ワールドカップ トーナメントを AKB48総選挙で例えてみるの巻
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それに対しまして、事前から一貫しての「肯定派」の方(という括り方も失礼なのですが、まあ許して下さい)は、大会直前での戦い方の大きな変更について、岡田監督ならその程度織り込み済みであったはずだ。いや、実は、そんなに大きな変化ですらなく、準備段階からの延長線上にすぎず、岡田監督の計算通りだったとも読み取れるような表現をされているように見えます。
例えば、後藤健生さんは、大会直前で戦術変更をおこなったことは認めたうえで、
>4-1-4-1への変更には時間は必要ない。変更は論理の力で押し付けるのではなく、そういう機運が生まれるのを待つ。それが、12年経って指導者として経験と実績を積み、指導者として進化した岡田監督のやり方だったのではないか。それにしても、大会直前に戦い方を変更するのだから、リスクは大きい。だが、それが結果的にチームの中からマンネリ感を一掃するという副次的な効果も生み、見事にはまってチームが生まれ変わった。岡田武史の賭けは見事に当たった。
と書いている。特に、例のスイスの夜とか言われる、選手からの意見についても、織り込み済みだったというようなニュアンスです。
まぁ、その直後に、
>いや、そんな深慮遠謀などなかったのかもしれない。
とはおっしゃっているのだが…。
また、サッカー講釈師、武藤文雄さん(一サポーターの方の個人ブログを、プロの物書きと並列で扱うのは、少し重荷を負わせすぎとも思いますが、まあかなり著名サポーターな訳なので、ご容赦を)は、まず
>岡田監督は、本大会直前にチームのフォーメーションをずいぶんと修正した。驚く事に、これについて「過去の蓄積を打ち捨てた」、「付け焼刃」など文句をおっしゃる方がいらっしゃるようだ。
と書いています。
「否定派」の中でも特殊な人々以外の、いわば「是々非々」派(私も、自分をそう思っています)は、そこまで言っていないように思いますが、
こういう表現でまとめることで、「肯定派」以外の方を挑発しているようにも思えます(^^;。
さらに、続いて、
>そもそも、「過去の蓄積を打ち捨てて、過去それほど実績のないこの国で、2~3週間であそこまで組織的な攻守を完成させ、精神的にも充実していて、ワールドカップ本大会でベスト8まであと一歩のチームを作れる」としたら、岡田氏は「神」としか、言いようがないではないか。
>私は岡田氏を尊敬しているし、相当立派な監督だとは思っているが、もちろん「神」だとは思っていない。
ううむ、これでは、逆説的に「神」と言いたがっているように見えるのは、私だけでしょうか?
>先日述べたように、今大会での試合内容を見れば、岡田氏就任以来の積み上げが奏功したのは簡単に理解できる。
>当たり前の事だが、岡田氏が変えたのは作戦上の用兵に過ぎず、2年半の積み上げの成果として見事なチームを作り上げたのだ。
と、積み上げをかなり強調しておられますが、「付け焼刃」ではないものの、かなりの方向転換があったことは、私は、間違いないと思います。
デンマーク戦後の岡田監督自身のコメントで、
>「今年に入ってから結果が出なかったとか、いろいろなことがあるんですが、われわれがやろうとしているサッカーの中心となる選手の不調がJリーグを通しても、また代表で集まっても続いたと。戻るんじゃないかという期待を何人かの選手に対してしていたんですが、踏ん切りをつけないといけないというところにきて、起用法、システムを変えました。おそらくそれはW杯という重圧。日ごろ出ている選手の方がそういう傾向が強かったので、いろいろ話をしてみてもW杯の重圧みたいなものを感じたので、思い切ってここは決断しないといけないということで、システム、メンバーを変更しました。これはある意味、当たったとは言いますが、もしW杯の重圧とか不調がなければ、前のやり方でもいけたかもしれないと。これは分からないですが、自分の中ではそう思っています」
こう言っています。
まとめると、「われわれがやろうとしているサッカーの中心となる選手」である中村俊輔と内田が「W杯の重圧とか不調がなければ」『ハエプレス&ショートパスのポゼッション』サッカーという「前のやり方でもいけたかもしれない」と、この段階でも思っていたと言っている訳ですよね。
もちろん、このようなインタビューで語られる言葉が本心なのか、100%信用してよいかというと、慎重にすべきだとは思いますが、本大会のグループリーグ突破後の公式会見でのコメントですから、事前の国内の「マスゴミ」相手の言葉よりかは、信用してもよいかと思います。
そのうえで、この発言を読むと、中村俊輔と内田を外し、今大会のような戦い方へ方向転換したことは、かなり偶然によるものだった、それ以外に選択肢が無くなったので、嫌々ながらも開き直ってやっただけ、そうとも受け止められてしまうのです。
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と、私の評価をまとめてみたのですが、「否定派」の人々は、どうも違うようです。
事前の準備段階で、岡田監督のことを批判している人は、「ハエプレス&ポゼッション」では、とても本大会では勝てないから、早くリアリズムに徹しろ、と言っているのだと、私は思っていました。
ところが、違ったようです。
「弱者の戦術」であるリアリズムなんかではなく、「ハエプレス&ポゼッション」をもっと徹底して、「日本らしい」「見せるパスサッカー」をするべきだった、と言っているようです。
え、え~??
