2008/04/25

“混乱”って、悪いことなんだろうか(2)

一方、北京五輪聖火リレーについては、中国のチベット民族への武力弾圧(をはじめとする、周縁の少数民族=非漢民族政策の問題)、さらにはダルフールへの武器供与問題。加えて日本にとっては尖閣諸島の領土問題などといった問題がある訳です。
ですから、この機会に、それらの問題に関係する、なんらかの意思表示(暴力的行為は別にして)にともなう“衝突”はあっても、それは当然なことで、何も問題ないのではあろうか。
また、中国側の聖火警備隊の行動などは、どう見ても各国警備主体への権限侵害=国家主権侵害ですから、あれによって“秩序”だった聖火リレーが担保されるのであれば、それは逆に問題でしょう。

にもかかわらず、間近に迫った長野での聖火リレーについて、多くの報道が、「混乱無く終わればよいですね」などという表現をしています。

とりあえず表面上つつがなく進みさえすれば、事象の背景の問題の有無に関係なく、それを“混乱無く”と、報道は肯定的に伝えるのでしょうか?

それは、まさしく「事なかれ主義」ではないでしょうか。

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2008/04/24

“混乱”って、悪いことなんだろうか(1)

ちょっと個人的事情があって、最近、報道情報番組などをよく見るようになっています。

で、3月下旬あたりから(いや、もう、ずうっとなのかもしれません)耳について、どうも気になっているのが、テレビの報道情報番組やニュースをはじめ、新聞や雑誌等の報道で、批判的な文脈で“混乱”というもの言いを使う頻度が、非常に多いということ。

例えば、3月末のガソリン税(道路特定財源)の暫定税率期限切れにともなうGSでの店頭価格変動の件や北京五輪聖火リレー、さらに4月15日からの後期高齢者保険制度の導入にともなう年金からの保険料天引きの際などの報道です。

たしかに、これらの事例では、日本政府や北京五輪委=中国政府といった施策の主体や主催者の計画どおりにはならず初期の想定からズレがおこっており、あるいは現場での進行が滞ったり、衝突がおこったり、さらに利用者や関係者が困惑するといったような事態がおこっていたようです。

しかし、これらの事態を、まとめて“混乱”という言い方で批判するような報道の論調にはどうにも違和感を持ってしまうのです。

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2007/02/07

被害者参加裁判制度は、本当に大丈夫なのか?

当ブログでは、あんまり、政治時事ネタについてはエントリーをしてきていなかった。

例えば、柳沢厚生労働大臣の「“女は子どもを産む機械”発言」とやらも、多くのブログでネタになっているようだが、あまりエントリーのネタとしては、食指が動かない。
もちろん少子化に対する厚生行政について、考える部分もあるのだが、今のメディアの報道を発端とするネット界でのやりとりは当該文脈の中での柳沢大臣の言葉遣いの問題や、厚生行政の不備に対するきちんとした批判という以上に、メディアのフレームアップ機能の暴走による議題設定に本質的に大きなずれがあり、辟易しているという方が事実だ。

しかし、そんな中でも、最近のニュースで非常に気になり、しかもメディアの議題設定がきちんとなされていないものが一件あったので、それについて、少し触れておこうと思う。

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2007/01/13

村上龍の映像配信サイトRVRで「ジーコジャパンとは」

以前、某広告会社関西支社で開催されたセルジオ越後サンの講演会にいった件をエントリーしました。(その1その2

私のまとめとして、種目ごとの縦割りの“種目文化”であり、競技の壁を超えた“スポーツ文化”にはなっていない日本のスポーツ界の弊害についての指摘をしましたが、もちろんドイツワールドカップで露呈したと思われるサッカー界の問題についても、セルジオさんらしく厳しく語っていました。

さて、そのようなセルジさんの厳しい発言が、村上龍の主催するRVRという映像配信で聞くことができます。
『RVR』とは、Ryu's Video Reportの頭文字。
その中で、「ジーコジャパンとは 前編」というタイトルで、セルジオさん、金子達仁、近藤篤、さらに村上龍が語っています。

川淵チェアマンの責任問題。
宮本(セルジオさんは、名前は伏せていた)起用に関する批判。
JFAのスポンサーに関する問題。
中田ヒデの引退に関する問題。
高校サッカーとJユースの関係に関する問題指摘。
などなど、講演会の際にも少し触れていましたが、5倍くらい増幅しての炸裂となっております。

