2006/07/20

岡本太郎、畢竟の大作『明日の神話』は大迫力

以前、広島現代美術館での展覧会についての
エントリー
をおこないました、岡本太郎の超大作
(よく言われる“最高傑作”という表現は、私は
したくない。まず、岡本太郎自身が、自分の作
品を振り返ってランク付けするという意識から
もっとも遠いところにいる人間だと思うから)
『明日の神話』が、ついに公開されている。

広島現代美術館での展覧会で、修復済みの
本物がすでに公開されていると誤解していた
のですが、原画や原寸大の写真パネルなど
の展示だったのですね。

修復後の本作品は今回が初公開。

岡本太郎『明日の神話』特別公開
会場】汐留日本テレビ 日テレプラザゼロスタ広場
会期】~8月31日(木)
公開時間】毎日11:00〜19:00
入場料】無料

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2006/04/16

岡本太郎の幻の大作「明日の神話」、広島で公開

うわ、今朝の新聞を読んで始めて知った。
うかつだなぁ、オレ(-_-;)。

岡本太郎の幻の大作「明日の神話」が、広島で
公開になった。

「明日の神話」とは、1968年に、メキシコ人実業家
の依頼を受けた岡本太郎が、何度も現地に足を
運んで完成させ、「太陽の塔」と“対をなす”作品と
いわれています。

岡本太郎の絵画では最大の作品(縦5.5m、横30m)
であり、岡本太郎の最高傑作とも言われています。

Asunoshinwaall_1

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2005/07/28

今週末は、岡本太郎にテレビで触れろ!さらに、イサム・ノグチも。

今週末、故岡本太郎を扱ったテレビ番組が2本ある。

まずは土曜日。
テレビ東京/テレビ大阪系列
「美の巨人たち」
サブタイトル:『岡本太郎ー太陽の塔』
放送日時:7月30日(土)22:00~22:30
taiyonotoh

今年、愛知万博、愛・地球博が開催されていますが、
その35年前1970年、これとはまったくレベルの違う国民的
熱狂を集めた大阪万博が開催されていた。
そのシンボルこそが、岡本太郎作の“太陽の塔”。

丹下健三設計によるお祭り広場という端正な空間をつくりだす
フレームから、ぬっと顔を出すその異形性。
フレームが取り除かれた今でも、万博記念公園の伸びやかな
広場の中に、唐突にぬっとたたずんだままだ。

さぁ、このテレビのフレームの中に入りきらないスケールの
太陽の塔を、テレビ番組がいかに伝えるのだろうか。


さらに、翌日日曜日、NHK-BS
「アートエンターテインメント 迷宮美術館」
サブタイトル:『芸術は爆発だ!出張岡本太郎記念館』
放送日時:7月31日(日)23:00~24:00
▽作品に隠された社会風刺▽幻の壁画“明日の神話”ほか
司会/段田安則、住吉美紀アナ

出張版迷宮美術館の第2弾として、岡本太郎の自宅兼アトリエを
改築して建てられた岡本太郎記念館(南青山)から放送するそうだ。

戦前から岡本一家が永く暮らしたこの土地に、戦後を代表する
モダニズム建築家、坂倉準三の設計によって、建てられた
岡本太郎のアトリエ兼自宅。
DSC00171DSC00175

50年近く岡本太郎の創作の場であった自宅兼アトリエが
リニューアルされた岡本太郎記念館を舞台に、世界的芸
術家の誕生の秘密に迫るとのことだ。

「芸術は爆発だ!」という紋切り型の紹介ではなく、きわめて
理知的・理性的であった岡本太郎のもう一面もきちんと紹介
してもらいたいものだ。

ちなみに、岡本太郎記念館では、現在、『岡本敏子の60年』展
を開催中。

みなさん、ぜひこの2本の番組を見て、
岡本太郎を感じろ!

さて、「美の巨人」では、さらに、
『イサム・ノグチ/モエレ沼公園』もやるらしい。
放送日時:8月13日(土)22:00~22:30

以前、エントリーでも紹介したイサム・ノグチ。
1988年末に、ニューヨークで亡くなったアート&デザイン界の
伝説イサム・ノグチ。
設計以来、17年をかけて遂に完成した、彼のアースワークの
集大成、モエレ沼公園を紹介するとのこと。
こちらも必見だ。

<本エントリーのTB先>
以前岡本敏子さんの死去の際に、ショックをうけておられた
chiiko通信さん
☆21st Century Comedyさん

「誰でもピカソ」の岡本敏子さん特集の際に反応いただいた
★デザインってたのしっ!サン

そのほか、岡本太郎記念館へ訪問をされている方々。
Aoyama-town.com blogさん
ピタゴラスイッチチャンネルさん

太陽の塔の内部見学などされたオイルショックblogさん
さらに太陽の塔に関するエントリーをされている
mckeeの手帳さん
ヘンかわおいしいお役立ち◎ART LAB OVAのブログ さん

岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」修復のエントリーをされている
フツーに生きてるGAYの日常さん
週刊!Tomorrow's Wayさん
ASIA SEASONさん

