/11/09

「1リットルの涙」に教えられる大切な言葉、「ゴメン」じゃなくて「ありがとう」

ほんとに、もうあかんです。
涙ボロボロです。
鼻水までズルズルです。(←汚くてすみません)

ドラマ「1リットルの涙」の第5回「障害者手帳」

今回は、入院を終え、夏休みが明けて2学期も始まり、
障害の度合いの強まった亜也が、学校での生活を再開
しました。

妹の亜湖や、友人のまりや早希のサポートを得ながらの
日常生活や学校生活。

亜湖の、ぶっきらぼうな言葉とは裏腹の、さりげない気遣い。
また、まりや早希の素直で明るい応援。
それから、遥斗の影ながら見守る視線。
もちろん、両親の献身。
でも、亜也は、それらのひとつひとつに、「ごめんね」という
言葉を連発します。

わかるんです。
“健常者”は、誰の手助けも受けずに、自分の力だけで、
“ふつう”の日常生活をすごしているように思います。

だから、具体的に「手助け」を受けた時には、人に迷惑を
かけてしまったという感じを過剰に持ってしまい、そこに、
どうしても申し訳ないと意識してしまいがちなのです。

でも、それは、明快に目に見える形での「手助け」がない
だけで、実は、目に見えない部分の「手助け」なんか、い
くらでも受けている訳です。

水野医師が言ったように、

「みんなに迷惑をかけるっていうけど、それが社会っていうものじゃないのかな。ただの一度も、誰にも迷惑をかけずに生きた人なんていない。君だけが特別なんじゃない」
はずなのです。

亜也もそれに気づいたのか、「ゴメン」ではなく、「ありがとう」
という、前向きな言葉を発するように意識を変える。

実は、私もなるべく「ありがとう」という言葉を発するように
心がけている。
日常生活の中で、なにかをしてもらった時に、例えば、会社
で電話を取り次いでもらった時、お店で水のおかわりを入れて
もらった時、実家でお茶を入れてもらった時、そんな時でも、
「すみません」なんてあいまいな言葉ですますのではなく、
なるべく笑顔で「ありがとう」と言う。
それだけで、きっと前向きなポジティブなエネルギーを発す
ることができるんじゃないかな。
(で、もし本当に謝らなければならないときには、きちんと
 「ごめんなさい」「申し訳ない」と謝る)
感謝と謝罪は、きちんと言葉を使い分ける。
これは、大切だと思います。


また、ついに家族全員に亜也の病気が告げられました。
幼い妹弟たちはとまどいながらも受け入れ、姉をサポート
することを誓います。

しかし、ここでの亜湖のとまどい。
わかります。
弘樹、理加のように、よくわからないままに「味方だ」と言う
ほど、無邪気でもありません。
重さが理解できるだけに、受け入れがたい気持ち。
どうしたら良いのか、想像もつかない。

もうひとつ今回のテーマは、「障害者手帳」というものの存在。
これは、ほんと難しい。

たしかに、今の世の中の「障害者」に対する偏見や差別を考え
ると、障害者というレッテル貼りを自らしたくない、という父親・
瑞生の気持ちは理解できない訳ではありません。
障害に、病気に、正面から立ち向かっていくためには、事実を
きちんと認めないといけない、受け入れないといけないという
ことは理解しつつも……。

これは、本当に重たい問題提起です。


次回、弟・弘樹の友達が、亜也に対して、心無い発言をする
ようです。世の中は、特に子供の世界においては、障害者に
対する遠慮の無い発言・視線はありがちです。
その結果、亜也を支えようとする弘樹の気持ちも揺らいでしま
うようです。
辛いけれども、下手に、全ての人が良い人の甘い虚構の世界
ではなく、そこのリアルを描いてこそ、このドラマの持つ、しっか
りと考えさせるという意味があるのでしょう。

次回も、しっかりと見たいと思います。


で、ここで、広告関係業界に勤めている者として、このドラマを
ご覧になっておいでの方にお願いが。

これだけ多くの方の涙を引き出している「1リットルの涙」。
ご覧になった方の多くが感動する、満足度の高い、いわゆる
「視聴質」※の高いドラマだと思います。
しかし、先日のエントリーにも書いたように、残念ながら「鬼嫁
日記」(私にとっては、続きの番宣見るだけで不快に思えてし
まうような、クオリティ面に大いに疑問のあるドラマだと思う)よ
りも視聴率低いんですよ。

だから、いくら良いドラマだったね、と思っていたとしても、この
声がスポンサーに届かなければ、単に見た人の数の多さ(の
比率)=視聴率での評価になってしまいます。

提供スポンサーに対して、「良いドラマを番組提供してくれて
ありがとう。御社に対するイメージが向上しました」的な電話
をしてほしいのです。
テレビ局に対して「良い番組や」と電話するよりも、こちらの
方が遥かに良い番組ができるためには効果があるのです。

ぜひ、よろしくお願いいたします。


※「視聴質」には、もうひとつ視聴者の構成比率の筋のよさ、
 つまり、ターゲット視聴者層の含有率が高いとか、富裕層
 の含有率が高い、という意味もあります。

<本エントリーのTB先>
「1リットルの涙」仲間のみなさんにTBだ!
みなさんそれぞれ深い思いを語っておいでです。
ぜひ、訪問して、読んでみて下さい。

まず、ストーリーを書き起こしておいでの
どらま・のーとサンに、
たまちゃんのてーげー日記さん、
Happy☆Luckyさん

あいりぶろぐサン
遊びにおいDay! さん
あるがまま・・・さん
いわぴいのドラマ日記さん
気ままなNotes...さん
くつろぎ日記さん
私的空間.comさん
Thanksgiving Dayさん
The Glory Dayさん
The Natsu Styleさん
つれづれなる・・・日記?さん
のらさんのうだうだ日和 さん
凡人の平凡な日記さん
まぁ、お茶でもサン
レパードタイガーのドラマ理論(手厳しい意見も)さん

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2005/10/30

スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(5)

さて、最後は、
⑤“Premier League; Match-related”です。
(これも、1ポンド=200円で換算してみます)

これは、基本は入場料収入。
さらに、ゲーム時のスタジアムでの飲食物の売り上げも
含まれています。

2003年度は2128.8万ポンド(約42億円)。
2004年度は2200.5万ポンド(約44億円)。

全体の20%~25%ぐらいを占めている、
②“Premier League; TV revenues”に次いで、大きシェアを
占める売り上げ項目となっています。

ただ、リヴァプールのようなプレミアの人気チームは、基本的
には、ほぼフルキャパシティという状況なので、観客動員を
増加させる、ということはかなりしんどい。
2003年から2004年の伸びは、入場料の値上げによるもの
ということのようです。
ブンデスリーガなんかも、ほとんどのチームがフルキャパシティ
に近いですよね。


もちろん、日本のJリーグでは、浦和、新潟、仙台以外のチーム
は、まだまだフルキャパシティには至っていないので、まずは
観客増で売上増というのが、基本目標となるでしょう。

プロ野球に関して言うと、阪神タイガースは、厳しいですね。
甲子園での観客動員に関しては、かなり上限に近づいていると
思われます。
それ以外のチームは、ジャイアンツ、ホークスあたりもまだ
余地はありますね。

さて、では、フルキャパシティに近いチームはどうするか、
となると、単価の高い客を増やすということになります。
あるいは、入場料以外の副収入をいかに伸ばすか。

例えば、マンチェスターユナイテッドのオールドトラフォード
などは、セレブ向けの個室があって、スタジアム内に設置
してある高級レストランで食事をとり、飲料サービスなんか
を受けながら、個室で観戦、ってなことがあります。

ただ、これは、スタジアムの仕様や経営にチームがかなり
の影響力を行使、というか連携をとれないと、あかんのです
よね。

例えば、大阪ドーム。
ここにはビスタルームっていう、個室席があるんですが、
ここの売上は、基本は大阪ドームに入ってしまう。
K A L A MさんのBlogによると、「契約金は1億円、年間
使用料が1千万円」とのことですが、この金額がそのまま
大阪近鉄バファローズに入っていた訳ではないんですね
(チケット代分は、ドームから球団に支払われているよう
 ですが)。

ここらへんが、日本の公的スタジアム設計の際の問題でも
あるかもしれません。

副収入としては、やはり飲食、
いかに、飲ませ、食べされるか、ですが、あんまりアルコール
を飲ませすぎると、ファンが酔っ払って、客席が危ない。
その加減は大事です。
また、事業者はだれか、というのも問題です。
施設側に事業者の決定権を委ねると、チーム側には、あまり
飲食売上からのロイヤリティは入りません。

あと、副収入としては、マンUのオールドトラフォードとか、
バルサのカンプ・ノウに代表される、スタジアムツアーなんて
のもありますね。
これは、意外に参加者も多く、結構な売上になるらしいので
すが、日本の施設の場合、これもあくまでも施設側の収入
で、チームの収入にはならない。
また、ツアーをしたくなるようなスタジアム(それには、スタジ
アム自身の歴史、神話性、さらにはそこを本拠とするチーム
のレジェンドが必要なのです)がないっすよね。


とまあ、リヴァプールのアンニュアルレポートをもとに、スポー
ツクラブの収益についての基本的なデータをまとめてみた。
これをベースに、プロ野球やら、Jリーグやらについて(さらには
ラグビーも?)経営を考えていってみたい。

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2005/10/29

スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(4)

さて、いろいろと探っていたら、リバプールが公式サイトに
アンニュアルレポートを公表していることを発見して、その
発見が嬉しくて、それをもとにイングランドのサッカークラブ
の経営の、特に収入部門について書いてきたのだが、な
んと、先を越して書いておいでの方がいた!!

それは、元浦和レッズの西野選手。

西野努オフィシャルサイト TSUTOMU-NISHINO.COM

なんと、そのまんまリヴァプール大学に、現役引退後に
入学し、フットボール・インダストリーズ・コースを卒業して、
MBAを獲得したとのこと。

そのサイト内で、ちゃんと
「フットボールビジネス」ということで、リヴァプールの
アンニュアルレポートをもとに書いておいでだ!

うわ、やられた。
(って、当たり前か、西野さんの方が本職です)

まあ、いいや。
西野さんには負けると思いますが、分析(?)続けてみます。


④“Retail merchandising”。
(これも、1ポンド=200円で換算してみます)
いわゆるグッズの売り上げですね。
レプリカユニフォームやら、マフラーやらですね。

2003年度が1134.7万ポンド(23億円弱)、2004年度は
1170.1万ポンド(23億円強)。
ほぼ横ばいですが、微増ですね。

実質は販売量は減っているのですが、以前は、ネット
販売は、JVでおこなっていたのを、ウエッブサイトで直売
するようになったので、売上的にはプラスになったという
ことのようです。

しかし、期待よりは、160万ポンド(3億円強)少なかった、
と言っています。
というのも、UEFAカップでの芳しくない結果とか、キープ
レーヤーの動向が不安定だった(特にオーウェンのこと
だったんでしょうね)ので、ファンが気持ちよくグッズを買う
状況になかった、と分析しています。


さて、このグッズというのは、チームとしては、非常に努力
のしがいがある分野だと思います。

レアル・マドリーなんかは、選手補強の際に、ここが大きな
鍵であり、ベッカムの時なんかは世界中でのレプリカユニ
フォーム販売で、移籍金はあっという間にペイした、とも言わ
れています。
ジダンやロナウドなどでも同様。

日本でも、ガンバが2月の北朝鮮戦でブレークした大黒選手
のグッズを急遽企画して発売したり、宮本選手の写真集だっ
たりと、いろいろと商品開発をしてます。

逆に、日本のプロ野球の問題はこの部分ではないでしょうか。
サッカーのサポーターに比べて、プロ野球のファンはレプリカ
ユニフォームを着ている比率が低いように思います。

ほんとだったら、FAなんかで人気選手を獲得したら、その選
手のレプリカユニの売上で、一気に回収できれば良いのです
が、そういうことがあるようには、あまり思えませんね。


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スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(3)

③“Sponsorship”
(同じく1ポンド=200円で換算してみます)
いわゆる、クラブスポンサーの広告料です。
基本は、ユニフォームの胸に掲出されるメインスポンサー。
リヴァプールの場合は、カールスバーグ。
さらに、ホームでの看板掲出であるとか、インタビュー時の
バックボードに企業ロゴが掲出されるとか、細かいスポン
サーまでいっぱいあるわけです。

これらの総体で、2003年は1571.7万ポンド(約31億円)、
2004年は1730.8万ポンド(約35億円)。

2004年に、チャンピオンズリーグの予備予選進出の成績を
おさめたので、ボーナスが出たようです。

なお、メインスポンサーのカールスバーグは契約期間が満了
しましたが、無事契約更新。
今年も、そのままですね。
メインスポンサーの契約が切れて、更新されないと、これは
クラブにとってはほんと大ピンチなんですよね。