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2007/01/04

東京メディアの偏向に抵抗するひとつの手段「47NEWS」

東京のメディアが全国画一的に流す情報の多様性の無さ、そしてある種の偏向性に不満を持っているのは、プロ野球偏向やジャイアンツ偏向を嫌悪するスポーツ好きの方だけではありません。

例えば、こちらの方(東京マスコミの偏向報道さん)は、東京メディアの東京以外の地域、特に関西・大阪に対する報道の型による地域差別的な視点に対しての検証をされています。

もちろん、関西メディアも、関西ならではの画一性(タイガース、吉本、たかじん、上沼)があり、他人のことを言えた義理ではありません。
しかし、東京のメディアとは異なる方向性の情報内容も多く、東京発全国ネットの内容と関西ローカルの内容に並行で触れることにより、少なくとも複眼的にはなるのかな、とは思います。

この複眼的なメディア接触は、北海道から九州・沖縄まで、関東地方以外の全ての地域に当てはまると思います。

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2006/08/15

「戦犯」と言う言葉を、安易に使うべきではない

こんな日だから、少し書いておきたい。

よくスポーツ報道で、「戦犯(“戦争犯罪”ではなく、
“戦争犯罪人”の略)」という言葉を使う。

最近では、ドイツワールドカップの日本代表の敗退
時に、クロアチア戦で絶対に決めなければならない
シュートをはずした柳沢であったり、体調不良の関
係もあったのかチームの中心に据えられながら冴
えないプレーに終始した中村俊輔、もちろんジーコ
監督の名前が「戦犯」として挙げられた。
また、中田ヒデこそが「戦犯」なのか、ヒデ以外が
「戦犯」なのか、ということで、サッカー論、日本代
表の戦術論として、議論もされたりもしていた。

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2006/08/13

分かっていて書いているのか、本当に分かっていないのか。「古い井戸、新しい井戸」について。

あと、今日、アジアカップ予選のイエメン戦の
日本代表が発表されるので、その前に触れて
おきたいと思う。

オシム監督が就任時に、「古い井戸にも少し水
が残っているのに、新しい井戸をすぐに掘ります
か?」という言い方で、ドイツワールドカップ時の
の代表選手から、拙速な“世代交代”を行わない
ことを示唆したように報道されていた。

⇒例)スポーツ報知記事

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いつものことながら、インタビュアーに辟易。

さて、オシム監督指揮下のサッカー日本
代表の緒戦が終わって初めてのJ1、さら
には初の公式戦であるアジアカップ予選
に向けての代表発表を控えてのJ1という
こともあったのだろうが、今日のスポーツ
ニュースでは、先日の日本代表選出選手
及びドイツワールドカップ出場選手に焦点
を当てたかたちのものばかり。

本日大活躍したG大阪の遠藤、千葉の佐藤、
得点を取った川崎の我那覇、快勝した浦和
では三都主、田中達、小野ら。

みんなに、「オシム監督へのアピールにな
りましたね」「日本代表に向けての意気込
みを」というフリでのインタビューばかり。

あほか。

浦和やガンバ、川崎、千葉らの選手は、
J1優勝に向けて戦っている。

セレッソや福岡、京都らの選手たちは、
絶対残留を目指し戦っている。

もう少し微妙な位置のチーム、名古屋
とか新潟とかの選手は少しでも上位に
あがるために戦っている。

そして、何より、浦和で5万、
新潟で4万、エコパで3万、
川崎2万、La博多の森2万弱

など、多くの足を運んでくれた
サポーターのため戦っている。

オシム監督にアピールする
ためだけに試合しているの
ではないやろ。

インタビュアーども、
ほんま考え直せ。

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2006/04/21

2007世界陸上大阪に向けて、デイリーを少しだけ擁護する

先日、2007年に大阪で開催される世界陸上選手権の
開幕500日前イベントと、カウントダウンボードの
除幕式ってのが、JR大阪駅構内でおこなわれた。

大阪市の関市長や朝原、為末、福士選手も出席して、
JR大阪駅の大砂時計に設置されたカウントダウン
ボード。

Seriku2007
4月12日500日前からカウントダウンが始まった。

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2006/03/26

意外と冷静な記事も多いと思うよ、WBC報道。

で、さらにWBC、続けます。
なんか「『野球万歳!』みたいな提灯記事やニュースばっかりで
ふざけるな!」というネット上での言論も多いようなのですが、
私が見てる範囲では、そんなことは無いのかなぁ、と思えます。

