メディアの“野球偏向”と思われる報道に批判的な方々は多い。
さて、その代表格であるプロ野球の視聴率を語るblogさんのところで、拝見した記事。
⇒スポニチ記事
⇒スポーツ報知記事
内容としては、尾身幸次財務相が、記者会見で、レッドソックスの松坂投手が初登板初勝利について、松坂情報をNHKが毎朝取り上げるのは、ニュースのバランスから見て問題がある。経済や社会、国際関係など世界全体の動きを、もうちょっと多く放送しないと、公共放送としての意味が薄れてくる」と、NHKの報道内容のバランスに注文を付けたというもの。
この指摘自身は、かなりまっとうなものであるとは思うのだが、なんで、放送免許の管轄である総務省の大臣ではなく、財務省の大臣が、突然、こんなことを言ったのか?と、ちょっと疑問をもっていた。
だが、コチラのブログで、事情が分かった。
⇒記者の独り言「大リーグフィーバーに一言」
「財務省と関係ないことで恐縮ですが、今日、(レッドソックスの)松坂(大輔)投手が初勝利を挙げたのですが、コメントをお願いしたいんですが」との記者の質問に、「経済がグローバル化し、いい人材が新天地を見いだすことは大変いいことだ。ただ、この種の話題を7時のニュースでNHKが毎朝取り上げるのは、全体のバランスから見て問題があるのでは」
つまり、尾身大臣が自らNHKの松坂報道について語り始めたのではなく、どこかの記者が松坂のことを質問項目として話題に挙げたので、それに対しての回答として、発言したと言うことだ。
アホか、この記者は。
財務大臣に、閣議後の記者会見の際に行う質問では無いだろう。
もっと問うべきことは、いくらでも他にあるだろう。
よりによって財務大臣を、テレビの糞ワイドショーに顔を連ねるコメンテーターとやら言う連中と、間違えているのではないか?
まぁ、小泉前首相が、こういったネタに関する質問に対して、ワイドショーのコメンテーターよりも切れ味のアル答えをしていたことから、政治記者とバラエティ記者の違いすら、無くなってしまったのかもしれないが、あれは特殊事情であろう。
取材の質問に関しても、TPOをわきまえられないところまで、メディアの取材力は堕ちてしまっているのか。
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