逆に、マンチェスターユナイテッドなんかは、日本企業の
SHARPがメインスポンサーだったのですが、契約期間終了
にあたり値上げをして、Vodafoneへ乗り換えた、ということ
もあります。
契約料は、年間18億円とも言われています。

チェルシーなんかも、エミレーツ航空になりましたが、
ここも契約料が跳ね上がったそうです。

一方、スペインのバルセロナなどは、ユニフォームスポンサー
を取らないことで有名。
ユニフォームに下手な企業の名前が入るくらいなら、その分
ソシオが出してやる!という気概のようです。

ですが、最近、とうとう募集をした、という話も聞こえてきて、
一時期、2008年の北京五輪の広告が胸に入る、とかいう
噂も流れました。
もし、本当にそうなったら、なんかいやな感じですね。

それはさておき、この項目は、クラブとしては、ほんま努力
のしがいのある項目。
そのために、スポンサーリレーションシップ担当が、必死で
スポンサーのつなぎ止め、新規開拓を行っています。


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スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(2)

さて、続いての項目を見ていきましょう。
(同じく1ポンド=200円で換算してみます)

②“Premier League; TV revenues”
これはプレミアリーグから得る放映権料収入配分です。
プレミアリーグは、リーグとして一括でスカイTVと交渉し、その放映権
収入を得ています。
そして、その総収入を所属各チームに配分します。

これは、Jリーグと同じ構造。
日本のプロ野球とはまったく違いますね。

配分のルールは、
まず、放映権料の全体の50%を全プレミアリーグクラブで均等に分け
合うそうです。
そして、25%を最終順位によって配分。
つまり、上位ほど、配分が厚くなります。
さらに、残りの25%を放映回数によって配分します。
こちらは、上位であることも大切ですが、人気チームである、ということ
も影響するでしょう。

その結果、リヴァプールは、2003年は3047.2万ポンド(約60億円)、
2004年が3077.3万ポンド(約60億円)と、ほとんど横ばいです。


クラブ収入の中に占める比率が約3割ともっとも高い、きわめて重要
な収入源となっています。

イングランド内はもとよりヨーロッパ、世界のサッカー界におけるプレ
ミアシップのリーグとしての価値があらわれています。


しかし、この項目、半分が順位に関係なく均等配分される、ということ
ですので、リーグ自身の交渉力に委ねられる訳です。
しかも、高騰しすぎたヨーロッパサッカーの放映権料の「適正化」が
うたわれている現在、今後は徐々に減少していくのではないか、と
予想されているそうです。

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2005/10/28

スポーツチームのビジネスモデルを、リバプールを例に見てみよう(1)

最近の村上ファンドの阪神電鉄株大量取得やら、楽天のTBS
株大量取得の流れの中で、プロ野球球団の上場とか、ビジネス
モデルの議論もなされるようになった。

また、浦和レッズが、第三者割当で5億円の増資をおこなう、
というニュース
も聞こえてきた。

こういったスポーツチームの経営のあるべき姿を議論するため
には、やはり基礎資料が必要な訳だ。

以前、埼玉大学で開催された「スポーツ・マネジメント概論」
での、浦和レッズを事例にJリーグそのものと、サッカー球団
の収益構造について少し触れたりもした。

ということで、日本以外のいわゆるビッグクラブって、どうなって
いるのかなと、ちょっと調べていたら、イングランドのプレミア
リーグのクラブチームであり、昨年のヨーロッパチャンピオンの
リヴァプールの公式サイトに、そこらへんの情報が充実していた
のを発見したので、今回は、リヴァプールの経営状況の基礎
情報をまとめてみようと思う。

リヴァプールのHPに、アンニュアルレポートが、PDF化さ
れて、UPされています

PDFの8枚目に、全ての収入、支出が詳細にわたって記述
されています。

これを見ると、リヴァプールでは、その全収入を5つに分けて
報告しています。

“Cup competition”、
“Premier League; TV revenues”、
“Sponsorship”、
“Retail merchandising”、
“Premier League; Match-related”
の5つです。

さて、その1項目ごとに見てみましょう。
(以下、1ポンド=200円で換算してみます)

①“Cup competition”
これは、チャンピオンズリーグやUEFAカップ、FAカップなどからの
収入(賞金及び放映権配分)です。
リヴァプールは、2004年は545万.5ポンド(11億円)ちょっと。
2003年の1932.7万ポンド(40億円)から72%の大幅減です。

この理由は、2004年はチャンピオンズリーグに出場できず、さらに
UEFAカップでも早期敗退してしまったため、と書かれています。

ですが、2005年はご存知の通りミランを奇跡の逆転でやぶって
優勝。
これは、でかい。
新聞記事などによると、優勝賞金は9億円だそうですが、それを
含めた配分金額は、実に約60億円にものぼるということです。
これに、FAカップやリーグカップからの収入も加わるので、前年比
6~7倍にはなるのではないでしょうか。


この項目は、チームが強くなり、(ヨーロッパを舞台に)結果が出ると
増える、という分かりやすい構造になっていますね。
チーム強化⇒増収、それも数十億円単位な訳ですから、たとえば
10億円で選手補強しても、チャンピオンズリーグで優勝さえすれば、
お釣りが来る訳です。

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2005/10/12

ちょっといくつかの予告を。

今後、考えて、エントリーしていきたいこと。

女子サッカーの価値について。
これは、途中で止まっているので、なんとか完成させたい。

サッカー中継について。
けっこう意見の多い、もっと批評的でなければ、という意見に
対して。
ほんまに、中継での解説にまで、批評的な言説を求めるのん?
試合をリアルタイムで見ているときに、そんなん鬱陶しくない?
ということで、サッカー(いや、サッカーに限らずスポーツ)中継時に
どんな放送がのぞましいかの意見も、書いてみたい。

村上ファンドの阪神電鉄株買収について。
あの、なんで“阪神電鉄”株の買収が、“阪神タイガース球団”の
問題に、すぐ置き換わるの?
あほちゃうの、メディアの報道内容。
問題は、阪神電鉄グループの継続的な収益性と、潜在資産価値
と顕在価値の差だろう。
もちろん、その一構成要素として、阪神球団の収益性というものも
あるだろうが、そんなん阪神グループの一部にしかすぎんやろ。
というあたりを整理してみたい。

さらに、その中で提起された阪神球団の上場について。
なんか、日本のプロ野球の状況を改善する起爆剤とかいう言説
を見る。
今の赤字体質からの脱却になるとか、ファンが株を買うとか、
強化資金になるとか、なんとか。
あほですか?
株によって調達した資金ってのは、それを投資することによって、
より収益を上げることにつなげなければなりません。
今のプロ野球の構造のまま、上場しても、収益増につながるよう
な投資など、できまへん。
下手に補強なんかにまわしたら、せっかくの株式上場益をどぶに
捨てていく(勝利にはつながるが、収益とは別)ことになります。
といったあたりも、広瀬さんの意見なんかも参考にしつつ、
まとめていきたいなと思います。

あと、スポーツチーム、それから最近の企業の人的資産という
部分についても、なんとか一度、きちんと書き上げたいな。


乞うご期待、な~んてよう言えないけれども、いろいろと書きたい
ことはあるんで、がんばってみます。

もしご興味があれば、時々のぞいてやってください。

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2005/10/04

今年から制度の変わったドラフトも、なにやらバタバタだったようで。未来は暗いままか。

昨日、高校生を対象としたプロ野球のドラフトがあったという

今年は、報徳学園の片山投手や神戸国際大学付属の大西投手など、
兵庫県にかなり有力な高校生選手がいたもので、ちょっとだけ興味は
あった(あいかわらずのパトリオティズムだ)のだが、なにやら制度が
変わったとか。

さて、その制度変更の内容がいまひとつわかりにくい。
高校生ドラフトでの指定枠の使い方と、これから行われる大学・社会人
ドラフトの枠がリンクするらしいが、はっきり言って、よ~わからん。

まず、なんで、高校生と大学生・社会人を分けるの?
意味が分からない。
同じ学生ということで、高校生・大学生と社会人を分けるのだったら、
まだ理解できるんだけどね。

と言いつつ、
「ど~せ、高野連の関係なんだろうなぁ」ということは分かってはいるの
だけれども……。

で、まぁ、そこは仕方がないとしても(本当は仕方なくない)、
いったい今回の制度の変更が、いったい何を意図したものかが
分からない。

少なくとも、なんらかの制度変更をする時には、なんらかの意図がある
ものだろう。
で、一足飛びに理想の状態にはできないので、その途中段階として、
一時的に中途半端な制度になる、ということは、現実との折り合いと
して、仕方がないというところまでは認めよう。

しかし、今回のこの2段階ドラフトが、いったいどういった理想状態への
途中段階なのか、というのがまったく理解できない。
なにやら2年間の暫定とのことなのだが、その後、どういった制度に
移行するつもりなのか、まったく見えない。
この制度変革で、閉塞感のありまくるプロ野球界の未来に、なにか
明るい希望が見出せるとはとても思えません。

どなたか、移行する方向性が見えている方、教えてください。
お願いします。

さて、そういった根本的な問題は置いておいたとしても、今回の
高校生ドラフト単独での問題だが、ドラフトというものは、基本的に
は、来年の戦力を獲得するためのものですよね。
そのためには、来年の戦力方針に責任のある人間が選択しなけ
ればならないのではないですか?
にもかかわらず、開催されたのは、まだシーズン中ですよ。
次期の監督はさすがに決まっていないですよ。
例えば、巨人は、堀内監督が退陣するのは間違いないと言われ
ているのに、ドラフトに立ち会っているんですよ。
ヤクルトの若松監督に広島の山本監督も、たしか退任ですよね。
オリックスの仰木監督は、どうやら来年GM的な存在のシニア・
アドバイザーとやらに就任
するので、来年の戦力に責任の一端を
担うことになるのだから良いとして……。
(もちろん、日本の球団に、完全なるGM制度が根付いているので
 あれば、戦力獲得はGMの職務分担なので、良いのだが)

しかも、二順目以降はウェーバー方式だというのに、まだ、最終
順位確定していないじゃないの。
ヤクルトと横浜は、まだAクラス争いしてますよ。
それからパリーグは、まだプレイオフがあって、最終1位のチーム、
決まってないやん。
よくそんな日程で、ウェーバーとか言ってるよね。

あまり、罵倒的な書き方したくはないですが、なんか、根本的な
ところで、「頭が悪い」
としか思えないです。

高校生を、早くしなければならない理由があるんですか?

さて、制度設計だけではなく、現場の運営もめちゃくちゃだったようで。

ZAKZAK記事「不手際くじ引き」
日刊スポーツ「パ会長、開封クジ確認せず」

おいおい、いい大人が運営していて、これですか。
一部で言われているような巨人=辻内の八百長ということまでは
思いませんが、とにかく運営のレベルの低さは頭が痛い。

ふつうの社会人であれば、部課での忘年会のプレゼントくじ引き
レベルですら、事前に何が当たりかを、参加者全員に発表して、
徹底しますよね。
それすらできない、しなければならないという発想すらないってのは
まともな組織人とは思えません。


それから最後によく言われる個人の未来がくじ引きで決まってしまう
という理不尽さについて。

えっと、世の中ふつう理不尽です。
特に、一生のことが決まるかどうか、って時は理不尽なことが多い。
だから、くじなんかじゃ可愛そうという意見には、私は与しない。

しかし、同じ理不尽なら、他人に委ねるんじゃなくて、自分がくじを
引くってのはどうでしょう?
複数球団から指名された選手自身にくじ引きさせたらどうだ?
例えば、陽選手に、北海道日本ハムファイターズと福岡ソフトバンク
ホークスって書いた紙が入った袋、二枚の中から選ばせるの。
球団側の人間=他人が引いて希望球団以外の結果になるよりも、
自分が引いて、希望球団と違うのが出た方が、まだ諦めがつくん
ちゃうかい?

まぁ、めっちゃいい加減な案なんだけどね。


<本エントリーのTB先>
いつもの、プロ野球の視聴率を語るblogさんの関連エントリー
でも、今回のこのエントリーにはあまり賛同しません。
煽りすぎ、悪意ありすぎのスレをそのままコピペするのは、
いかがなものでしょうか(^^;)

スポーツ見るもの語る者~フモフモコラムさんは、今回の
ドタバタの画像つきでまとめておいでで、その内容を検証
しておいでです。

Hustle Deporte-ハッスルでぽるてサンは、その不手際ぶりに
「単純ミスしすぎ。笑えないですよ…」とのこと。
「昨今の野球界のドタバタを象徴しているとも、力落ちたプロ
 野球界も象徴していたかとふと感じた。」とは、なんとなく
同意いたします。
振り逃げプロ野球さんも、「ただでさえ悪いドラフトなうえ、
こんな初歩的ミスまでするかね」と厳しく指摘、運営者に対し
「何のためにいるんだか。 ちゃんと見てほしいね。 」
まったく同意見です。


スポーツライター大塚”下野魂”秀毅@deportistaさん、
自分のお店を持つぞ!!さんは、根来コミッショナーのこの
件へのコメントに怒り爆発のごようす。
私は、この発言を直接見ていないので、何も言えませんが
もしこのような態度及び発言内容だとすれば、本当に当事者
能力の全く無い最悪の老害ですね。


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2005/09/20

神戸のフットボールファンにとっては、あんまり良い週末ではなかったなぁOTL、どうなのよコレ

国内ラグビーフットボールシーズン、いよいよ開幕ですよっ!