もちろん、アホみたいな煽りはいっぱいあります。
でも、WBCに関する報道の中で、ちゃんと大会そのものの抱える
問題、野球の国際普及の抱える問題、そして日本の野球に関す
る問題も、それなりに触れているものは多く見ることができました。

もちろん、問題提起といいつつ、その中に、その掘り込み方が
浅いもの、的外れなものもありましたが、意図的に課題をまったく
隠す、と言うことでは無かったかと。

で、例えば、神戸新聞に掲載された記事を引用いたします。

第1回WBC総括

世界大会「一歩」に意義
 課題残すも道筋示す
 今、4分の3世紀に近い時を超えて開かれた「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)が、形こそ違うものの、正力の、そして日本の世界に向けた夢を実現させた。欠陥が多かったという運営面での酷評はある。しかし、そのことはひとまず置き、積年の思いが実った大会で日本が頂点に立ったことは、時代を画する出来事として受け止めていいかもしれない。
 優勝の意義は深い。メジャーの選手が集結したとは言えないまでも、参加チームに一線級の大リーガーが散った。米国に1度、韓国には2度も敗れはした。しかし、キューバを倒しての優勝は投手力を中心にした日本の野球が、世界に伍するということを証明して見せた。村上雅則が渡米してから42年がたち、野茂英雄の挑戦から11年の歳月が流れている。時がもたらした熟成はプロの一流選手が集う大会を立ち上げさせ、その中で日本代表が優秀性を発揮したことに感慨は大きい。
 19日の韓国との準決勝では関東地区の瞬間最高視聴率が50%を超すという驚きの数字も生まれた。球界は一昨年の再編騒動に対するファンの不信感、巨人の人気低迷などから大きな転換期を迎えているといわれる。その状況下での高視聴率は、国民的娯楽とされるプロ野球が根幹のところでは大きな支持を失っていないことを表している。
 「世界一」と浮かれるのは早すぎる。WBCに解決しなければならないいくつもの問題があることも承知している。それでも誕生したばかりの大会が、将来的に真の世界一を争うイベントになる兆しは見られた。サッカーのワールドカップの規模とは比べられない。しかし、局地的な規模でも野球国の選手が名誉と意地を懸け、ファンが熱狂する刺激的な戦いにはなろう。あえて言えば日本の勝利より、その歴史的な大会がはじめったことに、より大きな意義がある。

この記事のライターは、共同通信運動部編集委員の石田康博さん。
少し突っ込みどころもあるが、比較的冷静な評だと思う。

大会に関わる部分では
欠陥が多かったという運営面での酷評」とも書いているし、
将来的に真の世界一を争うイベントになる兆し」とも書いてあるし、
局地的な規模」とちゃんと書いてある。

また、日本の優勝についても
「日本の野球が、世界に伍する」とか、
「『世界一』と浮かれるのは早すぎる」といったように、
能天気な世界一自慢にはなっていない。

フジテレビの「すぽると」や、テレビ東京の「スポ魂!」なんかでも、
比較的ちゃんとした総括はあった。


サッカー日本代表のジーコ監督にコメントさせたのは、評判が
あまりよろしくないようだが、例えば下手したら野球以上に局地的
にしか本格的な普及をしていない
(大英連邦+フランス+ポリネシ
アン諸国。日本は特別、あとアルゼンチン)ラグビーでも、2003の
ラグビーワールドカップにイングランドが優勝した際に、サッカーの
イングランド代表のエリクソン監督や、ベッカムなんかにコメント取り
まくっていた訳で(イングランドのメディアが)。
ラグビーファンから言うと、あんまり批判できんのよなぁ。

サッカーと野球が日本の二大スポーツと認識しているから、一方の
活躍に対して、もう一方のコメントを取ったのじゃないのん?
きっと6月になると、王監督にサッカー日本代表へのメッセージとか
取りに行くんじゃないかな。
それは、別にいいんじゃないの?

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