そのほか、岡本太郎に関するコメントをされておいでの
あおちきサン
イリエフォト日記さん
〜saloonrose〜さん
masako_iのストレンジ・デイズさん

テレビ東京「美の巨人」について触れておいでの、その名も
美の巨人たちサン

迷宮美術館の司会である住吉美紀アナウンサーを応援している
女子アナ数珠つなぎサン

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2005/05/26

岡本太郎・敏子特集が、27日「たけしの誰でもピカソ」で

★デザインってたのしっ!さんからのトラックバックで教えて
もらったのだが、テレビ東京・テレビ大阪系列の
「たけしの誰でもピカソ」で、岡本太郎・岡本敏子
さんの特集があるそうだ。

『“せつなくも うれしく 恋しい人”
 敏子が愛した岡本太郎』
放送日:2005年5月27日(金)
時間:22時~22時54分
ゲスト:平野暁臣(現代芸術研究所代表・岡本敏子の甥)
    村上隆(アーティスト)

■番組内容案内

「芸術は爆発だ!」などの名言と、数々の作品を残した天才芸術家・岡本太郎。その秘書として50年近くにわたり、常に行動を共にしたのが岡本敏子。愛し合う男女の関係でありながら戸籍上は「養女」。太郎亡き後は美術館の開館や本の執筆に力を注ぎ、太郎の偉大さを世間に伝えるための活動を続けてきたが今年4月、突然太郎のもとに旅立った。享年79歳。誰ピカに何度も出演してくれた敏子さんを偲び、岡本太郎と敏子を特集する。
これは、必見だ。

さて、そんな岡本太郎の名著が文庫本になって復刻
されました。
「日本の伝統」(光文社・知恵の森文庫)
岡本太郎著
2005年5月刊
税込価格 : \660(本体 : \629)

縄文土器、尾形光琳、日本庭園をテーマに、岡本太郎が
考える「伝統論」を、わかりやすい言葉で展開する。

現在に、古典となって残っているものは、それぞれの
時代の、モダンアートとも言うべきものだ。
だから、古典作品を、事大主義的に、観念的に、その
価値をことさらに強調し、ひたすら保守することに腐心
することが伝統を守るということではない。
今の時代の目線で、今の価値観で、その存在そのもの
に虚心坦懐にぶつかり、そこからエネルギーを感じ取り
現代の自分の創造の糧にすることこそが、古典を受け
継ぎ伝統に生きるということなのだ。

とにかく、読めっ!

松岡正剛氏の千夜千冊での書評はこちら

<本エントリーのTB先>
★デザインってたのしっ!さん

岡本敏子さんの死去に対して冥福の気持ちを表して
おいでだった、☆21st Century Comedyさんと
chiiko通信さん、mckeeの手帳さん

CROSSROADSさんも、「日本の伝統」を紹介されています。
keik's diaryさんは、別の名著「自分の中に毒を持て
―あなたは“常識人間”を捨てられるか」を紹介。

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2005/04/21

えっ!岡本敏子さん、死去

うわぁ、このニュースはちょっとショックです。

岡本太郎氏の秘書にして、養女、
太郎氏死去のあとは、岡本太郎記念館館長として、
文筆活動や講演活動などを通して、
岡本太郎の芸術思想や行動原理を現代日本人に
伝え続けてきた岡本敏子さんが亡くなられた

岡本太郎の語り部として、これ以上の方は
いらっしゃらなかっただけに、残念だ。

これからは、作品や著作や言葉を通じて、
岡本太郎・敏子に触れた方がそれぞれ自分の
心の中、頭の中で、太郎氏の思想を咀嚼し、
自分のものとし、そして広げていかなければ
ならないだろう。

おれも、本Blogでその一端になっていければ、
と思う。

<本日のTB先>
chiiko通信サンは、4月9日に記念館に行かれて、
岡本敏子さんに会われたそうだ。
10日前じゃないですか・・・。

☆21st Century Comedyさんや
Drunker's Delite 音と食べ物の日記さんも、
敏子さんの死去に対して、冥福を祈られています。

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2005/03/04

岡本太郎、版画展です!

最近の私のもっとも好きな著述家の一人、岡本太郎。
しかし、その芸術作品に触れることができる機会は、関西では、
最近はそんなに多くない。
(太陽の塔は別)

そんな中、なんと岡本太郎の版画展が、大阪のギャラリーで!

『岡本太郎版画展 ~Passion imprimee~』
【開催場所】「アート・遊」
大阪府大阪市中央区北浜3-2-24北沢ビル1F
TEL: 06-6201-0221
【開催日】2005年3月1日(火)~3月19日(土)
【開催時間】月~金11:00-19:00、土曜12:00-17:00
【休館日】日祝休廊
【料金】無料
【アクセス】地下鉄御御堂筋線及び京阪電鉄淀屋橋駅下車徒歩数分


「芸術は爆発だ」という言葉の印象が強く、内なる衝動に
突き動かされるまま、本能的に作品をつくったかのように
思われがちな岡本太郎。

しかし、その著作を読むと、平易でかつ明晰な文章表現に、
非常に高い知性と論理性を感じることができる。

そのギャップが非常におもしろいのだ。
まさしく、彼の言う「対極主義」を体現していたというところか。


さて、そんな岡本太郎。
絵画や彫刻などを中心に表現作品をつくっていたのだが、
版画にも多くの作品を残した。

今回の展覧会では、1974年にパリで出版された版画集
「絶対的、そして無目的に」他、太郎の代表的な版画作品
およそ20点が一堂に会した。

これは、大阪ではかなり貴重な機会ですよ。
アート好きの方、ぜひ!

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