さぁ、神戸製鋼が奪冠に向けて、昨年に続いて、開幕戦で
東芝府中(昨年のチャンプ)に向けて決戦ですっ!

昨年のマイクロソフトカップでの0-41の屈辱的な完敗に対する
雪辱を果たすために、ファンとしても気合を入れていました。

しかし、みごとなまでの返り討ち。
点差こそ、9-24
とさほど広がらなかったものの、神戸製鋼は
ノートライ。はっきり言って、まともなトライチャンスすらほとんどなく、
東芝には余裕で守りきられた感じでした。
しかも、失トライのかたちがあまり脆い。
東芝も、さほど好調とは思えず、全体としては、異様にまったりと
したゲームのペースで、全般的には神鋼の守備も健闘していた。
しかし、神鋼のディフェンスにほころびが見え、いったんチャンスと
見ると、東芝は一気にパワーとスピードを上げ、きっちりトライを
取りきる。

これでは、神鋼の先が心配です。

一方、同じ神戸本拠のワールドは、無事緒戦勝利v(^_^)v
地力がやや劣るセコム相手だけに、勝利を得ることは必須だった
のですが、それでもきちんと勝つことは大切。
でも、今シーズンから四宮洋平がワールドにいたのん?
知らんかったわ。

ただ、花園のあまりのガラガラっぷりにショックです。
本当に大丈夫なのか、国内ラグビーシーン。
スポーツニュースでも、ほとんど映像が流れていなかったようで
すし、一般のスポーツファンにどこまでトップリーグの開幕が認知
されているのか、心配です。


さて、一方、アソシエーションの方のフットボール。
つまり、サッカーですヨ。

J1残留に向けて、正念場が続くヴィッセル神戸
首位争いをする鹿島との一戦は、なんとNHK地上波で生中継でした。
アウェイツアーには行けなかったので、テレビの前で念を送る。

が・・・
同じ残留争いをしていた、先週NHK生中継の大分とは全然違い、
今週の神戸は、見るに耐えない内容のゲーム。

ここしばらくあまり調子がよくない鹿島相手に、前半から防戦一方。
北本のスーパーブロックには、戦う姿勢を見ることができたものの、
そこに至るまでのあらゆる局面で、ずたぼろ。
後半立ち上がりに、鹿島FW深井の突破から、アレックス・ミネイロに
ゴールを割られてからは、もう打たれ放題。
とても、同じカテゴリーで戦うレベルとは思えない。

一サッカーファンとして見ると、鹿島の深井選手の躍動感は、
非常に楽しいものでしたが、神戸サポの立場から見ると、
本当にうざったい。「こいつがいなければ、まだしも、もう少しまし
だったのでは」と思ってしまった。

再開直後のあのゲームはどこにいったの?
アツがいないと、このざまなのでしょうか。


ちなみに、鹿島VS神戸戦の視聴率は、東京地区で約2%
関西でも3%程度だったとのことです。
うわぁ、二週続けて、NHKが生放送してくれているのに、この数字。

東京地区の裏のプロ野球、CXでのデーゲーム横浜vs巨人は3.8%
プロ野球の視聴率を語るblogさんによる)だったそうですが、こりゃ
また目くそ鼻くそですわ。
何度でも言う、焼き豚サカ豚と罵り合っている場合や無いよ。

あと、天皇杯でも、兵庫県代表のパンディオンセ神戸が、
二回戦で岡山県代表の三菱自工水島FCに0-2で敗退


その前の週には、国体成年女子サッカー決勝で、兵庫県代表
(=TASAKIペルーレの単独チーム)が、東京都代表(=日テレ
ベレーザの単独チーム)に敗北
するし、
とにかく、神戸のフットボールファンとしては、なんとなく憂鬱な
感じが続いています。

今週末、なんとかこの流れを払拭してほしいと思います。
たのむぞ、再開LリーグでのTASAKI_!
ほんま、なんとかせい、ヴィッセル!
そして、神戸にワールド、がんばって!

<本エントリーのTB先>
ラグビーシーズン開幕に盛り上がっておいでの皆さん、
神戸対東芝のゲームについて、それぞれ感想を上げておいで。
RUGBY STAITIONさんは神戸の全試合のレポートを目論んでおいで。
ココロミさんは、多数の写真でご報告。
ノーサイド「大元よしき」二本目ラガーマンの挑戦!さんは、第二試合の
ヤマハ対クボタ戦もあわせてアップ。
酔いどれ日記 マスターKのblogさん
NO SIDEさんも、神戸の現状に厳しい視線。
うまねんblogさんは、東芝側からの感想かな?

プラマイ・ケイコさんは、花園での開幕戦、トヨタ対サントリー戦に
ついて、その試合内容と、プロモーションのひどさに辛口コメント。

で、真打、ラグマガ元編集長の村上晃一さんのラグビー愛好日記
は、神戸の前途にやや明るい見通しのごようす。

一方、ヴィッセルサポのみなさん、鹿島戦の感想はいかがだったでしょうか。
Crimson Wings さんは、「差がないようで歴然とした差」と総括。
NO FOOTBALL , NO SPORTS LIFE!さんは、「言い訳できるものなら
やってみろ、という程の完敗」と厳しいご指摘。
夢はココから ~dream story~さんは、「アツが抜けたチームからは
『勝ちたい・絶対残留する』という強い気持ちが伝わってきません」と
のこと。うん、私も少しそんな感じがするのです。
GO! GO! ブログさんは、「前半の守備は粘っこくてヨカッタ」「来週の
裏天王山にむけて、良い調整ができた」とは、これはもしかして
嫌味なのでしょうか?


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2005/09/17

視聴率の低空飛行がサッカーに与える影響について、少し考えてみた。

もちろん、サッカーは、巨人戦のホームでの放映権収入がかなりの
シェアを占める現在のプロ野球(セリーグ)のビジネス構造と違い、
各チームの収入に占める地上波の放映権収入の割合は、かなり低い
(とされている)。

しかし、今のままの地上波での視聴率の低空飛行が続いても、
本当に影響はないのだろうか?

True Faith ~浦和レッズファンサイト~ さんや、
Graceful Urawa Reds [BLOG]さんが、
まとめておいでの、埼玉大学で開講されていたスポーツ・マネジメント
概論で、浦和レッズの犬飼社長サッカー評論家の大住良之さんの
講義
を参考に、少し考察してみようと思う。


そこで使われている金額は、年度が少しずつずれているので、
以下の計算は、正確ではありませんが、これらの数字をベースに、
ある程度の方向性はつかめるかなと思います。

まず、大住さん曰く、J1のチームの場合、リーグからの分配金の
平均が、3億7100万円(2003年度)。
その原資は、どうなっているのか。

2005年のJリーグの予算から見ると、総収入は110億円で、
内訳はTV放映権料収入50億、リーグスポンサー料収入が40億円、
その他20億円。
総収入に占める放映権料の比率は、45.4%。
ただ、これは地上波とJスポーツの合計だから、地上波分だと、
約半分と考えると22%程度。
一方、Jチームへの分配金は65億円となっています。

お金に色はついていないから、Jチームへの分配金のうち、放映権料で
賄われている金額は、65億×45.4%=約29.5億。
地上波分の放映権料は、半分とすると15億弱となっています。
それがJ1の各チームへ配分されると、リーグからの配分額の
平均3億7100万の45.4%だから、1.7億弱。
地上波分は、半分とすると8500万程度となります。

それに対して、ホームゲームの入場料収入は、平均だと5億8500万円。
最大級のレッズの場合は、20億くらい。
(犬飼社長の2004年度の数字)

また、各チームの広告費は、平均13億強。
これは、レッズも同程度のようです。

この他の収入も合計して、総収入は、平均が28億強。
レッズが、55億。

こうして見ると、Jのチームに関しては、放映権料からの収入に相当する
額は、全収入の10%をはるかに切っていることになります。
レッズなんかだと、3%程度。

なるほど。
これは、プロ野球とはまったく異なる構造で、ここが少々増減しようが、
各チームの運営・経営にはあまり関係が無いように思えます。


しかし、だからと言ってプロ野球と違って、放映権料に影響する視聴率
なんか関係ないかと言うと、そうではないと思います。

さっきも言った通り、Jリーグ機構の総収入に占める放映権料は、
45.4%。地上波でも、22%です。

リーグの運営に必要な費用がどれか、費目から正確には分からないの
だが、大住さんによると26億円。(Jでは「その他」って費目がこれに
当たっている)。
管理費ってのが16億円。
少なくとも、この合計は、Jリーグの維持のために必要な金額と言える
だろう。
つまり40億円強程度。
ぎりぎりリーグスポンサーからの協賛料収入と拮抗する感じだが、
つまりクラブへの配分等を考えると、放映権からの収入は、リーグ
全体の運営にとっては、きわめて大きな意味を持つ。

放映権料収入の増減は、各チーム運営・経営上ではあまり影響が
ないかもしれないが、リーグ運営・経営上では、やはり非常に影響が
あると言うことだ。


プロ野球の方の放映権料が、現在の視聴率見合いでダウンすること
が考えられる今、Jリーグのこのままの視聴率で、今の放映権料が
維持できるのだろうか。
テレビ局的視点からいうと、野球でこれだけの割合でダウンなんだ
から、Jリーグもそれに並行して大幅ダウン提示というのは、十二分に
考えられないだろうか。

そうなった場合、Jリーグは本当に大丈夫なのだろうか。

プロ野球の視聴率の低空飛行によって出来するかもしれない、
ビジネス構造に大きな影響を与える放映権料のダウンは、
サッカーにとっても、Jリーグにとっても、決して、対岸の火事では
ないのではないだろうか。


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野球=巨人戦の視聴率低下を嘲笑しているばかりでは、あんまり生産的ではないと思う今日この頃。

先週の神戸ユニバーでの試合前にNHKで見た、Jリーグ
浦和対大分戦。

せっかくのひさしぶりのJの地上波での放送で、ゲーム内容と
しても面白かったと思ったんだけど、残念ながら、どうやら
視聴率はふるわなかったらしい。
東京地区でも3%強、関西では2%強だったらしいです。
うわ~っ、つらいです(--;)。

ちなみに、プロ野球の視聴率を語るBlogによりますと、珍しく
ジャイアンツのデーゲームのあった今月、9月3日(土)の
広島戦(TBS14:00~15:54)の東京地区での視聴率は
4.8%、9月4日(日)の同じく広島戦(日本テレビ14:30~
16:25)は5.6%だったとのこと。

同じ9月4日(日)、首位争い真っ最中の阪神対横浜戦
(TBS15:00~17:00)の東京地区では、えっ、4.1%?
首位争いよりも、最下位争いの方が、高いのかよ。

東京の野球ファンは、こんな状態になっても、他地区の
首位争いより、ぼろぼろの巨人なのかいな。

まぁ、最近のプロ野球は、昼だけではなく、ナイターでも、
一桁から抜け出れないらしく、一昨日の巨人対阪神戦
(日本テレビ19:00~20:54)も、東京地区では5.8%
だった
とのこと。

もちろん関西地区(讀賣テレビ19:00~20:54)では20%は
いったらしく、さすが関西での阪神パワーは、衰えずと
いったところかもしれません。
また、名古屋地区では、ローカル中継の中日対横浜戦(東
海テレビ19:00~20:54)も、なんとか二桁はいったらしいです。

しかし、東京地区のプライムタイムで6%弱なんて、トータルで
見ると、テレビ局さん的には、昼のJの3%なんて結果よりも
ひどい、ってことなるのでしょうね。
特に、放映権料のことを考えると。


ですが、曲がりなりにも、国内スポーツの最高峰であるはずの
プロ野球、そしてサッカーのJリーグ(大相撲と並んでかな)が、
いずれもこんな視聴率しか取れないというのは、けっして良い
こととは思えないのです。

サカ豚だの焼豚だのと罵り合っている場合ではないような気も
します。

地域密着で、スタジアムの観客は増えている、と言っても、
それは濃い人たちであって。

大丈夫か、日本のスポーツ全般。
サッカー日本代表や、女子バレー日本代表は良いとして、
国内のスポーツ環境、スポーツに対する関心の幅広い支えが
無くては、頂点は低くなってしまうぞ。

特に野球を見ていた層が、他のスポーツに流れて、有力種目に
平均的に分散してくれているならば良いけれど、どう見ても
野球を含めた、スポーツ全体の視聴率=一般的関心が
減っていないか。
オリンピックの時だけは大いに関心を持たれても、その競技に
とっては一瞬の仇花に過ぎない。