今の日本サッカーに、それを要求しますかね?
例えばですが、それが極端で、ひどすぎるのが、木崎伸也のJ-CASTニュースでの記事。
>岡田武史監督がとった戦法は、守備を固め、相手のミスを待つカウンター狙いでした。いわば弱者の戦い方です。直前の親善試合で負けが続き、それでもW杯を勝ち抜くため、本来目指していたパスをつなぐ攻撃的なサッカーから失点しないことを重視する守備サッカーへ切り替えました。
>直前の親善試合で負けが続き、それでもW杯を勝ち抜くため、本来目指していたパスをつなぐ攻撃的なサッカーから失点しないことを重視する守備サッカーへ切り替えました。
えっと、「いわば弱者の戦い方」という言い方で、なんか、非難がましく言っていますが、どう考えても、日本って「弱者」でしょ。
「弱者」が「弱者の戦い方」したら、どうしていけないのでしょうか?
「本来目指していた」攻撃的サッカーが機能しなかったから、より、勝負に持ち込める確率の高いプレースタイルの変えることの何が悪いのか、まったくわかりません。
それに、
>守備を固め、相手のミスを待つカウンター狙いでした。
>14年前、アトランタ五輪のグループリーグ初戦で日本がブラジルを倒した試合(=マイアミの奇跡)がありました。実はこの時も、守りを固め、相手のミスを待つサッカーでした。
だから、14年前にもできた戦い方を今回も繰り返したと思うと、正直なところ、14年間の日本の積み重ねはなんだったのか、とも思いました。
って言っていますが、この人、本当に、今大会の男子サッカー日本代表の試合見ていたんですかね?
たしかに、カメルーン戦の終盤のように、かなりドン引きになり、そこにいるけど見てるだけのような状態になっていた時間帯はありました。
でも、オランダ戦でのスナイデルやデンマーク戦でのロンメダールらへの阿部や長谷部のプレッシャーとかが守備シーンの中心であり、守備ブロックは後ろに設定したものの、いったん自分のゾーンに入ってきたら、激しくプレッシャーを能動的にかけに行くというもので、結構アグレッシブな守備やっていましたけど。
正直川口のスーパーセーブのオンパレードだったアトランタの際のブラジル戦とはまったく異なる内容だったでしょう。
というか、この人の頭の中では、守備のシーンが多い=守備的ということなのでしょうね。
しかし、ポゼッションで負けてしまえば、どうしても相手ボールに対峙するシーンが増えるのは仕方がないでしょう。
結果的に、守備の時間が多くなったというだけのことで、それだけで単純に「守備的」(その前に「守備的」という表現の定義から必要ですがね)ということではないと思うのですが。
そして、守備のアクションがアグレッシブかどうか、ということは関係ないと。
さらに、
>―日本が今後、W杯ベスト16以上を目指すにはどうすべきでしょうか。
って質問には、
>木崎 オランダ出身の指導者フース・ヒディンク監督や現在はスペインリーグで指揮を執るジョゼ・モウリーニョ監督に代表される、勝つ確率を高める戦術志向のサッカーを目指すべきだと思います。
えっと、この大会で、日本代表がやったことこそ、「勝つ確率を高める戦術」的なサッカーだったと思うんですが、
違うというのですかね?