支えるのは、残り3年11ヶ月の期間。

この期間を支えてくれる、スポーツ一般に関心を持つ人の
底辺は狭くなっていないか。

そこが、少し心配である。

<本エントリーのTB先>
Jリーグの最新節までの観客動員をまとめてくれている、
Jリーグの観客動員数を語るblogさん
観客動員は堅調なんだけどなぁ。

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2005/09/12

コメントを頂いた際に、どうすべきかが、自分としてのスタンスがまだ決まらない(-_-;)

以前、「トラックバックのルール」ということについてエントリーした
ことがある。

@ニフティからメールで送られてくる「ココログマガジン」で、
「3. 特集:トラックバックのマナーについて」で、書かれていた
TBのルールについて紹介した。
「自分の記事の中で、トラックバックした先の記事にリンクを
貼る」ということだ。
それまでの自分のTBの失敗を反省し、その後、このルールに
なるべく従ってきたつもりだ。

しかし、Blogで、もうひとつ大きな特徴であるコメント機能。
こちらについてのスタンスを、いまひとつ確立しきれていない。

一時期は、こちらからTBをした際に、相手先のコメント欄に
「TBさせてもらいました」という挨拶コメントを入れていた。
ただ、これは、上記のTBルールに従い、こちらのエントリー内で、
先方エントリーの紹介や内容へのコメントを入れることで代替
するようにした。


また、TB先からTB返しをいただいた際に、こちらのコメント欄に
先方から、TBへの感謝とTB返しをした旨のコメントをいただく
ことも多かった。
それらひとつひとつに対して、TB返しへの感謝コメントを、こちらの
コメント欄に書き込むことをしていた。

こちらのコメント欄にメッセージを記入いただいた方に対しても、
ひとつひとつお返事をかえすこともしてたりした。

しかし、そうやっていくと、
←こちらの『最近のコメント』のところで、コメントを書いてくださった
方の名前をどんどん追い出して、自分の名前がずらっと並ぶと
いうことになってしまった。
ううむ、自分のBlogに、自分の名前が並ぶのはいかがなものか。
せっかく、コメントを書いていただいているのだから、それが表
から見えるように、なるべくその方の名前が残る方がいいな。
ということで、あまりコメント欄には自分では書き込みはしない
ように、最近している。

しかし、これはこれで、せっかくコメントを書き込んでくださった
方を無視しているみたいで失礼だなぁ、とも思い始めている
のであります。

どっちがいいんだろう?
ううむ、悩むなぁ。

みなさんは、どうされていますか?

<本エントリーのTB先>
コメント(及びトラックバック)についてみなさん悩んでおいでの
ようですね。
ご自分のブログでの、TBとコメントに関するルールを明示されて
おいでの方もいらっしゃるようです。
例えば、
kikka's blog :大人になりきれない人の日記(仮題)さん
閑。さん
ただ、相手さんに対して希望されるルールやガイドラインのよう
ですね。ふむふむ。
こういったガイドラインを提示される方は、ご自分にはどのような
ルールを課しているのかなぁ、興味があります。

移転前のat most countableさん(移転後はこちら)も
コメントについてのエントリーをされています。
相手先にトラックバックを打つよりも、相手のブログのコメント欄に
コメントを書く方が、ブログ間の交流には役立つ、という意見を
述べておいでです。
ですが、こちらでもご自分はコメントに対してどういうルールで
対処しているか、の指針までは書いておいででないなぁ。

まぁ、そんなことは表に書くことではないのか。
ううむ。

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2005/09/09

『送り手のメディアリテラシー ―地域からみた放送の現在』で関西メディアを考えてみましょう

以前、メディアリテラシーについてのエントリーもしたことがあり
ますが、関西に住んでいる人間としてメディアリテラシーを考え
るのに、なかなか良い本が出ました。

日本放送労働組合関西支部でおこなわれた連続セミナーをもと
に、関西の放送業界の人間、メディア研究者などが寄稿したもの。

構成は、以下の通り。

序章 送り手のメディアリテラシー―関西の放送はどうあるべきなのか
第1章 関西ローカルの新しい形をめざして
第2章 関西のスポーツジャーナリズムを考える
第3章 メディアリテラシーの空間・学校・家庭
第4章 “共生”のために求められる地域放送とは
第5章 地域の放送資源の再発見のために
対談 地上デジタル時代の地域放送に向けて
    ―送り手に求められるもの(音好宏/黒田勇)

われわれ関西のスポーツファンとして、特に注目すべきは
第2章の1.「プロ野球報道の偏りと無定見 関西、パ・リーグ、
南海ホークスという立場から」です。
この節の担当は、『南海ホークスがあったころ』という著作の
ある関西大学社会学部教授の永井良和先生
(“赤き血のイレブン”じゃないよ~(^^))

以前、私もオリックスと近鉄の合併問題の際に関西メディアの
阪神偏重の問題についてエントリー
したことがある。

私が、感覚的に語っていたにすぎないことを、事実を踏まえて、
関西メディアの阪神報道の量的偏向についての批判的検証を
おこなっておいでです。

もともとは、関西のプロ野球でも、本来はメディアによって支持
するチームが異なっていました。
例えば、関西テレビは阪急、朝日放送は近鉄でした。(南海は
記憶がないんだよな)
それは、メディアだけではなく、関西圏独特とも言える私鉄沿線
文化の象徴でもあったのです。

もちろん、巨視的に言えば、阪神が一番だったことは間違いない
し、85年の21年ぶりの日本一の時は阪神一色だったのですが、
それでも、その後も、10・19の近鉄であったり、「がんばろう神戸」
の際の仰木・イチローのオリックスなど、揺り戻しもあった。
しかし、一昨年の阪神の優勝の際には、完全に阪神一色に集
約され、塗りつぶされてしまい、その後もかわらない。

そんな中で、去年大阪近鉄がなくなってしまったわけですが、
その過程で関西のローカルメディアは、多様な関西文化や大阪
文化の危機だという意識で伝えなかったことが、本当に問題で
した。
特に、関西の文化の複雑性や多様性を支えていた私鉄沿線文
化の崩壊という視点で、メッセージを出すことができなかったの
が致命的であったように思います。

東京から発信される、関西=大阪=阪神=道頓堀というステレオ
タイプに、大阪のメディア自らが乗ってしまった。

それは、大阪がメトロポリタン(大都市)性を失った象徴とも言える
でしょう。本来、大阪ぐらいの巨大都市になれば、当然のこと、多
様性を持っており、単一のイメージなどでは括れないんはずです。
しかし、全国ネットとローカルという関係性から、東京のメディアが
完全に大阪=関西のことを一地方都市という視点でかため、ステ
レオタイプで大阪を切ってしまうようになった。
そして、ここが問題なのですが、それを大阪のメディア人が、完全に
受け入れてしまう。
そして、最悪なのは、メディアの中だけでステレオタイプなイメージが
垂れ流されるだけではなく、それを大阪人(メディア人だけではなく)
も、受け入れるがごとくそのイメージに合う行動を行うようになって
きてしまったことです。

永井先生は、他の研究で、ハワイのメディア上のイメージの研究を
されておいでなのですが、ハワイもアメリカのメディアや音楽、映画
などが押し付けた「最後の楽園」というステレオタイプを、完全に飲
み込んでしまい、自分で脚色して自己イメージを変えて生きてきた
ということを、論述されています。

それと類似のことが、それぞれの国において、シカゴであったり、
バルセロナであったり、上海であったり、メルボルンであったり、
釜山であったり、に相当する大阪という街におこってしまった。

しかし、永井先生の研究の最後にあるのですが、ハワイ側も最近
多様性を取り戻そうというさまざまな試みを行い、その結果アメリカ
本土のメディアとの大きな文化摩擦に直面しているとのことです。

大阪が、このまんま、東京メディア発のステレオタイプを内在化して
生きるのか、メディアの中でも多様性を取り戻すことができるのか。

特にスポーツ面や文化面での多様性の復活には、メディアが大きな
力を担うことになります。
本書は、ステレオタイプなローカル像の再生産ではない、ローカル
アイデンティティの構築を行うために、送り手に求められる視点とは
何か、をメディアに関わる人が、さまざまに論述しています。

一読に値すると思います。


あと、阪神タイガースが関西=大阪の象徴となってしまった、
そのプロセスを、カルチュラル・スタディー的に検証をされている
本が、井上章一先生の『阪神タイガースの正体』です。
こちらもご参考に。

<本エントリーのTB先>
本エントリーでは、関西での阪神戦偏重の問題を語って
いますので、プロ野球中継の問題をトータルに語っている
プロ野球の視聴率を語るblogさんにTBしておきます。

関西のマスコミやメディアはなぜ「阪神ダイガース」一辺倒なのか、
という問いを掲げておいでのドラジェfrom北河内さん


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2005/08/20

女子サッカーだけではなく、女子のトップと男子の高校生ってどうなんだろう?陸上篇

昨日、ふつうの男子高校生とかわらないレベルと言われる
女子サッカーのプレーレベルについて、まじめに考えてみる
エントリーをした。

で、改めて、それは女子サッカーだけのことだろうか、とふと
気になった。

もっともシンプルに、身体能力、運動能力があらわれると
思われる陸上競技はどうだろう?

で、この夏開催されている高校総体での陸上の1位の記録と
女子の日本記録、さらに世界記録を整理してみた。


(上から順に女子日本記録、世界記録、今年度高校総体男子
 優勝記録)
■100m
11.36 二瓶秀子 福島大
10.49 Florence Griffith-Joyner

石塚祐輔 土浦三(茨城) 10秒71

■200m
23.33 信岡沙希重 ミズノ
21.34 Florence Griffith-Joyner

石塚祐輔 土浦三(茨城) 20秒79 大会新


■400m
51.93 丹野麻美 福島大
47.60 Marita Koch

金丸祐三 大阪(大阪) 46秒18 大会新
↑これは別格の記録
ちなみに2位は
妹尾政虎 広島皆実(広島) 47秒73

■800m
2.00.45 杉森美保 京セラ
1:53.28 Jarmila Kratochvílová

横田真人 立教池袋(東京) 1分50秒53

■1,500m
4.09.30 杉森美保 京セラ
3:50.46 Yunxia Qu

高林祐介 上野工(三重) 3分49秒63


■5,000m
14.53.22 福士加代子 ワコール
14:24.68 Elvan Abeylegesse

1位マーティン ワウエル 青森山田(青森) 14分 8秒08
2位オンディバ コスマス 山梨学院大付(山梨) 14分13秒02
3位ジョセフ モワウラ おかやま山陽(岡山) 14分14秒13
4位梁瀬 峰史 仙台育英(宮城) 14分15秒94
↑日本人選手のトップ

■3000m障害
9.58.92 早狩実紀 京都光華AC
9:01.59 Gulnara Samitova

菊池敦郎 原町(福島) 9分 3秒55

■400mハードル
55.89 吉田真希子 FSGカレッジリーグ
52.34  Yuliya Pechonkina

清水翔吾 能代商(秋田) 51秒17

■走高跳
1m96cm 今井 美希 ミズノ
2m09cm Stefka Kostadinova

鈴木健太 光明学園相模原(神奈川) 2m11cm

■走幅跳
6m82cm 花岡 麻帆 OFFICE24
7m52cm Galina Chistyakova

鈴木 秀明 成田(千葉) 7m77cm 大会新

■三段跳
14m04cm 花岡 麻帆 三英社
15m50cm Inessa Kravets

村上智史(愛知・名古屋大谷)15m90cm 追い風参考
(2回目に、追い風関係なく15m73cm)


これらの記録を比較してみて、みなさん、いかがでしょう?

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2005/08/19

これからしばらく、女子サッカーの持つ意味をちょっと考えてみたいと思います

さて、Jリーグも明日から再開。
ヴィッセル神戸は、これからの一戦一戦がすべて正念場。

さて、こういった日々新しく起こっていくネタを、
例えば、
プロの湯浅健二さんのようなプロはもちろん、
blog武藤文雄のサッカー講釈さんや、
蹴閑ガゼッタさん、
majestic blue さん
といったノンプロの方でも、
リアルタイムで、毎日のように的確に分析して書かれている
ことに、ほんと、いつも感心します。

が、私は、どうにも考えをまとめるのが遅い上に、それを人に
伝わるようなロジカルな文章にするのも遅い。
(つまり、まぁ、あまり頭が良くないってこった)
よって、リアルタイムネタを主張のあるまとまった書き物には
なかなかできない。

ということで、ここ1年半ほどきちんと追ってきたつもりの女子
サッカーについて、ちょっとまとまった書き物にするために、
リアルタイムネタは少し置いておいて、じっくりと考えてみたい。

さて、
私は現在最優先で、女子サッカーをサポートしている。
そして、比較的多くの方も、恵まれないプレー環境にめげず、
ひたむきにプレーする女子代表の戦いぶりは、支持をされている
ように思われる。

しかし、一方では、ネット上での発言をみていると、男子と比べて、
そのレベルの低さをこと挙げする方々もいる。

今回の東アジア選手権での試合の放送を見て、大いに感動した
と書く人もいれば、なんだこのレベルの低い試合は、放送に値し
ないというまでの発言も見た。

たしかに、Jビレッジで合宿をおこなうことも多いなでしこジャパン、
女子サッカー日本代表は、全国的強豪でもない地元の高校の
男子チームと練習試合をして、負けることもある。
磐城高に3-0で勝利(今年2月)
勿来工高に0-5で完敗(今年7月)

これは、大橋監督になってからだけのことではなく、上田監督
時代でも同様だ。
いやアトランタ世代以後上田監督以前の一時期落ち込んだ
“暗黒時代”は、練習試合でも勝つことはまれだったようだ。

つまり、女子代表の国際試合であっても、レベル的に言うと、
高校の地区予選レベル、という評価も、間違っていないかも
しれない。

「だから女子サッカーなんか、おもろない。あんなレベルの
低いものを見る人の気が知れん」という人もいる。
(Yahoo!掲示板とか2ちゃんとかでもよくあるよね、そういう
 書き込み)

こういったもの言いは、これは、“レベルが高い”ものしか面白く
ない、しかも目の前のものだけでそれが判断できる、という思想
からの批判のように思う。
同じような批判は、野球やラグビーでも、高校野球や高校ラグビー
なんて、下手なもんっておもろいか?というかたちでなされる。

しかし、人間がある対象を見る時に、そんな単純なもんではない
だろう。その大会やゲームの歴史やそれの持つ意味、戦っている
チームや選手の過去の情報や置かれている状況についての情報、
そういったものからまったく無縁な、完璧にニュートラルな環境下で
スポーツを見れるわけがない。
そして、そういった情報をもとに、われわれは目の前のプレーその
ものの楽しさ、魅力と同じくらい、いや下手したらそれ以上の意味
を読み取り、感情の動きを持つことができる。
逆に、それがなけりゃ、つまんない。
思い入れをベースにした、感情の振幅。
それこそが、人間がスポーツを見るってことだ、と私は思う。

もちろん、そういった事前情報/思い入れで、プレー魅力を判断
することを先入観だと批判をする人もいるかもしんない。

しかし、例えば、通として、プレーレベルの判断が自分(だけ)
にはニュートラルにでき、その結果、Jよりも、日本代表がらみの
試合よりも、ワールドカップよりも、プレーのレベルが高いから
おもしろい、と言って、チャンピオンズリーグ以外見る気もせん、
とそれ以外を否定するような物言いをする人(杉山茂樹なんかか)
も、実は、目の前のプレーのレベルだけ判断している訳じゃない
だろう。
もちろんレベルが高いことは前提だ。
しかし、それ以上に、それに参加している伝統チーム(マドリーや
 バルサ、リバプール、ユーベ、ミラン、マンU、アヤックス、どこで
もいい)や、チャンピオンズリーグそのものの歴史のもつ意味など
の事前知識/先入観の影響をたっぷりと受けて、プラスαの価
値づけをもって、目の前のゲームを見て、楽しんでいる訳だ。

だから、たとえ女子サッカーのレベルが少々低かろうとも、その
背景をしっかりと知って、思いっきり先入観をもって、それ込みでの
思い入れをすれば、非常に楽しめるのだ。
しかも、見方のポイントさえきちんとしぼれば、プレーレベルでも
十分に楽しめる部分はある。
十二分にエンターテインメントなコンペティションである。
そこを力説したいと思う。

ああ、うまく言いたいこと伝わるように書けただろうか。

とにかく男子の、それも代表レベルや強豪国のクラブレベルと
比べて、プレーレベルだけで、とやかく言うな!ということなん
です。

この話続けます。

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2005/08/11

元ラグビー日本代表監督の平尾誠二さんの講演会に行ってきました

某日、某所で開催されたセミナーで、神戸製鋼ラグビー部GMの
平尾誠二氏(元ラグビー日本代表監督)の話を聞いてきました。

その概要を、自分なりにまとめてみました。

1.最近のスポーツの動向は、個人競技では上手にチームを組み
  (例えば、Team北島)、その一方では、チーム競技が個人に
  走り、チームとしての構成が難しくなってきている。

2.最近の選手は弱くなったと言われるが、けっしてそんなことはない。
  これまでと同じ対応、コーチングが難しくなってきているから、
  指導者(チームリーダー)が弱くなったと表現しているだけだ。

3.最近の選手の特徴を一言で言うと、低反発で連鎖しないということ。
  1)低反発とは? 
   昔の選手(我々の世代)は、練習で「そんなこともできへんのか!
   アホ!ボケ!カス!死ね!」と怒鳴られたら、「なにくそ!うるさい
   わい!!」と反発し練習し、できるまでがんばろうと努力した。

   しかし、最近の選手に対して、「これはダメ!そんなこともでき
   へんのやったらもう練習に来なくていいわ!!」と言うと、翌日
   から本当に来なくなる。
   そういった今の選手に対してどうすればいいのか?
   「お前スジがいいねんからもう少しやってみたら?今のプレーは
   良かったね!!もう一回がんばったらもっと良くなるよ!!」と
   いった、ある意味おだてるようなコーチングが有効。

  2)連鎖しないとは? 
   昔の選手(我々の世代)は試合で負けると、ロッカールームで
   誰かが悔しくて泣き出して、それが連鎖し全員が泣いていた。
   そして最後は、「みんなっ、次はがんばろうぜ!オーっ!!」と
   いう感じで、チームとしてまとまっていった。

   しかし、最近の選手は試合で負けると、ロッカールームで誰かが
   悔しくて泣き出すところまでは同じだが、その泣いている選手の
   横で、「今日のパスうまいこといったやろ!練習がんばったから
   なぁ~!!」といった感じで笑っている選手がいる。
   よって最後に、みんなで「次はがんばろうぜ!オー!!」とは
   ならない。
   でも、これも低反発と同じで、「お前ら悔しくないんか?何で負け
   たんや!?」などと怒っても、彼らに対しては、有効ではない。
   「たしかに、あのパス良かったなぁ~!!でも、次の試合では
   ここをこんなふうにできたらもっと良くなるし、チームも勝てるで」
   てなコーチングをすると、一生懸命練習するようになる。

という感じの講演でした。

伏見工業、同志社大学、神戸製鋼、日本代表を通じての選手としての
平尾さんは、ラグビーファンにとって本当に素晴らしい時間をつくって
くれる人でした。
プレーヤーとしてチームの中でのプレイング・リーダーとしては、本当に
素晴らしい存在だったのですが、日本代表監督としての平尾さんの
実績は、なかなか評価の難しいところです。
1999ラグビーワールドカップ・ウェールズ大会では、その結果を、結局、
素の力というところに還元せざるをえなかった、ということで、ファンの
失望を招いてしまったことは否めません。

で、今は、平尾さんは、強化の現場からは一歩引いて、2011ラグビー
ワールドカップの日本誘致の招致実行委員会ゼネラルマネージャー
です。

ファンの間でも、ワールドカップの日本開催には、賛否両論あるの
ですが、私は素直に日本で大好きなラグビーの最高峰の大会を見て
みたい。

ということで、今回の役目は、きっちり果たしていただきたいもの。
がんばってください。
私も、一ファンとしてできることはやります!(^^)

<本エントリーのTB先>
ラグビーワールドカップ誘致実現に向けて、開催地決定までの
カウントダウンに向けて盛り上げようとされている
RWC2011日本招致組合 Blog byJRSさん
JRS OFFICIAL BLOGさん

BLACK JU●ILOさん
ら ぐ び ー あ に ま るサン
やまけんのひとりごとサン
NO SIDE~ラグビーと音楽を愛する30代に捧ぐ~ さん
ノーサイド「大元よしき」二本目ラガーマンの挑戦!さん

平尾さんご自身の「平尾誠二の2011ラグビーW杯日本招致ブログ」
では、最新エントリーで、「ラグビーワールドカップを日本に呼ぼう!
全国からのラブコール大募集」をされていますので、TBしておきます。

さらに、あの伝説の最強ロック林さんもBlogをされているので、
最新エントリーにTBだ!

で、多分、別の機会だと思いますが、平尾さんの講演会を発見した
トミーのラグビーてんこ盛り!さん

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2005/07/04

たいしたことなかったやん、長嶋の視聴率効果。で、長嶋の魅力を、メディアはちゃんと伝承してきたのか?

脳梗塞で倒れた長嶋茂雄氏が、昨日、7月3日、東京ドームの
巨人対広島戦に観戦をおこなった。

で、それについての記事が2つ。

共同通信>
巨人戦視聴率13・5% 長嶋人気を裏付け

プロ野球巨人の長嶋茂雄元監督が観戦した3日夜の巨人-広島戦(日本テレビ系)の視聴率が、関東地区で13・5%だったことが4日、ビデオリサーチの調べで分かった。
長嶋氏が公の場に姿を現したのは1年4カ月ぶり。
前週日曜日の6月26日に放送された阪神-巨人戦は8・0%(関東地区)だった。長嶋氏の人気をあらためて印象づけた。
 今季、巨人戦の視聴率は低迷を続け、6月の平均視聴率(同)は10・1%にとどまっていた。

一方、毎日新聞>
<長嶋茂雄さん>東京ドームでの”復帰”視聴率13.5%

リハビリ中の長嶋茂雄さんが東京ドームに姿を見せた3日の日本テレビ「巨人×広島戦」の平均視聴率は、13.5%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)だった。巨人戦の今季最高(5月6日)17.3%には届かず、「長嶋効果」は見られなかった。

同じ事実=「ビデオリサーチ社の視聴率調査で、7月3日の
巨人対広島戦の視聴率が13.5%」ということに対する記事で、
これだけ評価が正反対。

私の判断としては、「長嶋効果」とやらは、大したことなかった
という、毎日新聞の評価の方が、正しいと思う。

同じ事実がこうやってまったく正反対に評価されて報道されると
言うことから、見出しや本文内の評価なんかは、注意して反応
すべきだという“メディア・リテラシー”の大切さがよくわかる。

しかし、今回の件で、もっと大きな問題は、もともとどうして「長嶋
効果」やらが、こんなに大きな期待を持たれてしまったのか、
その期待はほんとに正しかったのか、という点。

私は、個人としては、長嶋が大嫌い(いるのだよ、そういう人間も)
ではあるが、彼が「人気がある」ということは、もちろん理解してる。

特に、徳光に代表される、あの世代にとっては、吉永小百合が
「永久のヒロイン」であり、石原裕次郎が「永久のスター」である
のと同様、長島は「永久のスーパースター」であることは認める。

だが、その人気とやらは、もう限定的なモンではないのか?と
いう風にも感じている。

私にしても、長嶋の現役最終年しか、リアルに知らない。
たしか小学校2、3年くらいだった。
ということは、30代以下の人って、長嶋の最良の姿である現役の
全盛期など、まったく知らないはずだ。

もちろん、過去のスターが、現役を引退して、年をとったからって、
「もう過去の人だ」的な見捨てをするべきではない。
過去の実績や記憶についてのリスペクトはすべきです。

しかし、それは、過去の長島の残した、現役時代のファンであった
方々が、今もって忘れられない、「記憶に残る」プレーの数々を
見たこともない世代に、きちんと伝え続けることで、おこなわなけ
ればならないはずだ。

例えば、イングランドのサッカーファンなんかと話すると、自分の
サポートするチームの「おまえ、まだ生まれてないだろ」という時代の
話も、まるで目の前で見たかのごとく、鮮やかに語ってくれたりする。

スペインでも、レアル・マドリーのファンは、子供であってもチャンピ
オンズカップ5連覇の時代のディ・スティファーノやプスカッシュ、コパの
プレーぶりを、いきいきと語ってくれた(もちろん、コーディネータさんの
通訳でしたけれど)。

これは、もちろん代々のサポーターである親、いや祖父から綿々と
語り継ぎを受けているということもあるが、メディアが本当にその選手や
そのゲームやそのプレーを、リスペクトをもって、ことあるごとに振り返り、
語り継ぐという作業をしているからだ。

しかし、日本のスポーツ報道は、正しく語り継ぎを行ってきてはいない。

例えば、“最高の長嶋ファン”と自称し、その立場上、メディア内での
発言量が十二分に多い徳光にしろ、長島の現役時代について語る
言葉としては、「子供のころの一茂を球場に忘れた」とか、「ストッキング
を2枚重ねてはいて、もう一足がないないと大騒ぎした」とかいう、
単なるボケ系の話ばっかり。

長嶋ファンと言う連中に限って、その傾向が強い。

え、それでいいのですか?

あなた方を魅了した長嶋は、勝負強いバッティングであったり、
小気味よく大胆な走塁であったり、バットの先まで観客の視線を
意識したスイングであったり、指先まで客の視線を意識したダイ
ナミックな守備であったりしたのではないのか?
それを語らずに、なぜそんな「ボケ」長島の話ばっかりする?