だいたい、勝つ確率の高め方なんて、相手との力関係によって、まったく変わってくるし、その前に各国代表の人的資源のあり方によって、まったく変わってくるのですがねぇ。
正直、相手に関係なく、「自分たちのやりたいサッカー」とやらを貫くしかないかったナイーブなサッカーしかできないよりも、相手との力関係を考えて、相手の良さを消しながらしっかり守って、カウンターやセットプレーで点を取るという今回の日本代表の戦い方は、ゲーム戦術を駆使した、大人なサッカーだったと思いますが。
で、そういた口の乾かぬうちに
>優勝国のスペインが見せた攻撃的なパスサッカーに挑戦していくべきだと思います。
って…。
まず、モウリーニョの名前挙げておいて、何がパスサッカーだよ。
もう、ここらへん、めちゃめちゃだよ。
もちろん、モウリーニョクラスになると、相手との力関係では、ポゼッションをベースにショートパスも絡めて、きちんとつないで、フィニッシュの数を増やす、いわゆる「パスサッカー」だってできると思うが、基本はローライン設定で自陣に入ったあたりでのプレッシングを基本にした、コレクティブカウンターの人でしょ。
せめて、グアルディオラの名前を挙げて言うんだったらまだしも。
本人の中でも、まったく一貫しておらず、ただただ、今大会の日本代表、というより岡田監督を否定したいだけの語りでしかないですね。
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まず、私は、なぜ、事前の岡田監督の準備を批判していたのかと言うと、去年のオランダ戦を象徴的に、とにかく、あまりにも、「自分たちの都合」だけを考え、それを「徹底する」というプレーに固執しているように見えたこと。
私は、大会のけっこう前にも書いたが、
サッカーは、大前提として、対戦ゲームだという当たり前のこと。
そして、対戦ゲームの肝、つまり、おもしろいところ、そして難しいところは、相手あってのこと。自分たちのプレーができれば良い、などというのは、対戦ゲームとしては、下の下の線だ。
しかし、対戦ゲームで、相手に勝つためには、どれだけ、徹底して、相手の嫌なことをやり続けられるのか、相手の裏をかけるのか、相手の得意なプレーを消せるのかだ。
という風に考えている。
にも関わらず、当時の岡田監督下の男子サッカー日本代表の戦いぶりが、あまりにも頑なに見えたのだ。
その、頑なさを反映した具体的なプレーが、例の「世界が指摘する岡田ジャパンの決定的戦術ミス」に指摘されていた、相手も状況も考えずの、あまりに無謀で実りの少ない、前線からの深追いプレッシングと、両サイドバックの同時上がりすぎを含めてのバランスの欠如による後ろの広大なスペースに裸でCBが相手FWに晒される、というプレーだった。
そして、これは、今年に入ってからのセルビア戦でも、そして直前の韓国戦でも、解決されていなかった(と私には見えた)。
その時点でも、岡田監督は、この点について、もう修正する気はないのだな。
この欠点も含めて、当時の言葉で「ハエプレス」(&ショートパスによるポゼッションの徹底)という「我々のコンセプト」を貫く、突き詰めるつもりだと思っていた。
本人もそう語っていた訳だし。
しかし、私は、現在の日本男子サッカーのレベルでは、自らのスタイルを貫くなんぞと言うのは、無謀以外の何ものでもないし、特に今大会は、結果を残すことが前大会以上に大切な、けっこう正念場の大会だと思っていたので、とにかくリアリズムで戦ってほしいと考えていた。
(例えば、選手選考に対しても、こんな感じのエントリーをしていました)
だから、リアリズムを否定して「我々のコンセプト」やらに拘泥するように見えた岡田監督を批判したのだった。
さらに、ここは過去の岡田監督フランスワールドカップの際の日本代表、札幌、横浜FMでの指揮指導ぶりに対する評価の違いとなるのだが、もしリアリズムに方向転換をしたとしても、残念ながら、短時間で新しいコンセプトを浸透させる手腕能力を持っていないと、私は評価をしていた。
ここらへんが、「岡田監督だから大丈夫だ」と事前から評価していた方=事前も事後も肯定派とは違ったんでしょうね。
しかし、スイス合宿以降の練習試合も含めての試行錯誤(としか、今でも、評価できないです。私は)によって、何かを変えようと言う雰囲気は感じられました。
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いよいよ、パラグアイとの決戦が、あと30分後に迫ってきた。
アテネ五輪での3-4の敗戦を喫した世代が、大久保や松井、今野らだ。
壮絶な打ち合いだったが、常にリードされ、主導権をとられた一戦だった。
もちろん、“親日家”チラベルトのおかげか、A代表でも近年よく試合をし、劣勢を強いられてきた相手だ。
この本番でこそ、雪辱を願いたい。
そこを突破すれば、相手はスペイン(だと思う)。
今度は、1999ナイジェリアのワールドユースの決勝、中心選手だった小野を出場停止で欠いた日本が、0-4と完敗。
その試合に、遠藤(と稲本)は立っていた。
相手の中心は、今はスペイン代表の不動の中心、チャビ。
同じアフリカという土地でのワールドカップという場で、11年ぶりの顔合わせとなる。
雪辱の最高のチャンスではないか。
日本サッカーにも、世代を重ねた、こういった因縁の歴史があることに、なにか感慨をもつ。
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