だから、今の若い、長島の現役時代を知らない(私も、最晩年
しか知らない)人たちにとっては、長島は「天然ボケ」で、91年
東京の世界陸上で「ヘイ!カール」とカール・ルイスに呼びかけ
(このエピソードももはや古い)、解説やインタビューの時に、理解
不能な言語を駆使する、「へんなおじさん」でしかなくなっている。

しかも、それを拡大再生産するバラエティ的世界観の中で、
メディアは、“長嶋個人”を消費してきた。
そこは、プロ野球の魅力につながるものは、なにもない。

そんなメディアが、いまさら、長嶋が、プロ野球の魅力の
リバイバルにつながることを期待するなど、なにを虫のいい話を
してるのか。

もし、メディアがプロ野球の魅力のリバイバルをしたいのであれば、
長嶋が、そして王が、稲尾が、中西が、金田が、藤村が、村山が、
榎本が、張本が、山田久志が、掛布が、衣笠が、山本浩二が、
福本が、平松が、村田兆治が、体現してきた野球の本質的な
魅力を伝えるプレー
を、
そして今の選手たちも日々積み上げている魅力あるプレーの数々を、
言語化して、語り継いでいくことから始めるべきだろう。
周辺エピソードではなく、プレーそのものを。

<本エントリーのTB先>
長嶋生観戦についてのコメントをエントリーされている方々にTB
day by dayさん「長嶋茂雄讀賣巨人軍終身名誉監督、ドーム観戦  て、はぁ。 」
ざわ とーくさん「長嶋茂雄終身名誉監督の読売vs広島戦観戦について」
Baseball Junky!さん「今のプロ野球に長嶋は必要か」
いすみマリーンズさん「書かずにいられない、ミスター復帰について」
Chin's Fieldさん「野球:ミスターにサヨナラを言おう」
ノーリーズン再びさん「魅力無きコンテンツの悲劇」
のおの雑談記さん「長嶋茂雄氏ドームに姿を現す」
たれぱんだ号が行く!さん「長嶋氏の観戦試合に強い違和感を感じるのはσ(^^;だけか?」
change-the-windさん「もういいのではないか~巨人・長嶋茂雄名誉監督の復帰」
田無の日記帳 さん「長嶋茂雄終身名誉監督がドームに来場、そうですか。」
お気楽コンボさん「ミスターで、巨人の視聴率回復?の件」
テレビウオッチャーさん「長島茂雄さん東京ドーム観戦」
ラッキーステーションさん「【野球】 ミスター復帰も・・・ちょっと心配なプロ野球」

7/5にTB追加!
ここは、おもしろいっ!
プロ野球の視聴率について語るblogさん
「その時歴史が動いた?」
「治療」

あと、
スーパースポーツブログ:よく考えるぎょるいのひとver.3.12[野球/阪神/サッカー/ジュビロ/テレビ/お笑い/マスコミ就職]さん
「#長期的な野球人気の危惧←長嶋視聴率」
コプーさんに聞いてみないとね。さん
「●王様の無様な帰還。」
「■ グッバイ・ベースボール。」

さらに追加TB(7/8)
スポーツヲタクの独り言 さん

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2005/06/15

全日空スチュワーデスの制服の窃盗事件

同じ広告関連業界のニュースとして、ANAのCF撮影
用に出演モデルに貸し出した実物の征服が紛失した
というものがありました。

で、この報道の仕方に対して、あざらしサラダさんが
みごとな指摘をされています。

たしかに、この事件の報道に関しては、「全日空」が
主語になってしまっていて、しかも、特に見出しにお
いてはあたかも全日空の過失のように見える書き方に
共同通信記事
日経記事
なっちゃっていますね。

おっしゃるとおり、一番悪いのは、持ってかえった、
つまり盗んだ人。
次に、そんな人を派遣したモデルクラブと、現場管理
がきちんとできていなかった制作会社である電通テッ
クなんでしょうね。
で、受注者として、今回のCF撮影業務トータルの
責任者である電通さん。
という順番でしょう。

全日空さんは、100%被害者でしかないよ。
この件。

関連業界に働くものとして、今回、電通テック
(及び電通さん)がどうするかと気にしていたら、
たまちゃんのてーげー日記さんによると、
どうやらようやく電通テックが、謝罪のリリースを
出したみたいですね。

ただでさえ、モデルだの“スッチー”だのとの
関係を問われる軽薄な業界なんだから、こういった
ネタになりそうな話には、細心の注意を払わなけれ
ばならないはずだのに。

さて、
越後屋のコンサドーレ札幌とつれづれいろいろサンに
よると、この窃盗した制服を売りに出した輩がいる
ようだ!
なんてこと!

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2005/06/14

野村総研について、続報~メディア・リテラシー

野村総研の「テレビ広告の損失540億円」発表について
のエントリー
に、補足をしておきます。

繰り返して書きますが、
いちおう広告関連業界で働く私としても、別に今の構造
のままで良いと言っているわけではありません。
また、業界人として、絶対にこの既得権益を守ろうと、
思っている訳でもありません。
(もちろん、たかだか一社員レベルがそんな力もない)
現在の広告ビジネスは、もちろん大きな構造上の問題を
かかえています。
また、広告ビジネスの大いなる構成要素であるメディア
に、比較的近い将来に(いや、指摘されているように、
今既に)大きな変化があることは間違いない。

よって、既得権益を守るというしろむきな話ではなく、
その胎動に先行して前向きに能動的に働きかけていくと
いう姿勢が、広告業界全体に求めらる。

関連業界で働くひとりとして、その改めてのきっかけと
しようと思う。

しかし、やはりこのニュースリリース、及びそれに対す
る報道は、かなり劣悪、質が悪いものである。

特に問題なのは、報道するメディア側の問題。

企業が出すプレス・リリース及びそれにともなう記者発
表というものは、企業が何らかの意図目的を達成させる
ために出したり、行ったりしている訳だ。
よって、そこには自分たちにとって都合の良いような文
脈によって語らせたり、広告のヘッドコピーにような惹
句があったり、ということは当然ある。
また、その中に根拠として提示されている各種データや
資料なども、客観性が欠けていたり、ロジックが全体と
して間違っていることもある。

そうした点をきちんと分析確認し、客観的な評価などを
加えて記事にするのが、本来あるべき報道機関の役割な
のではないか。

しかし、現実には、どうもそんなことをしていないよう
に感じることが多い。

特に、政府系機関、公的機関の発表についての垂れ流し
と言ったら、かなりひどいものである。


もちろん、情報を受け取るオーディエンス側にとって、
その「メディア・リテラシーは大事であるのは当然。

しかし、これだけ世の中に影響の大きなマスメディア側
にこそ、自分たちが発信する情報のソースを解釈する際
に、メディア・リテラシーが問われるのではないか。

Over40カザリヤ・ジャーナルさんのエントリーで、
内田樹先生の研究室でのエントリーを紹介されていま
すが、まさしく

自分が伝えつつある情報の信頼性について、重要性について、適所性について、きちんと評価が下せるかどうか。
自分が伝える情報は真実か?それは伝えるだけの価値のあることか?それはいつどのような文脈の中で差し出されることで聴き手にとってもっとも有用なものになるか?
そういう問いをつねに自分自身に差し向けられること、それが情報評価能力ということではないかと私には思われます。
ということです。

スペースを埋めることに汲々として、リリースをこれ幸
いとそのまんま垂れ流す、そういう姿がどうも浮かんで
しまいます。


<本文以外のTB先>
ニセモノの良心さんが、
メディア側のメディア・リテラシーのなさを、「旧日本
兵生存」報道についてつっこんでおいでです。
さらに、自称「メディア芸術家」ジョイ・スカッグス氏
に関する記事を紹介
してくれています。

テサラックのあいだサンも、「見出しの力」というこ
とで、あまりにも単純化する報道に疑問を呈して
おいでです。

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2005/06/11

野村総研の発表は正しいか?

たまには、仕事に関連してのエントリーもしてみよう。
いや、もしかして、初めてかもしれないや。

一応、広告関連業界で働いているもんで、今週センセー
ショナルな見出しでもって、報道された記事について。
HDDレコーダ利用者の過半数がCMの80%をスキップ、540億円の損失へ

さて、これなんですが、最初は、報道側が、野村総研の
ニュースリリースから、見出しになる、センセーショナ
ルになると思って、この部分を強調して報道しているの
か、と思っていたのです。
相変わらず、バカな報道だなぁ、やれやれと。

しかし、どうやら、もともと野村総研のニュースリリー
からして、この部分の強調してあったのですね。
ちゃんと、見出しに「今年の損失総額は約540億円に」の
一文があります。

さて、この試算には、大きな疑問があります。

通常、テレビ局の広告取引は、世帯視聴率のGRPを
指標として行なわれています。
で、その視聴率が示すものとは「ライブ視聴」、つまり、
今、ついているテレビのチャンネルが対象となっている
訳です。
テレビ広告ビジネスの指標となっている現在の視聴率
には、ビデオであろうがHDRであろうが、再生視聴分
はまったく含まれていません。

少なくとも、現在のテレビ広告は、「ライブ視聴」率
1%あたりいくら(番組提供は、これとは違うロジック
が働きますが)というのが、ビジネス上の図式となって
いるのです。

ですから、HDRに録画した番組を、視聴する際に、いく
らCMスキップをしても、それは、現在のテレビ広告ビジ
ネスのスキーム上は、なんの影響も受けず、損失でも
なんでもない、ということになります。
だって、録画視聴はもとから勘定に入っていないのです
から。

よって、スキップ率に「日本の広告費」とやらのTV広告
費をかけて広告費市場の損出額を推計するという野村
総研の試算は、まったく誤ったものと言って過言ではあ
りません。

日本を代表するシンクタンクである野村総研さんが、こ
んなバカな試算をしてはいけません。

また、この記事をブログ界ではそれなりの識者とされて
いると思われる方々も何の批判的検証もなく、引用して
おいでです。

例えば、
ネットに関わるジャーナリズム、メディア批評ブログと
して有名な
ネットは新聞を殺すのかblogさん
また、マーケティングに関するブログとしては著名な
大西 宏のマーケティング・エッセンスさん

ううむ、ジャーナリズムのことを語り、旧来メディアの
あり方への批判やメディアリテラシーについて、強く
語っている方や、マーケティングの専門家の方が、これ
ではいかんと思うのですよ。
ふだんは、参考にさせていただくエントリーも多いだけ
に残念です。


しかし、一方で、直感的にこの報道内容に疑問を感じて、
自ら検証する、というプロセスをされている方もいらっ
しゃいます。
ニセモノの良心さん
「NRI、計算間違えてる!? 」
「昨日のNRIにいちゃもんつけた件について」
など。

しかも、野村総研に質問メールまで送られたそうで。
すばらしい行動力ですね。

その結果かどうかわかりませんが、
野村総研は、本ニュースリリースについて、補足
出しています。
しかし、この補足も突っ込みどころが多々あります。
その点は、跳箱さんがうまく突っ込んでおいでです


もちろん、HDRの普及によって、何もテレビ広告ビジネス
が影響を受けないと言っている訳ではありません。

しかし、それは「ライブ視聴」率がどれだけ影響を受ける
か、という点です。
ビデオ以上に気楽に録画できるので、昔の月9ドラマのよ
うに、「月曜日8時になると街から若い女性が消えた」と
いう風なことがおこらなくなってきています。
従来だったら、視聴率30%とっていたキムタクドラマが、
20%しかとれなくなったという風に。

つまり、トータルでの「ライブ視聴」率(セットインユー
スという)が下がってしまい、視聴率1%あたりの広告費
単価が同じだと、テレビ広告費のトータル売上が減ってし
まう、つまり市場が収縮してしまう、ということです。
これは、テレビ局や広告会社にとっては死活問題です。

たとえて言えば、平米いくらでオフィスを貸す家主さんが、
貸せるオフィス面積が小さくなった、というのと一緒です
から。
(もちろん、単価UPという対策はある)

しかし、広告を出稿する広告主側にとっては、「見られて
いる」ことを前提に広告費を支払ったのに、HDRのおかげで
実は「見られていなかった」ため既に出稿した広告が無駄
になった、つまり払ったテレビ広告費の「損失」になった
ということはありません。


また、もう一方では、従来のテレビ広告ビジネスの図式に、
問題がまったく無いと思っている訳でもありません。

一番は、「ライブ視聴」率といっても、テレビがついてい
るだけで、その前に本当に人がいて見ているかどうかが検
証できない、という点です。
よく言われる「ネコが見ていても1%」というやつです。

こちらの方が、広告主が、「見られている」ことを前提に
広告費を支払ったのに、実は「見られていなかった」とい
う、テレビ広告費の「損失」と言うにふさわしいものです。


しかも、その取引のベースが、基本は、出稿枠の過去実績
値にともなう事前想定の「ライブ視聴」率によって計算さ
れる、という問題もありますね。

事前想定よりも、実際の合計視聴率が低くても、いちおう
テレビ広告費の減額は無い、ということになっています。
(個々には、もろもろ対応しているが)
だが、これは事前想定よりも実際の視聴率が高かった場合
には、広告主側にとって得になる。
だから、これはどっちもどっち。


また、本当は女性20代に見て欲しいのに、実際は、男性60
代がテレビの前にいる、という個人視聴のギャップ、とい
う問題もあります。

ただし、これは、世帯視聴率に対するターゲット視聴者の
含有率ということで処理できます。
つまり、鉄1tが欲しい時に、あらかじめその鉄鉱山の鉄
鉱石の純鉄の含有率を推定しておいて、もし50%だったら
2t購入する、という対策をとるのと一緒です。

とにかく、こと、「HDRの普及によって、テレビ広告が無駄
に流されてしまっている」という、野村総研の設定した問
題については、これは、120%誤りなのです。

いちおうこの関連業界で働くものとしても、テレビ広告、
さらには広告ビジネスについては、現状いろいろと問題も
あり、課題もあるので、問題提起はガンガンあって良い。

しかし、問題提起するなら、正しくしてくれ!


<本文外のTB先>
野村総研の発表に反応した方々に、問題提起のために
TBしておこう。
広告会社制作部所属のホリメモ β版さん
テサラックのあいだサン
猫手企画@新聞屋さん
こちら中小企業総務部さん
ミズタマのチチさん
千里山一里さん
ぺんぎん徒然草さん

6/14に追加のTBをしておきます
Over40カザリヤ・ジャーナルさん
誰も知る事のない明日へ ~Tomorrow Never Knows~さん
かっしーの秘密編集室さん
ねとアドさん
tarosite.netさん

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2005/05/31

この時期だからこそ、『定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?』

JR西日本の尼崎での列車事故と、まさしく時を
あわせたかのような恐ろしいような偶然のタイミングで、
文庫化され、いま店頭に平積みされている。

『定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?』
(新潮文庫)
三戸祐子著
2005年5月発行
税込価格 : \620

基本的な研究姿勢は、カルチュラル・スタディーズ。

いま、日本という文化圏において、当たり前と思われ、
実践されている、そして実は他の文化圏とはズレの
ある、鉄道の「定刻発車」という行為の、その背景と
なる価値観や社会的環境・習慣と、それを実現化する
社会システムを詳細に著述していく。

特に、本書で刺激的なのは、表題の「定刻」だけ
ではなく、首都圏や京阪神エリアでの列車の
おそるべし密度と速度の中で「定刻」を維持せざるを
得ない社会環境について触れた第3章だろう。

ここの見直しをこそしなければ、今回の事故は、
またどこかで起こってしまうかもしれない。
JR西日本にのみその責を負わせて、社会、世間、
ユーザーの鉄道に対する過剰な要求について
自覚的にならなければならない。

著者本人による書籍紹介はこちら

<本日のTB先>
本書を紹介されている方々は以下のとおり
石臼挽き茶葉の苦みさん
書店員失格さん
快走ARUKAKATさん

特に詳細に書評をされている
書評という名の自己主張さん

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2005/04/22

地域ブランド保護策強化

以前、「“京都”ブランド」という言葉についてのエントリー
したが、そういった地域ブランドについて、特許庁が、新しい方
針として、商標法を改正するという方針を示したそうだ。


もともと商標法では、地名と商品ジャンル名といった商標登録に
ついては、厳しい条件がついており、「夕張メロン」とか「西陣
織」など、知名度が高く、特定事業者の商品と分かるもの以外は、
なかなか認められなかった。

しかし、「ご当地商品」による地域振興を促すために、例えば
「博多人形」とか「南部鉄器」といった地名+商品ジャンル名を
組み合わせた地域ブランドを保護するために、一定条件を満たせ
ば商標登録を認めることにしたようだ。
ただ、こういった「ご当地商品」は、複数事業者が同じ商標で商
品を展開していることが多い。そのため一社が先願すると問題が
起こってくるので、登録できるのは地域の生産者の半数以上が参
加する団体に限るなどの明確な条件が付くそうだ。

たしかに、地域ブランドというのは、地域経済の活性化の鍵のひ
とつなだけに、これはいい方向ではないだろうか。

しかし、商標というのは、特許とは違って、技術や品質の水準を
保証するものではない。
よって、商標登録を取得した地域ブランドを、単に付加価値とし
て利用するだけではなく、取得した商標で提供する商品の品質を
守る努力を、地域できちんと行わなければ、すぐその地域ブラン
ドは“死に体”なってしまう。
登録への努力だけではなく、管理の努力も並行で必要ですね。


■本方針に関連するリンク
知的財産戦略推進事務局/事務局長の「ひとこと」サン
ブランドのニュース箱サン
もっちゃりな知的所有権、著作権のページサン
商標ホームページさん
磯野国際特許商標事務所サン


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2005/04/06

それでも神戸の可能性

ゴール裏、私の目の前に、
↓このような方がいた。
DSC01024

自分もそうだが、神戸のサポーターは、まだまだ
課題が多い。
でも、この方(およびこの方のグループ)を見て、
改めて思った。
いろいろと可能性有るんじゃないか。

神戸は、日本の都市の中では、日本国籍以外の
方が多く(比率も実数も)、住民の出身国、国籍の
バリエーションの豊かな都市だ。

これを生かした多国籍サポーターコミュニティって
のは、ないだろうか?

例えば、中国の代表のエース中のエースを
(選手としてのクオリティはもちろん必要)取れば、
南京町やらの中華コミュニティも、もっとヴィッセル
を応援してくれるかもしれない。
一次予選を見る限り、残念ながらインドには、
Jで戦えるクオリティの選手がいるとは思えなかっ
たが、もし出現してきたら、積極的にスカウトという
手はないだろうか。
そうすれば、日本最大のインドコミュニティが、みん
なでヴィッセルを応援してくれないか。
ドイツ人コミュニティもあるので、ドイツ人選手でも
よいし。


そういえば、アメリカのメジャーリーグサッカーも、
アイルランド系とかポーランド系とかイタリア系とか
ヒスパニック系といったように、自分の出自の応援
をすると聞く。
だから南の方のチームは、メキシコ出身の選手を
中心に組んだり、西海岸の方のチームは、南米や
スペイン系のラテン系の選手を多く取ったり、東で
はアイリッシュ系とかを中心にしたり、とするそうな。


ヴィッセル神戸のアイデンティティって、そんなとこ
ろからもつくれないだろうか。

<本エントリーのTB先>
体調の悪いの中でも神戸サポーターを考える
Crimson Wingsさん

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2005/03/10

Blogのルール、TBのルール

うわぁ、今までTB打ったみなさん、申し訳ありません。

メールで送られてくる「ココログマガジン」の中に、
「3. 特集:トラックバックのマナーについて」という
記事があったのですが、その中に書かれていることが、
もろに自分に当てはまるじゃないですか!!

「正しい使い方」とは、自分が記事Aに関連した記事を書いたときにだけ、記事Aに対してトラックバックを打ち、

うん、これは意識はしているんだけど。でも、

なおかつ自分の記事の中で、記事Aについてのリンクを貼る、という使い方です。

これ、
あんまりやっていないよ~っ。
記事によっては、やっていますが、殆どの記事では、
やってなかったりするやん。
しまったぁ。
さらに、

「間違った使い方」とはその逆、全く関連のない記事に対してトラックバックを打ち、なおかつ自分の記事の中で一切記事Aについて触れないことです。

ううむ、「全く関係のない記事」とまでは思わないが、
例えば、TASAKIペルーレの記事を、同じ女子サッカー
を話題にしているから、レイナスやベレーザの記事にTB
したりしているなぁ。
拡大解釈かなぁ…。
これも「間違っ」ているんかなぁ・・・。

「間違った使い方」は、一般的に「トラックバックスパム」と呼ばれ、

な、なに~っ!!
もしかしたら、私スパムトラックバッカー
なってしまっているかもしれません。

「自分のブログへのアクセス数を増やすため」という意識から生まれます。

たしかに…。
そのスケベ根性、少しあります~ぅ。

「間違った使い方」をすれば、記事Aの作者にとっても、その読者にとっても、そしてインターネット全体にとっても不愉快な自体が発生してしまいます。

はい、みなさん、申し訳ありません。
今後、改善いたしますぅ・・・・・・。

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2005/03/05

「京都ブランド」シンポジウム

こんなシンポジウムがあるらしい。


■「京都ブランド」創生シンポジウム
 ~輝き続ける京都ブランドを目指して!~

  主催:京都工芸繊維大学・京都商工会議所

【案内文】
京都商工会議所が取り組む「京都ブランド推進事業」の
一環として、平成17年4月から京都工芸繊維大学との
共催により「京都ブランド」創生講義(公開講座)を開設
することとなりました。
講座開始に先立ち「京都ブランド」創生シンポジウムを
開催します。

【日時】3月15日(火) 15:00~17:00
【会場】京都工芸繊維大学 センターホール
【プログラム】
 <基調講演>
 「『京都ブランド』創生の新時代」
  ◆松岡正剛氏(編集工学研究所 所長)
 <パネルディスカッション>
 「『京都ブランド』さらに強く」
  パネリスト
  ◆細見吉郎氏(宝ホールディングス[株] 代表取締役会長)
  ◆池坊由紀氏(華道家元池坊 次期家元)
  ◆小林 洋氏(オムロンヘルスケア[株] 執行役員)
  コーディネータ
  ◆久保雅義氏(京都工芸繊維大学 教授)

 <交流会>17時~
  ※1時間程度。参加希望の方は申込時にお申し出ください。

【参加費】1,000円(当日会場にてお支払いください。)
【申込・問い合わせ】京都工芸繊維大学 デザイン経営工学科(担当:久保)
          TEL/FAX:075-724-7854
          Eメール:kuboken@kit.jp


うむ、ちょっと仕事にも関係するかもしれないので、できれば覗いてみよ
うかな、と思う。

ただ、最近の「京都ブランド」という言い方は、少し気になる。
その本来の価値を生み出した源泉は、決して「京都」というくくりで
括れるほど、共通点を持ったものではないものを、たまたま今現在、
京都という土地に在するだけで「京都」という冠をつけてしまうのは、
少し違和感を持つ。

例えば、パネリストとして並んでいる宝酒造と池坊。
宝酒造の伏見という町は、本来的な意味で、けっして京都ではない。
歴史的に見て京から独立した町であり、池坊のある洛中とは、その文化
やコミュニティを共有している訳ではない。
たまたま、いま、京都市と言う行政区域にあるからといって、同じ「京
都ブランド」という冠をかぶせることは、平成の大合併の結果、「出石
そば」を「豊岡そば」と言い換えて、「豊岡ブランド」という冠をかぶ
せるのと一緒だ。
あ、少しわかりにくいか。
「清水の次郎長」や「清水のマグロ」を「静岡の次郎長」「静岡マグロ」
と言い換えて、「静岡ブランド」の冠をかぶせるのと一緒じゃないか。
それは、リアリティが無いと思うのだが。

京都にあるさまざまな文化的資源を、いかにブランド化するか、という
表現なら100%理解するんだけど。
ちょっと「京都」という言葉に拘りすぎだろうか。


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2005/02/24

サポーターという言葉の重み

さて、昨日は、「サポーターとはなんだろう」という議論が
繰り返し起こることは、決して悪いことではないだろう、と
いうことを書いた

では、こういった議論の中でよくある、具体的なアクション
の濃度への配慮なく、「み~んなサポーターと呼んでしまっ
てもいいやん」
という意見は正しいかと言うと、私としては、
(最近改めて考えてみて)やや否定的である。

というのも、サポーターという言葉が辿ってきた歴史を一応
知っているからだ。


もともと「サポーター」という語は、川淵チェアマンによって、
既存の、特にプロ野球との差別化というマーケティング戦略
によって、提唱されたもの
である。
その際には、ファン、観客全体の単純な言い換えとして、使
用されていた。
だから、この当時であれば、別に「み~んなサポーターで良
いやん」と言っても、違和感はさほどなかったであろう。

もちろん、当時でも、その中に応援アクションに濃度の差は
あったと記憶しているが、ゴル裏でさえチアホーンが鳴って
いたくらいだから、さほど問題ではなかっただろう。


しかしその後、Jリーグ“バブル”がはじけ、「サポーター」
と呼ばれた観客全体がシュリンクをし始めた。
そして、同じ「サポーター」という言葉で括られていた中で、
薄い層、“単なる”観客という上澄みのレベルの人たちは消
えていき、残ったのは、所謂コア、濃度の濃いファンの人た
ちだった

つまり、この頃には、観客席にいる人全体を、同じ「サポー
ター」という語で呼んでも、Jリーグ初期とは異なり、その
中には、薄い人たちはほぼ含まれない事態になった。
つまり、この頃にJの観客席に残った「サポーター」は、明
らかに濃いファン、“バブル”がはじけて逆風になっても、
それぞれのチームを支え続けようとする、より深い意味での
“サポーター”層という事態になったのだ。

そして、この当時の逆風の中、生き残った“サポーター”の
方々は、まさしく戦う選手たちを鼓舞し、一緒に闘うという
具体的なアクションを重ねていった。
さらに、横浜F/横浜FC、清水、平塚/湘南のサポを筆頭
に、他のチームの生き残った“サポーター”たちも、スタン
ドの外でも、チームの存続や発展を支えると言うアクション
にまで昇華をさせていったんだ。

つまり、今、一般にイメージされる“サポーター”像っての
は、このハードルの高い時期に生き残った“サポーター”た
ちが日々積み重ねたアクションこそが築き上げたものなんだ
と思う。

当初、川淵チェアマンに与えられたにすぎない「サポーター」
という用語を、まさに今イメージされるような語に意味を付
与してきたのは、この雌伏の時期の5~6年に活動をしてき
た人々に他ならない訳
だ。
「サポーター」という語にリアルな意味を与えてきたのは、
俺たちだ、という誇り。
それが、きっと彼らにはあるんだと思う。
(私自身は、その活動の長さだけはあるが、質的なものに
 ついては、そこまでの自信はないけど)

その結果、「サポーター」という語に、非常に重い意味を感
じているんだと思う。

だから、今、現在の状態において、初期のJのように「サッ
カーでは、観客み~んなをサポーターと呼べばいいじゃん」
というのは、この雌伏の5年を経過してきた人たちに対して、
やっぱりリスペクトが足りないと言えるんじゃないかなぁと
思う。

13年を経た文化を持つ日本サッカー界において、こういう歴
史的プロセスを少なくともふまえた上で、「サポーター」と
いう語を使った方がいいんじゃないかな、と思う。

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2005/02/23

サポ論議について、考えてみる

1月下旬に、また「サポーターとは、なんだろう」議論が、
Blog界の中で、起こったらしい。

だいたい、参考になるエントリーは、ここらへんだろうか。
「サッカーのある幸せ」さん
「タスカプレミアム」さん
「自己満足なブログ」さん
「飼い犬とボク」さん
「サッカー景気の悪い話」さん
「サッカー蟻地獄」さん
「True Faith」さん
「みどり日記」さん
「はぎや・えれいね」さん

昨夏くらいにも「サポーター論議」が盛り上がった時に、
私自身もこのBlogで9月くらいに書いたこともある
また、今でもサポーター(あるいはファン)としてどう
あるべきか、ということは常に考えているつもりだ。

しかし、今回は、その議論の内容、つまり、なにがサポで、
なにがサポでないのか、ということについては、あまり
踏み込まないでおこう。

それよりも、こういった議論が定期的に起こることについて
少し考えてみたいと思う。

こういった議論が、起こるたびに、自分のサイトや、Blogでの
コメントのやり取り等も含めて、ベテランサポと思しき人が、
サポとは何かなどというこういった議論はとうに済んでおり、
あとはチームの力になるどういう行動を、自主的に、能動的に
取るかどうかでしかない、と結論付けることが多い。

で、この結論は、実は非常に正しい、と僕も思う。
能動性こそが、サポのサポたるゆえんである、と。

しかし、だからと言って、こういった議論が定期的に起こることが
無意味で無駄かというと、そんなことは決して無いと思う。

サポでもファンでも、呼び方は、とりあえずは何でも良いのだが、
ニューカマーは、常にやってくる。
(ニューカマーとは、年齢の上下は関係なく、あるチームに対する
 コミットメントを、どのタイミングで始めたか、だ)

で、そういったサポ予備軍でも、ビギナーサポでも、呼び方は
なんでも良いのだが、そういった層の人たちは、今の中心となる
サポのアクションを見て、なんらか考えることはあっても、
当然である。

先輩サポ、ベテランサポは、自分がサポートするチームのために
なる、と考えるなんらかのアクションを能動的に行っている。
この姿勢は、いくら評価してもしすぎることはないだろう。

しかし、その実際に行ったアクションひとつひとつは、本当に、
妥当性のあるものか、どうかは、冷静に批評されなければならない。

もちろん、なんらかの経緯や歴史、積み重ねがあって、ベテラン
サポを中心とするサポのアクションは成立しているわけだけれど、
そういった背景を知らないと、違和感を持たれてしまうことも、
まま、あるんじゃないかと思う。

あまり、他チームサポのアクションについては、あれこれ言いたく
ないんで、神戸の例で言うと、チームカラーに対する意見の対立か
ら、試合中のサポアクションまで、分裂したってのは、やはり、
昨年の途中から客席に加わり始めた人からは、違和感を持たれて、
批判をされても仕方がないんだと思う。

いくら、先輩サポ、ベテランサポが、自分の頭で考え、能動的に
やっているから、といっても、そのすべてのアクションが「理想的」な
訳ではないだろう。
どう見ても、そのアクションは、決してチームへのプラスには
ならんのちゃうか。そのアクションは、どうにもセンス悪いん
ちゃうか。それは、一般ファンの足を遠ざけかねないんちゃうか、と
いうアクションは、いくらでもある。

そういったことに対して、ビギナーサポの一部が、ちゃんと自分の
頭で考えているからこそ、能動的にアクションを起こすための前段階
としての能動思考をしているからこそ、今のサポのアクション(の一
部)は、どうも解せん、納得いかん、と、異議申し立てをするのでは
ないだろうか。

もちろん、まだまだ考えるための材料が足りなかったり、思考の掘り
下げが足りなかったりする部分はあるだろう。
また、理想論に走りすぎて、その考えでは実際のアクションにつなが
らない、ということもあるだろう。

でも、何も考えずに、先輩サポ、ベテランサポのやっている通りを、
そのまんま真似するよりかは、はるかに期待がもてるんちゃうか。
自ら、考えようとしている、という点においては。

ベテランサポ、先輩サポにとっては、鬱陶しいかもしれないけれど、
これは仕方がないもの、として、後輩サポ、ビギナーサポのサポ論議
を暖かく見守ってあげるべきちゃうかねぇ。
こちらに自信さえあれば、いつかは、気づくやろと。
それは、青春時代の青年のプロテストと一緒で。

また、もしかしたら、後輩サポが考えたことで、ベテランサポが気付か
なかった視点、忘れてしまっていた視点を思い出させてくれるかもよ。
で、ニューカマーも含めてのサポ集団トータルとして、さらに発展して
いけば良いんちゃう。
サポってのは、完成形は無い訳やから。
ニューカマーも含めて、常に構成メンバーも変わっていくし、チームの
状況も変わっていくし、時代も変わっていくし、それに応じて、生々流
転していくんだから。

それに、今、ベテランサポの人も、昔はビギナーサポだった訳で。
そのプロセス、踏んできているわけで。

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2005/02/19

「サッカーサポとして」を、今後しばらく

Jのシーズン開幕前にあたって、またサポーターとしての
自分の意見の現段階での棚卸を、きちんとしておこうと思う。

うまくまとめられるかどうか、やや不安である。
今、至りついている考え自身が、決してリジッドな訳では
ないので、どうしても保留つきの書き方になるとは思うが。

また、昨年一シーズン、TASAKIペルーレを中心に女子
サッカーを見てきて、考えたことも、少しまとめてみたいと
思う。

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2005/01/21

平成の洛中洛外図ですか・・・

先週の日曜日放送のNHK教育の「新日曜美術館」で
平山郁夫氏の「平成の洛中洛外図」が紹介されていた。

平山郁夫氏は、日本画壇の頂点に立つと言われるひとだ。
だが、その日本画壇というものは、画家をランキング付け
して、そのランキングに応じて号いくらという値付けに
なると言う、はっきり言って、その絵の価値とはなんの
関係もないことで作品の価格が決まると言う、かなり疑問
のあるシステムである。
こういったシステムゆえに、日本のアートマーケットは、
世界のアートマーケットとは何の関係もない閉鎖系システ
ムであるとして、大いに批判をされることとなる。
村上隆などは、こういったシステムに拘束されないために
海外のアートマーケットの中でプレゼンスを獲得するため
の戦略をとった訳だ。
で、こういったシステムの象徴として、平山氏も、大いに
批判をされることが多い。

しかし、一方で、平山氏が行っている海外との文化交流は
これは評価されてしかるべきである。
知人に平山氏との交流のある人間がいるのだが、その人の
話を聞くと、例えばバーミヤンの大仏の保護や、敦煌の保護、
高句麗時代の古墳の保護など、決して名誉欲だけではなく、
本気で文化財を継承していくために日本人としてできること
は、ということを考えているとのことだ

ということで、平山氏を取り巻く毀誉褒貶のベールは厚い
のだが、そういったことを剥いで、彼の作品はあくまでも
作品としてみてみたい。
すると、やっぱり批判せざるを得ないんだなぁ。
今回の「平成の洛中洛外図」は。

洛中洛外図は、上杉本や東博本、舟木本などの名品がある
訳だが、これは、単に京都の街の建物・風景を、鳥瞰で描
いたことに意味があるのではない。
そこには、祇園祭の祭礼であるとか、宮廷行事であるとか
当時の商売の姿であるとか、町に遊ぶ子供たちであるとか
京都の街に生きる人々の風俗が生き生きと無数に描かれて
いることにこそ、その面白み、楽しみがある。
rakuchu

ところが、少なくとも紹介されている限りにおいては、この
「平成の洛中洛外図」は、今の京都の風景が、もちろん
取捨選択はされているものの、鳥瞰図として描かれている
だけのようで、そこに人の営みはまったく描かれていない
ようだ。
その対象の描写力や筆致の華麗さといった画力が、そこに
いくらあったとしても(あるかどうかもわからん)この点
だけで、「あなた、曲がりなりにも『平成の洛中洛外図』
と言っているわりに、洛中洛外図の本質をとらえ損ねてい
ないですか?」と問いただしたくなる。
例えば、宵宮で無数の人で通りが埋め尽くされている現代
の祇園祭であったり、市内各所の櫻の名所の花見風景だっ
たり、さらには鴨川河原の等間隔カップルであったりを描
き込んでこそ、「平成の洛中洛外図」と言えるのではない
だろうか。

また、右隻左隻それぞれ京都御所と二条城を中心に描いて
いるらしい。
それは、例えば町田本が内裏と室町幕府、下京と上京とを、
勝興寺本が御所・方広寺と二条城とを、右隻左隻に対比の
構造で描き分けているのを真似ているのかもしれないが、
それは単に地理的な描き分けではなく、政治・文化的象徴
性の対比を含んでいるのである。
だから、今の京都であれば、むしろ御所と二条城は同じ隻
に描き、例えば京都駅なんかをもう一方の隻に描いて、伝
統を守る京都と新しい姿を見せる京都という対比を見せて
こそ、「平成の」と銘打つ意味があるのではないか。

単に鳥瞰図を描くのであれば、鳥瞰地図の名人、石原正さん
で十分な訳で。


とりあえず、関西での展覧会予定は、以下の通り。
開催日時:2月3日(木)~15日(火)
会  場:京都・大丸ミュージアムKYOTO(大丸京都店6階)
開館時間:午前10時~午後8時
    (最終日は午後5時30分閉館、入館は閉館の30分前まで)
入場料:()内前売り、団体(10人以上)料金
    一般800円(600円)
    大高生600円(400円)
    中学生以下無料

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2005/01/11

円通寺の借景庭園

DSC00216

円通寺は、私が、京都の中でももっとも好きな
庭園のひとつです。

もともとは柴衣事件で有名な後水尾天皇の離宮。
しかし、この地は、水に恵まれず、大池泉庭園を
造ることができず、結局、今の修学院離宮の場所
に、移転をしました。
しかし、逆に池泉庭園にならなかったおかげ(?)で、
今の名庭園がある。
前面の広大な枯山水庭園、その奥に視線の高さに
そろった生垣と杉木立、その奥の竹林の頭を通して、
霊峰比叡山を借景として眺めることができます。
この庭から眺める比叡山は、その姿、距離感とも
絶妙で、左右に山々を従え、男性的な、力強い、
雄大な姿を見せています。


しかし、鞍馬方面に抜ける幹線道が整備され、
当然そのサイドに中層建築が許可されており、
このままではビルの頭が、竹林の高さを超えて
ニョキニョキあらわれ、この借景を台無しにする
可能性が懸念
されている。
現状の比叡山山頂のアンテナや建物も結構
邪魔なのですが、足元まで侵食されるとどう
なるのか。


約400年間守られてきたこの類まれなる借景という
文化遺産を守れない京都市、あるいは日本と言う国は、
ほんとうに情けないと思う。
京都市街地ではないのだ。
岩倉と言う郊外地なのだ。
なぜ、ここまで開発を推進しなければならないのか。


住所)京都市左京区岩倉幡枝町
拝観料)500円
拝観時間)4月~11月=午前10時~午後4時30分
       12月~3月=午前10時~午後4時
アクセス)京都市バス「深泥池」バス停下車、徒歩15分
      京都バス「円通寺道」バス停下車、徒歩10分

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